毒にならない「生理用品」の選び方

デリケートゾーンには特に気をつけて。
生理用の紙ナプキンには
血液をゼリー状に固めるために、
高分子ポリマーという吸収素材が使われています。
それを真っ白に漂白した綿花で包んだのが生理用ナプキン。
これが体に与える影響については様々な見解があって、
一概に有害とは断定できませんが、
子宮癌や子宮内膜症、生理痛、PMS、生理前症候群ですね。
あと生理不順などの不調に悩まされる女性が
増えているっていうのも事実です。

もちろんこの生理用ナプキンのせいと断定はできませんよ。
でも一つ整体師目線で言えるのは、
生理の血は体の中にいるときは温かいですが、
外に出て、そしてナプキンに吸収されると
たちまち冷えていくので、
それをずっとお股に置いたままでは、
そこからずっと冷やされますよね、体が。

お股、そのデリケートゾーンね、
そこはものすごい体内の温度をつかさどる密接な場所で、
というのは鼠径部にかなり大きな動脈が走っています。
だから、お股を温かくしておけば
全身が温かい血液が循環できる状態にできますし、
逆にお股を冷やしてしまうと、
全身に冷やされた血液を回しちゃうんですね。

というわけで、お股に冷える何か、
生理中の紙ナプキン、それを長時間つけておくっていうのは、
まるでそこに保冷剤を貼りつけていると言っても
過言ではない状態なんですよ。
生理ナプキン、放置したら
何分でその出た血液が冷えますかね。
実験したことないですが、5分も置いといたら、
冬なんてキンキンにすぐに冷えると思うんですね。

ショーツを履いてお股に挟んでいるから
そんなには冷えないけれども、
でもそこに血液という名の水分を含んだ綿の塊を
置いているっていうのは、
外気温の影響は必ず受けてしまうものなので、
あんまり良い状態とは言えないですね。
かといって5分おきに紙ナプキンを変えますかっていうと、
それもなかなかしないですよね。

ちょっと体の中に毒を入れるか入れないかという論点から
はずれた解説を今してしまいましたが、
一旦整体師目線で解剖学的な見解をお話してみました。
では話をまた元に戻します。

そういった経皮吸収、こちらに着目して、
今、肌にも体にも、そして地球にも優しい布ナプキンというのは
もう一般化されつつありますよね。
私も少しでも化学物質を避けようとして
布ナプキンを購入して使ったりはしていましたが面倒くさい。
血液がついてるので手洗いしなきゃいけないじゃないですか。
あれがもう私は続きませんでした。

逆に、生理じゃないとき、おりもの程度ですね。
それだったら手洗いでもいいかな、
みたいな感じで逆に日常使ってますよ、薄いやつをね。
これスッゴイもう全女性に全力でおすすめしたい別の話があるので、
なんで私が生理のとき以外に布ナプキンをつけているのかっていう話は、
また別トピックとして全力でお伝えしたいことがございます。

生理中の話に戻し、紙ナプキンもできれば避けたいんだけど
布ナプキンは続かなかった。
そんな私が何を使っているかというと「ディーバカップ」、
皆さんご存知ですか。
これは貯める生理用品と言われるように、
膣の中に入れるシリコン製カップです。

直径5センチぐらいの柔らかいシリコンで
できたカップをまず半分に折って、
そしてタンポンのように膣に挿入するんですね。
そうすると、中でかぱっと開いて
留まってくれるんですよ。
まるで計量カップを膣の中に差し込んでいるみたいな感じで、
それを1日に何度か取り出して、
中の血液を外に捨てる。
そしてささっと洗ってまた挿入する。

そのカップの素材が医療用シリコンなので、
アトピーだったり性器部分の皮膚がすごく敏感っていう方だったり、
生理用品で痒みとか荒れてしまうような人、
そういった方にも非常におすすめです。
しかも洗って使えるので、
これは1個持っていればこと足りるんで、
めちゃくちゃ経済的だし、めっちゃエコじゃないですか。

体に優しい生理用品として、こちら私長年愛用してます。
これも20代中盤から使い始めたので、
その頃はディーバカップ1本だったんですが、
今は似たような商品どんどん出ているので、
いろいろなメーカーさんのものを試してみられるといいかなと思います。
使いやすい形とかは人それぞれあると思いますので。

じゃあタンポンもいいんじゃないのかと。
でもこれもまたね、漂白剤などの化学物質が使われていたり、
膣内に繊維が残って、
それが非常に体に悪いっていうことはささやかれてますよね。
全力でこれがいいかと言われると
ちょっと首をかしげちゃうかもしれません。

そういうシリコン製の月経カップ、
これをおすすめすると絶対聞かれるのが、
それだけで大丈夫なの?漏れないの?

