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第6章 中学受験で合格するための「過去問」活用術


「宝」である過去問を活用して第一志望合格を目指す学習法


中学受験を控えたお子さんを持つ親御さんにとって、「いつ」「どの学校」から過去問に取り組むべきか、大きな悩みであると思います。



過去問は単なる問題集ではなく、第一志望合格への鍵を握る「宝」だと私は考えています。ここでは、長年の経験をもとに生み出した「α式スパイラル学習法」をご紹介します。これを実践することで、子どもの成績をスパイラルアップさせ、第一志望合格に近づける方法をお伝えします。




1.最初の過去問は9月〜10月に

過去問の取り組みを始めるタイミングとして、私は9月の終わりから10月の頭に第一志望校の直近の過去問を解かせることを推奨しています。この時点での目的は、以下の2つです。


①傾向を把握する

志望校が求める問題のスタイルや傾向を子ども自身に掴ませる。

②現在のレベルを把握する

残り4〜5カ月でどこを強化しなければならないかを明確にし、モチベーションを高める。


2. 過去問をどのくらい解けばいいのか?

よく親御さんから「過去問は最低何校解くべきか?」という質問をいただきますが、実際には人それぞれです。



しかし、どんな学校の問題でも共通するのは基礎の重要性です。基礎力がなければ、どんな応用問題にも対応できません。特に、10月・11月前半までは大問1や2の基礎的な部分を繰り返し解くことを強く推奨しています。



総合問題が多い学校でも、一行問題が多い学校でも、基礎を確実に押さえることで、その後の応用問題にも対応しやすくなります。


3.大問ごとのスパイラル学習

過去問の取り組み方を工夫することで、学力を着実に向上させることができます。私は過去問を「通して1年分解くパターン」「大問ごとに複数年度分を通して解くパターン」に分けて指導しています。具体的には次のような手法です。


①大問1が計算問題なら、10年分の大問1だけを通して解くことで、計算力を集中的に強化します。

②次に、大問2の一行問題を同じように10年分通して解きます。

③同様に、大問3の図形問題、大問4の空間図形、大問5の規則性問題など、分野ごとに過去問を10年分通して解くことで、特定の分野の強化が図れます。

このように、大問ごとにスパイラル形式で過去問を解くことで、それぞれの分野の弱点を徹底的に潰すことが可能です。中学受験に限らず、高校受験や大学受験でもこの手法は非常に有効です。


4.1日1科目だけはNG!毎日複数科目に触れる学習法

また、もう一つ大切なポイントは、1日1科目だけに集中するのはNGだということです



例えば、「月曜は算数だけ、火曜は国語だけ」といった学習は避けるべきです。受験に必要な4科目(算数・国語・理科・社会)を毎日少しずつ学ぶことが大切です。これにより、各科目への理解が浅くならず、受験本番での総合力を高めることができます。


⭐︎1日の学習例⭐︎
①午前に算数を60分
②午後に国語・理科・社会をそれぞれ60分(45分)


このように、複数科目をバランスよく取り組むことで、知識が定着しやすく、偏りのない学習ができます。


5.弱点をピンポイントで補強する

子どもが取り組んだ過去問から、どの分野で苦手があるかを見つけます。ここで重要なのは、単に弱点を発見するだけでなく、弱点をつぶすための特別な問題を選ぶことです。



私はその子ども一人ひとりに合わせて、苦手を克服するための類題やカスタマイズした問題を宿題として出し、継続的に弱点補強を行っています


通われている塾でもこのような対応・指導をしてくださるところは多いと思いますので、個別に、我が子のために対策をしてもらえるようにするとより強固になります。


そういった指導がない場合は、残りの受験期まで、家庭教師や個別指導を受講することが必要かもしれません。


6.ノートを使った効果的な過去問管理

効果的な過去問の管理方法として、A4サイズのノートを活用しています。過去問を印刷してそのままノートに貼り、子どもが解いたものを整理していきます。この方法には、以下の利点があります。


①全体を見通しやすい

解答や解説をノートに貼り付けることで、過去問の振り返りが簡単にでき、進捗が可視化されます。


②繰り返し学習が可能

重要なポイントや間違いをすぐに見直せるようにすることで、繰り返し学習がしやすくなります。


7. 「間違いノート」と「公式暗記ノート」作成

過去問を解く中で間違った問題については、「間違いノート」を作成します。ここでは特に、間違えた漢字や苦手な計算などをまとめると効果的です。


また、忘れがちな公式については、「公式暗記ノート」を作成し、「これだけは覚えておこう」という公式を集中して押さえていきます。


8.スパイラル形式でレベルアップ

過去問に取り組む際、最初は易しい学校からスタートし、次第に難易度を上げていくスパイラル形式を採用します。


次のステップでは、再び第一志望校の過去問に戻り、進化した子ども自身の力を確認します。このスパイラルを繰り返すことで、着実に実力を伸ばし、最終的には第一志望校のレベルにまで到達できるようになるのです。


まとめ 正しい過去問の活用で志望校合格を目指そう

「α式スパイラル学習法」は、適切な時期に過去問を活用し、弱点を潰しながら段階的にレベルアップさせる方法です。周りの情報に流されず、しっかりとした基礎から積み上げていくことで、確実に合格に近づくことができます。


この学習法を、ぜひお子さんの学びに取り入れてみてください。過去問を「宝」に変え、親子で合格への道を共に歩んでいきましょう!



朝ジュクの管理人

さらに確実な学習サポートを求める方へ

この記事で紹介した「α式スパイラル学習法」を自宅で実践することで、過去問を最大限に活用し、着実に実力をつけることができます。しかし、受験勉強の道のりは長く、親子だけで進めるのが難しいと感じることもあるでしょう。


そこで、「朝ジュク」では、経験豊富なプロ講師が一人ひとりの進捗に合わせた個別指導も提供しています。特に、過去問の徹底分析や弱点補強のためのカスタマイズされた問題作成、毎日バランスよく複数科目に触れる学習計画などを、子ども一人ひとりに合わせてサポートします。


朝ジュクならではの朝型の学習習慣を通じて、子どもたちは日々のリズムを整え、集中力を最大限に発揮することができます。さらに、毎日の学習を無理なく継続することで、第一志望校合格への道を着実に歩んでいくことができます。



過去問を効果的に活用したい方や、より確実な学習環境をお探しの方は、ぜひ一度「朝ジュク」の無料体験授業にご参加ください。あなたのお子さんに合った学習方法を一緒に見つけ、合格へのサポートを全力でお手伝いします!


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