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【全色解説】フローム ベールデザイン色味解説

タマリスのホームページで掲載されている動画をご紹介しております。

https://www.tamaris.co.jp/lineup/furoum/veil-design/

艶彩”ツヤイロ”を叶える タマリスのベールカラーシステム
独自の染料バランスで赤みや黄みの補正効果を高め、色持ち向上を実現します。また、すべての色相と相性の良い「モノトーンベージュ」が穏やかな彩度を表現します。

ご協力スタイリスト:norm 樺井 英樹


【Charcoal/チャコール】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきたいと思います。Beforeの状態ですが、新生部(根元)はおよそ2センチほどで、そこから中間から毛先にかけては前回のカラーが褪色している状態です。おおよそのトーンは11から12レベルです。

髪質についてですが、柔らかくて色が透けやすい髪です。ただし、褪色しやすく、色が抜けやすいのが悩みとしてよくあります。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Charcoal6 〔ox3%〕

こちらが仕上がりです。今回はチャコール6を単品で染めました。オキシは3%を使用しています。仕上がりがとてもきれいですよね。特に注目していただきたいのは、Beforeの状態で少しオレンジみが見えていた部分です。チャコールを使用したことで、オレンジが見えなくなっています。

これは、チャコールのベースにモノトーンベージュが含まれており、さらに青みの要素があるため、オレンジみが打ち消されたのです。また、今回使用したチャコール6は、6レベルで染めても毛先に色が沈み込むことがなく、透け感がしっかりと出ているのが特徴です。

さらに、もともとの髪質が柔らかく、色が抜けやすい髪の毛でしたが、今後の褪色具合や色持ちも十分期待できる仕上がりになっています。お客様は日々の色の変化を楽しんでいただけると思います。


【Pearl/パール】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきたいと思います。ビフォアの状態ですが、新生部(根元)は約5センチ程度伸びており、中間から毛先にかけては14レベル程度の明るさです。髪全体の状態としてはブリーチされています。毛先の残留カラーを見ると、以前に染めた色がまだ残っていることがわかります。

もともとの髪質としては、ハリがあり赤みが出やすい髪です。さらに、毛先の方はハイダメージのため、色味が入りやすくくすみやすい状態になっています。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Pearl6 〔ox3%〕

こちらが仕上がりです。今回はパールの6レベルを単品で使用しました。オキシは3%を使っています。仕上がりを見ていただくと、だいぶ綺麗になっていますよね。もともと新生部とブリーチ部分で明度の差がありましたが、その差がしっかりと埋まっています。

今回使用したフロームベールシリーズのカラーは、明度の差を埋める効果も期待できますので、その点もぜひ注目していただきたいです。ただ、明度の差が大きい場合、塗布の仕方がポイントになります。今回は、ブリーチ部分から塗布を始め、その後に新生部に塗る方法を取りました。これによって、色味の調整がしやすくなり、毛先から塗ることで色持ちも良くなります。

ご覧いただいてわかるように、毛先に色が沈み込むことなく、透け感のある仕上がりになっています。フロームベールシリーズは色の調整がうまくできているので、毛先にかけて抜け感を出すことができました。


【Beige/ベージュ】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきたいと思います。Beforeの状態として、新生部(根元)は約5センチ程度伸びています。中間から毛先にかけては12レベルから14レベルの明るさですね。さらに、モデルさんの特徴として、全体に細かいハイライトが入っており、これが明るさを強調しています。
髪質としては、柔らかくて細い髪で、黄色くなりやすい傾向があります。毛先を見ていただけるとわかるように、褪色しやすい状態になっています。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Beige6 〔ox3%〕

仕上がりがこちらです。今回はベージュの10レベルを単品で使用しました。オキシは3%です。仕上がりをご覧いただくと、髪全体が非常に柔らかい印象になっているのがわかります。ベージュの良さは、やはりシアー感のある柔らかさが特徴です。