意外に漏れないですね。
だけど、めっちゃ血液量が多い日なんかは、
これトイレに行けなかったらどうしようっていうときは
漏れちゃうかもっていう心配があるので、
その時はもう潔く私は紙ナプキンを敷いています。
カップと紙ナプキンのダブル使いで大丈夫ですね、今のところ。

そうすると、ほとんどがカップの中で血液を留めてくれるので、
紙ナプキンに血液が出るっていうことは
あまりないので先ほどお話したような、
その溜まった血液のせいで体が冷やされるっていうところは
カットできるかなと。

でも、漂白剤だったり高分子ポリマーの毒の影響っていうのは、
あの経皮吸収率の高いお股に当てるのは極力減らしたいので、
使うものの優先順位、その日の活動内容なんかで
日々調整するっていうのが、
自分の生活スタイルに合わせていってもらえればなと思います。

こういう話をすると、
紙ナプキンでもオーガニックコットンのものだったらいいですか?とか、
ディーバカップじゃなくてこのカップでもいいですか?とか、
いろいろなご質問が殺到することが多いんですが、
本当に正解っていうのはないので、
今回のお話を参考に、皆さんの生活スタイルに合わせて、
自分ができる範囲っていうのが一番の正解だと思います。

そうは言っても、紙ナプキンって便利じゃないですか。
しかもオーガニックコットンでできたオーガニック系の
紙ナプキンはやっぱり高いし、
毎月しかも1週間も続くものに
そんなにお金かけてられないっていう場合もあるじゃない。

ディーバカップもやってみたものの
入れるのがものすごい抵抗があるとか、
人それぞれいろんな事情があるわけですよ。
ディーバカップは苦手だ。
かといって布ナプキンは面倒くさい。
オーガニックの紙ナプキンは高い。
やっぱり普通にドラッグストアで買える普通の紙ナプキンがいい。

もしそう思ったら、もうそこはそれで腹くくって、
それ以外の部分で生活スタイルや体質改善を
見込めるところに注力したらいいと思います。
このブログでも私の水毒講座をいくつか、
いろいろな日常的なケア方法をお伝えしてまいりましたが、
もう全部完璧にやろうとしたら
結構大変じゃないですか、一気に変えるの。

なので、いいんですよ。
自分がやりたいと思ったとかピンときたっていうものからやって、
徐々にできることを増やしていく。
やってみたものの合わなかったなと思ったら、それはやめて、
できることをコツコツ続ける。
それが結局長く続いて、
体質改善に繋がっていく秘訣かなと思います。

というわけでディーバカップ、私が長年使ってきましたが、
ディーバカップって、ちょっと膣の中から取り出しにくいんです。
最近のものは、もしかしたら改良されてるかも。

ディーバカップとか月経カップって検索してみて、
ご自身が使い安そうなものを、
購入されてみるのがいいかと思います。

余談なんですが、
月経カップを使うと自分の経血量を知れるので、
これはちょっと面白いですよ。
目盛りがついてるので、まさに計量カップなんですね。
今日は30cc出たんだ、とかね。
全然そんな見もせずに
ポンと血液を捨ててしまうことも多々ありますけれどもね。

メリットデメリット多少あるとすれば、
取り出すときに手が汚れる。
血の色に指がなりますね。
だけど、そのカップごと洗えてしまうので
スッゴイ衛生的だなとも思います。
膣の中に入れ込むので雑菌の繁殖っていうのも防げますしね。

あと何より、生理ナプキン切らしているから買わなきゃっていう
買い物地獄のループから解放される。
ディーバカップ1個あればとりあえずいいじゃないですか。

もう何よりゴミが出ないっていうのが嬉しいですよ。
めっちゃエコ。
これ全世界中の女性が経血カップに変えたら、
ものすごい地球が救われますよね。
今SDGsとか、エシカルだって言われている時代なので、
こういうところこそ、変えていったらいいんじゃないかなと。

明日は、デリケートゾーン専用のコスメ・化粧品についてお話します。

(2022年5月8日配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!