やっちゃん

私は女性の一生の主治医です 質の高い産婦人科の医療と高水準のサービスを提供し続ける事によって、地域の皆さんの喜びを守ることです

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最近の記事

今日は、飲酒についてのお話をします。

妊娠中のアルコール摂取は、胎盤を介して胎児へ移行するため、妊娠初期では特異顔貌や種々の奇形が生じ、妊娠中後期では胎児発育遅延や中枢神経障害が生じることが分っています。少ない量でも妊娠全期間を通じて赤ちゃんに大きな影響がありますので、妊娠がわかった時点で禁酒をしましょう。 しかし、妊娠の早い時期にきづかず多少飲んでしまった方もいるかもしれませんが、たくさんでなければ、その分はそれほど心配しなくてよいでしょう。

    • 今日は、妊娠中の歯の治療についてのお話をします。

      妊娠中の歯のケアは大事なのですが、そこで虫歯がみつかってしまうことも。。。歯の治療というと麻酔薬などを使うのでご心配になると思いますが、歯科で使う麻酔薬は局所麻酔で、その部分だけに効果がある方法なので、赤ちゃんへの影響はほとんど心配ありません。 また、妊娠6~12週の間のX線撮影は、胎児に影響を与えるといわれていますが、お腹の部分に防護エプロンをした場合、数枚程度の撮影であれば心配はいりません。痛み止めや、感染予防のための抗菌薬は、赤ちゃんへの影響の少ないものなら大丈夫です

      • 更年期、更年期障害とは?

        更年期、更年期障害とは? 現在、日本人女性の閉経は、50.5歳が平均といわれています。40歳を過ぎると卵巣の機能が徐々に低下し、女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌が減少してきます。そして50歳を中心として前後5年間ぐらいの間にエストロゲンの減少は顕著になりますが、その期間が「更年期」です。この時期にエストロゲンの減少が原因と考えられるさまざまな症状が起こってきて、快適な生活がおくれなくなるような状態を「更年期障害」とよんでいるのです。 身体的症状 ほてり、のぼせ、発汗

        • 子宮脱/骨盤臓器脱(性器脱)について

          骨盤臓器脱(性器脱)とは 子宮脱、子宮下垂、直腸脱、膀胱脱、尿道脱などの骨盤臓器脱(性器脱)は非常に多くの女性を悩ませる“おしも”の不具合で、とくに更年期以降の女性にしばしば認められます。日本ではまだ正確な頻度は報告されていませんが、お産を経験された女性の約半数が、生涯のうちに何らかの形の骨盤臓器脱を生じるとされるほど多い疾患です。しかしたとえ症状があって困っていても、羞恥心などから受診されず一人悩んでおられる女性が非常に多いと考えられます。 骨盤臓器脱(性器脱)の仕組み

          戌の日ってなんですか?

          日本古来から、妊娠5か月の戌の日になると腹帯を巻く習慣があります。多産で安産だと言われている犬にあやかっての習わしです。医学的には特に根拠はありません。腹帯は常にしなければならないものではないので,夏の暑い日や夜寝る時は外してかまいません。どのタイプの腹帯であってもおなかを締めつけるようなものを選ばないことです。

          戌の日ってなんですか?

          腹帯は必要ですか?

          腹帯を巻くといのは世界的な習慣ではなく、また医学的にどうしても必要というものではありません。しかし、腹帯を巻く習慣は,古くは平安時代から行われていて、現在でも残っている日本特有の風習です。安産や厄除けを願う儀式的な意味から始まったようです。お祝いとして、安産祈願として、腹帯を巻いていただくことは全くかまいません。大事なことは無事に子どもが生まれるようにと願いをこめてお祝いすることです。形式にとらわれずに行ってください。 また、腹帯は常にしなければならないものではないので、夏の

          腹帯は必要ですか?

          産科医療補償制度ってなんですか?

          産科医療補償制度は、分娩に関連して重度脳性麻痺となった赤ちゃんとご家族の経済的負担を補償するとともに、脳性麻痺発症の原因分析を行い、再発防止に役立つ情報 を提供する制度です

          産科医療補償制度ってなんですか?

          外陰・腟萎縮レーザー治療

          外陰・腟萎縮レーザー治療 当院が導入している、腟をケアできるレーザー治療として普及を続ける「外陰・腟萎縮レーザー治療」は、腟粘膜の代謝能力を高めて潤いを取り戻す「腟のエイジングケア」の効果が期待できます。 外陰・腟萎縮レーザー治療とは? 外陰・腟萎縮レーザー治療は女性特有の不快な症状を緩和するために開発されたメソッドで、顔のリフトアップやたるみ改善に使われているフラクショナル炭酸ガスレーザーの技術を女性器(腟壁)に応用したレーザー治療です。 腟粘膜の線維芽細胞が活性化され

          外陰・腟萎縮レーザー治療

          今日は足にできる瘤(こぶ)についてのお話です。

          足に瘤ができている人は、まず、妊婦健診の際に医師に伝えて診てもらいましょう。 多くの場合、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)と言って、足の静脈がふくらんでいる状態です。 女性ホルモンの影響や子宮が大きくなったことにより、足からの静脈血が心臓へ戻りにくくなって発生します。経産婦さんには、より起こりやすく、また、外陰部にできることもあります。 ほとんどが問題になることはなく、分娩後に軽くなります。 ①長時間立ったり歩いたりを避ける ②横になる時に足を高くする ③左下にして横