特に注目していただきたいのは、もともと細かいハイライトが入っており、少しコントラストがありましたが、今回のカラーでその部分もしっかり整っています。フロームベールシリーズはアンダートーンの差をうまく埋めてくれるのが特徴で、ハイライトのコントラストを自然に調和させる効果もありますので、その点も見ていただきたいです。

さらに、ベージュだからこそ、毛先にかけての抜け感や透明感が他の色よりも強く出ています。これによって、日本人の肌により合わせやすい仕上がりになっているのが特徴です。


【Brown/ブラウン】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきます。Beforeの状態として、新生部(根元)は約0.5センチほどで、中間から毛先にかけては14レベルの明るさです。髪全体はブリーチされており、前回のカラーの残留として少し寒色系が残っている状態です。

髪質としてはしっかりとしており、色が入りにくいのが特徴です。そのため、明るくするのが少し難しいですが、これが髪の状態のポイントになります。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Brown8 〔ox4.5%〕

こちらが仕上がりです。今回はブラウンの8レベルを単品で使用しました。オキシは4.5%です。仕上がりをご覧いただくと、まろやかなブラウンに仕上がっているのがわかりますよね。毛先にかけて抜け感があり、髪全体がギラついて見えず、やわらかなブラウンになっていれば、とても良い仕上がりだと思います。

もともとブリーチされていた髪に加え、新生部が0.5センチほど伸びていた状態でしたが、今回ワンタッチで染めたことで、根元のギラつきがなくなり、毛先にかけての柔らかさが全体に統一されました。これにより、ブラウンカラーの魅力がしっかりと表現できていると思います。


【Rose/ローズ】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきます。Beforeの状態として、新生部(根元)は約2センチほど伸びており、中間から毛先にかけては14レベル程度の明るさです。毛先はブリーチが重ねられているため、ハイダメージの状態です。毛先の方は色が沈み込みやすい傾向があるのがわかります。

もともとの髪質としては、ハリやコシが特別強いわけではなく、一般的な髪の状態です。赤みや黄みが特に出やすいわけでもない、標準的な髪質となっています。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Rose10 〔ox4.5%〕

仕上がりがこちらです。今回はローズの10レベルを単品で使用しました。オキシは4.5%です。仕上がりをご覧いただくと、柔らかいローズカラーに仕上がっていますよね。髪全体に透け感があり、色味もギラついている感じではありません。

今回のローズのポイントは、ベージュやグレーが含まれていることで、柔らかさが出ている点です。また、特に注目していただきたいのは、新生部の根元部分にも柔らかさが出ていることです。通常、根元が伸びて毛先がブリーチされている場合、毛先の色は良く出ても、根元はギラつきやすいことがありますが、今回はそのような問題もなく、根元から毛先まで自然な柔らかさと調和が感じられる仕上がりになっています。

このローズカラーは単品でも非常に使いやすい色になっています。


【Pink/ピンク】

〈Before〉

モデルさんの髪について解説していきます。Beforeの状態として、新生部(根元)は約0.5cm、中間から毛先にかけては14レベルほどの明るさになっています。髪の状態としては、毛先がダメージを受けているようです。また、前回の暖色系カラーの残留がかなり残っている印象です。

根元の状態を見ると、もともとしっかりとした髪質で、赤みが出やすく、ハリコシのある髪の毛です。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Pink8 〔ox3%〕

こちらが仕上がりです。今回はピンクの8レベルを単品で使用しました。オキシは3%です。仕上がりをご覧いただくと、かっこいいピンクに仕上がっていますよね。鮮やかさが際立ち、ピンク特有のかっこよさが出ています。ローズとは異なり、ピンクはより鮮やかさが強いので、その変化をぜひ見ていただきたいと思います。

また、Beforeの状態ではブリーチによる残留がありましたが、それでもしっかりと鮮やかな色が定着しています。さらに、根元から毛先までバランスよく調和しており、根元だけが鮮やかになりすぎることもありません。この調和が今回のフロームベールシリーズの魅力です。ぜひ仕上がりをご覧ください。


