声優として安定して稼げるようになるための一つの道とは?
こんにちは。演劇エンタメ分野をビジネス視点で語るAsakawaです。
最近、書いた記事では、
声優のギャラって本当に安い、主役になっても安い・・・⤵️
だからその作品出演は宣伝と捉えて自身が作ったビジネスを持ちましょう!
みたいな記事を書きまして、
それが無理なら、
一般的なサラリーマンと同じように週に5日以上働く勢いでやりましょう!
とも書きました。
どっちもまぁ、実現させるのは容易ではありません。
この手の仕事は一度、採用されてもワンクール、長くても半年など短期間で終了してしまい収入源を失ってしまう事も多いので半ば自転車操業のように活動していかないとならないからです。
「鬼滅の刃」のように長期的にメディア展開する作品に携われる方が稀です。
もう新しく「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」のように何十年にも渡って放送されていく予定のある作品も出現しなくなりました。
だから他者にあまりにも依存してしまうのも良くないから、自身発のコンテンツを用意して自主的にも活動しましょうと言うのも理に適ってはいるのですが、
そんな風に自分自身を前面に押し出して活動するのは興味がないんだけど、自分ではないある役を演じるのは好きだから続けたいという人はいます。
台本を、役を貰えればその通りに演じることはできるけど、それがなくフリートークが要求されるラジオ、イベントなどの仕事になると途端に黙ってしまいつまらない人に見えてしまう・・・なんて人もそんな珍しくありません😓
こういう人は「職人タイプ」と言えるかもしれませんね。
そもそも、声優というお仕事も様々な声色を自在に引き出して、その絵面にあった声を提供する職人芸みたいな側面もあったのですが、そこからアニメの爆発的な人気で発展してキャラソンを歌うようになったり、アニメ作品の名前を借りたイベントも開くようになって一気に露出する機会が増えるようになったから、スター性がある声優さんも現れ始めたので、
こう考えてみると・・・、
自分はどっちのタイプだろう?
と選択することもできるのではないでしょうか。
役を演じるだけではなく、ステージに立って歌ったり、ネット配信で趣味を披露したり雑談したりして役の影に隠れず「自分」も前面に出していく活動をしたいのか、
その逆で自分はあまり表に出ずに役に徹してSNSも控え目で素の、プライベートな自分はあまりさらけ出さない従来の裏方のようなポジションが良いのか?
と。ちなみにこのような方針は事務所に所属していても「自分で決める」ものだと思います。
むしろどっちの、どんな活動をしていきたいのか分からない、伝わらない人には何の仕事も来ないことでしょう。
そんな受け身の姿勢に陥ってしまわないように注意してください。
さて、ではその活動方針として後者のように「職人タイプ」のような活動をしていきたい場合は自分発のコンテンツを作ることはできないので、副業だったとしても週一回は、せめて毎月は働いていかないと声優の仕事で稼いでいるという実感は湧きにくいことでしょう。
が、繰り返し声の仕事とは不安定なものです。現れては消えていく、そんな神出鬼没な性質があります。とはいえアニメだと年間通して制作される本数は大体300本前後ですので採用枠はおおよそ決まっていますが。
その中でも比較的、安定して仕事がやって来るカテゴリがあります。
それが、
「ナレーション」のお仕事です。
これ、別記事でも何度か言及したことあるのですが改めて強調しておきます。
殆どがワンクール、ツークールで放送を終えてしまうアニメより、めっきり制作頻度が落ちてしまっているゲームより、放送回数の少ない洋画の吹き替えより、
仕事の数が多いのはナレーションのお仕事です。
なぜならナレーションのお仕事は他の仕事と比べてリスクなく作りやすいからです。
アニメや大手企業のテレビゲームであれば制作費は余裕で億単位になります。加えてそれだけお金をかけてもどこまで儲かるのか不透明なので作るだけでギャンブル的な要素があります。
「声優」という立場の人が注目される、人気が出るようになったきっかけは間違いなくアニメ、ゲームの人気に後押しされた形なのでなかなか志望者の皆さんにはこのある「ナレーション」がきっかけで声優になりたいと思うようになった人は少ないかもしれませんが、この世界で食っていきたいと思っているのであれば見過ごしてはいけないお仕事になります。
これまた別記事でも言いましたが、
人間社会は見た目がカッコイイ仕事ほど給料は少ない、そこまでの人数を必要としていない、
声優自体がそこまで人数を必要としない職種ではありますが、その中でも目立たない地味な仕事の方がやはり必要としている人数は多いのはここでも当てはまります。
これは世の中の真理かもしれませんね 笑
現に、私が卒業した専門学校の卒業生に昔、ある地上波で放送されていた番組のナレーションに採用されて5年くらいはそのお仕事を継続できた人がいます。
先ほどは、長くても半年で終了してしまうような仕事が多いと書きましたが、その中で5年です。これはなかなかの長さではないでしょうか?
このように暫くこの仕事は続きそうだと見込みのあるものがあるだけで、だいぶ安定して稼ぐことが出来るはずです。
何年も続く地上波のテレビ番組だとハードルが高いかもしれませんが、今だったらネットで探しても(クラウドワークスなどのサイトで)比較的、簡単にこの「ナレーション」のお仕事は見つけることができてしまいます。
しかもここでも、
一度採用が決まりましたら今後も機会があれば依頼するような関係性を築けていけたらなと思います、
といった継続的なビジネス関係を希望する人もいますので、そんな「取引先」を5人、10人と結ぶことができましたらけっこう安定して依頼が来ることが期待できますので少なくとも軽くバイトしたくらいの額の収入は入ってくるのではないでしょうか?
このような形態で声の仕事をするとは大体は、
演者の知名度は必要としていない、むしろ実績に載せないでほしいと言う所まである企業のCM、企業内向けに制作した映像のナレーションや音声付きの商品、動画・アプリの音声案内がほとんどだと思うのでまさに自分は出さず、ある役に徹した仕事というのが実現できます。
声優とは役作りの苦労、台詞の量、収録時間のわりには報酬が少ないとはよく言われますが、その中でもそれが少なくて済むのが「ナレーション」のお仕事だとも言われています。
おかげで一日に4、5件の量をこなすことも可能でコスパも良いと経験者であればあるほどそれを実感しています。
信頼されているベテラン声優さんだったら一日だけで何十、もしかしたら百万とか稼げてしまえることでしょう。
と、アニメやゲームのキャラクターを演じる、洋画の吹き替えと比べたら地味で目立たない、昨今の声優さんのイメージからは離れた、志望者がいきなり望まないお仕事かもしれませんが、
それらの仕事よりも遥かに数が多い、毎月、毎週こなすことが出来る、なんなら今なら自宅でも設備を揃えたら収録可能、一度決まればその後も数年に渡って任される、また同じ所から依頼が来るかもしれない可能性を秘めているのが、
この、
「ナレーション」のお仕事になりますので志望者、既に活動されている皆さんは是非、活動方針として「ナレーションを中心にやる」ことを考えてみてくださいませ。
こういった「活動方針を決めましょう」などは専門学校、養成所では教えてくれることはないです。
教えてくれる人が少ないならとこの世界での働き方など、ビジネス視点で教えているのが当noteになりますので卒業後に必要な、活動を軌道に乗らせるための知識として他の記事も読んでくれたならと思います!
では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
高いお金を払ってプロの俳優・声優を育成するとうたっている学校や養成所に入っても大事なことなのに教えてくれないことを日々、発信しております。正しい認識を持ってこの分野を目指してもらうためにご覧になった記事がためになったと思われた方はよろしければサポートをお願いします。