          今日は足にできる瘤(こぶ)についてのお話です。

          今日は、栄養バランスについてのお話をします。

          妊娠中の食事と栄養について、あまり難しく考える必要はありません。 最低限、次の基本を押さえておけば、栄養バランスのとれた食事になります。 ①食べすぎに気をつける ②1日3食を規則正しくとる(1回で食べられないときは、5食など小分けにする) ③主食+主菜+副菜を献立の基本にする ④野菜や海藻類をたっぷり食べる ⑤いろいろな食品を食べる ⑥うす味を心がける なにより大切なのは、お母さんが毎日を楽しく健やかにすごすこと。 そうすれば、おなかの赤ちゃんもきっとすくす

          今日は、栄養バランスについてのお話をします。

          妊娠中のマイナートラブルについてお話します。

          マイナートラブルとは、お母さんや赤ちゃんにとって命にかかわるような問題ではないけれども、 お母さんにとってはつらい、妊娠中に起こる不快な症状のことを言います。 お腹がおおきくなって、胃がムカムカしたり、胸やけがある。 腰痛や恥骨のあたりが痛い、夜眠れないなどがあるかもしれません。 妊娠経過に伴う変化なのでやむを得ないところでもあるのですが、なんとかしたいものですね。 胃の不快感は、枕を高くして寝ると多少軽快することが多いです。 そういったことも相談してみると、ちょ

          妊娠中のマイナートラブルについてお話します。

          今回は、赤ちゃんの発育についてのお話をします。

          お母さんのお腹の大きさで、赤ちゃんの成長の度合いを図ることは出来ません。 着やせする人や、背の高い女性は、赤ちゃんの発育状況と関係なく、お腹が小さく見えがちです。 このため、妊婦健診での子宮底の大きさ(子宮底長)の計測や、超音波診断で胎児の計測をして、 赤ちゃんの発育を正確に診断します。 お腹が小さく見えても、健診をキチンと受診し自分の赤ちゃんの発育状況を把握していれば、 全く気にする必要はありません。

          今回は、赤ちゃんの発育についてのお話をします。

          今日は、妊娠中の食べ物についてのお話をします。

          妊娠中の食べ物に気を付ける点は多いですが、不確かな情報に過敏になるのも好ましくありません。 例えば、アトピーと牛乳・卵の関連をときどき質問されますが、乳製品をたくさん食べたお母さんから産まれた赤ちゃんに、アトピー性皮膚炎が多いということが明らかになっているわけではありません。乳製品中のたんぱく質は良質で、カルシウムも豊富です。 おなかの赤ちゃんの成長・発育を考えると、産まれた赤ちゃんがアトピーになることを恐れて、お母さんが乳製品をまったく食べないことのほうが心配です。

          今日は、妊娠中の食べ物についてのお話をします。

          赤ちゃんの性別についてお話します。

          最近は、9割以上の方が産まれる前に赤ちゃんの性別を知りたいようです。 産まれてからの楽しみにしたいので言わないで欲しいという方もときどきいらっしゃいます。 先生によっては知らせないというところもあるようですが、知りたい方は早めに聞いておいた方が良いでしょう。30週を超えてくると、赤ちゃんが大きくなって超音波で見づらくなってしまいます。さかごだったり、足を閉じていたりして赤ちゃんが見せてくれない場合もあります。

          赤ちゃんの性別についてお話します。

          今日は、妊娠中の食事の考え方についてお話しします。

          妊娠中はつわりで食欲が落ちたり、性ホルモンの分泌によって食欲が旺盛になったり、赤ちゃんへの影響を考えたりと食事がアンバランスになりがちです。しかし、医学的にわかっていることは、妊娠中の体重増加の程度が、お産の際の母児の安全にとって最も大切になります。また、妊娠中に好ましい体重増加の程度が、妊娠前の肥満度によって異なることもわかっています。つまり、妊娠前から太り気味の妊婦さんほど、妊娠中の体重増加に関しては気をつける必要があります。食事の内容に関しては、あまり神経質にならずに、

          今日は、妊娠中の食事の考え方についてお話しします。

          今日は、妊娠初期の血液検査についてのお話をします。

          血液検査はもう受けましたか?妊娠初期には、血液型(不規則抗体という特別な血液型を含む)、貧血などの血液一般、血糖値、そして、B型肝炎、C型肝炎、風疹、梅毒反応、エイズなどの感染症の血液検査を行います。その理由は、妊娠初期にこれらの検査で異常がみつかった場合、きちんと治療を行うことによって生まれてくる赤ちゃんの病気が予防できるからです。 例えば、妊娠中に梅毒にかかっていても、ペニシリンなどの治療を行うことによって、治療していない赤ちゃんとくらべて、赤ちゃんの梅毒を98%予防で

          今日は、妊娠初期の血液検査についてのお話をします。