【Violet/バイオレット】

〈Before〉

モデルさんのヘアカラーの特徴を解説していきます。Beforeの状態として、新生部は約1.5cm伸びており、中間から毛先にかけては15〜17レベルほどの明るさになっています。毛先はブリーチを繰り返している状態なので、ダメージが重なって色が入りにくい状態ですね。

根元を見ていただくと、赤みが極端に強いわけではありませんが、髪自体はしっかりしていて、明るさが出やすくもなく、出にくくもない、ちょうど中間のような状態です。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Violet10 〔ox2.5% (ox3%:gel2%=1:1)〕

仕上がりはこちらです。今回はバイオレットの10レベルを単品で使用しています。オキシは2.5%で、3%とジェルオキシ2%を混ぜて使用しました。

仕上がりをご覧いただくと、柔らかい感じのバイオレットになっています。今回のポイントは、ギラギラしたバイオレットではなく、柔らかさを強調したバイオレットに仕上げている点です。

さらに、Beforeの状態ではブリーチ部分の毛先にくすみが見られましたが、今回の仕上がりではその部分もしっかりカバーされています。根元と中間部分の境目もうまくぼかされており、この調和感が今回のフロームベールシリーズの特徴です。

また、ブリーチ毛に塗布する際は、髪が絡みやすいという難点がありますが、ジェルオキシを混ぜることで塗布の操作性が良くなり、ムラも出にくくなります。今回はその工夫を活かして、ジェルオキシをミックスして使用しました。


【Sea/シー】

〈Before〉

モデルさんのヘアカラーの特徴を解説していきます。Beforeの状態として、新生部は約5cm伸びており、中間から毛先にかけては8〜9レベル程度の明るさになっています。

髪質としては、もともとハリコシがあるしっかりとした髪で、色が入りづらい傾向にあります。また、赤みが少し出やすい髪質でもあります。ボブスタイルなので、毛先が沈みやすいという点も特徴ですね。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Sea8 〔ox6%〕

仕上がりがこちらです。今回はSeaの8レベルを単品で使用し、オキシは6%を使っています。仕上がりをご覧いただくと、赤みが消え、毛先にかけて柔らかさが出ているのがわかります。

今回の仕上がりで注目していただきたいポイントは、新生部が約5cm伸びていたにもかかわらず、根元から毛先までのアンダーの差が自然にぼけて、調和している点です。これは、今回のフロームベールシリーズがアンダーの差をうまく埋めてくれるところがポイントで、6%オキシでもその効果がしっかりと現れています。

また、もともと赤みが出やすい髪質に対して、Seaの青みがしっかりと赤みを抑えた仕上がりになっています。さらに、毛先の沈みやすい部分にも抜け感がしっかり出ているのもポイントですので、その点もしっかりとご覧いただければと思います。


【Khaki/カーキ】

〈Before〉

モデルさんのヘアカラーについて解説していきます。Beforeの状態として、新生部は0.5cmほど伸びており、中間から毛先にかけては11〜12レベル程度の明るさになっています。

髪質は柔らかく、もともと色が抜けやすい黄みよりの髪です。だからこそ、褪色しやすく、毛先にダメージが重なると、さらに沈み込みやすくなるという状態ですね。

〈After〉

[ 全体 ]
FV/Khaki8 〔ox6%〕

こちらが仕上がりです。今回はカーキの10レベルを単品で使用し、オキシは4.5%を使っています。仕上がりをご覧いただくと、柔らかい感じのカーキに仕上がっていますよね。この柔らかさが今回のカーキの特徴です。

Beforeの状態では、オレンジ味が残っていましたが、カーキや青みがしっかりとそのオレンジ味を消してくれています。これがカーキの良さです。さらに、根元部分も4.5%のオキシを使うことで、自然ななじみ感が出ています。

特にロングヘアの場合、カーキを使うと毛先が沈み込みやすいことがありますが、今回はその沈み込みがなく、毛先にかけて自然な抜け感とクリア感が出ているのがポイントです。これが今回のカーキの大きな特徴となります。


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