心と身体が揺さぶられるのは全部ホルモンのせい!
更年期は理解することから
今回は、Voicyさんのハッシュタグテーマ『更年期との向き合い方』についてお話したいと思います。
皆さんご自身や、周りの方で、不調を抱えながらも人にはなかなか言えず、隠れ我慢をしているという人がいらっしゃるかもしれません。
更年期は誰もが経験する可能性があることなので、今まさに経験をされている方はもちろん、身近で悩んでいる方々や、これから経験する可能性がある全ての方にも、更年期について考えてもらえたらと思います。
さて、更年期というのはホルモンが成すことなので仕方がないんですよね。
しかも、症状の度合いは人によって全く違うので、何も感じずに終わったという人もいれば、本当に大変だったという人もいます。
だから、一概に、こうしたら楽になるとか、この症状にはこれが効くとかは言えない分野です。
私もまだ更年期ではないので、親身に言えるかというとそうではないのですが、ホルモンが大きく影響して体調が揺さぶられるイベントというと、女性の場合は妊娠があります。
更年期はとにかくイライラするというのが、症状の代表としてよく言われますが、私は妊娠中もこれがありました。
もちろん、妊娠中に起きる症状も人によって違います。
イライラなんて全くしなかった、穏やかだったという人もたくさんいらっしゃるかと思いますし、男性の皆さんは、自分には関係ないことだと思ってしまうかもしれませんが、ぜひ一緒に考えてもらいたいです。
女性ホルモン自体がイライラさせるホルモンなのではなく、しっかり分泌されていたものが急に減ってしまうがために、人体に影響を及ぼします。
その中で、精神的な面にも大きく影響をするということで、私は妊娠してから精神面が荒れに荒れまくっていました。
特に妊娠の前半。
後半で落ち着いてきて穏やかになったと思いきや、出産したらまたホルモンバランスが変わるので、産後も激しかったです。
あのときの精神状態が辛かったので、更年期もこのような状態が起きうると考えると本当に辛いです。
強制的にイライラさせられているという感じだったので、アロマセラピーのエッセンシャルオイルでリラックスして精神を落ち着けるとかでは、全く太刀打ちができない。
あと、更年期の場合は汗とか火照りとかも出ます。
ホルモンバランスが変わると自律神経を整えづらくなってしまうんですよ。
自立神経が関与する代表というのが汗腺ですよね。
だから、汗の線をコントロールできなくなっていまい、急激に汗が出たりとか火照ったりするんです。
ホットフラッシュというだけあって、熱くてのぼせるのかと思いきや、手足はすごく冷えるので踏んだり蹴ったりですよね。
日が沈んだら寝て、朝日と共に起きるといったように、同じリズムで過ごせば過ごすほど、自律神経には良いと言われていますが、太陽のリズムと睡眠だけで穏やかになれるのかというと、わからない領域ですね。
妊娠中は余分なお薬を飲めないのですが、更年期はお薬である程度のコントロールが可能なので、真っ先に婦人科へ行ってご相談されるのが吉だと思います。
よく、私は病院行かない派だからとか、薬を飲まない人間だからとおっしゃる方がいらっしゃいますが、そこまで頑なになる必要があるのかなと思います。
個人的にそういう信念を貫いて、辛くなければいいのですが、イライラするとか、体調不良などで身近な人に迷惑がかかる場合があるじゃないですか。
それも考えると、薬で平和になれるなら、私だったら迷わず病院に行きます。
しかも、更年期は一生続くわけではありません。
お薬も一過性のものです。
更年期は生理が終わってから始まります。
よく、40代後半とかで、まだ生理があるのに更年期じゃないかと心配される方がいらっしゃいますが、更年期障害というのは生理が終わってからです。
生理が起こっている間は更年期ではありません。
何か他に原因があるので、他で可能性を探しましょう。
話を戻しますと、閉経後、長くて6年。
その期間さえ乗り越えれば、お薬いらずになるわけじゃないですか。
私は妊娠していたときの、心身の波が辛かったので、また更年期もあんなふうになるのかと思うと嫌なので、お薬の力を借ります。
お薬を飲むのが嫌だという人は、肝臓に負担がかかる、科学的なものを体内に入れるのが嫌だと思うんですね。
もちろん私も嫌ですよ。
人間は本来、自然の動物ですから、野生に近い状態になればなるほど健康的になります。
薬やホルモンを操作するものというのは不自然ですよね。
あと、更年期が辛いのに病院に行かず、自然療法系で何とかしようとされる方もいらっしゃると思います。
漢方薬やハーブティーを飲んだり、ドラッグストアに売っているサプリメント系を飲んだり。
それらを試すのもすごくいいと思います。
もしそれで治れば一番いいと思います。
それでも不調が続いたり、精神面にも響いたりしているのであれば、婦人科へ行く。
病は気からと昔から言うじゃないですか。
以前、気血水のバランスが崩れて、それぞれのエネルギーが減ることで疲労するというお話をしましたが、要は、人間は気が重要なので、ホルモンの急激な変化には抗えません。
日本人は、我慢は美徳という考え方が強いですが、更年期などは恥ずかしいことでも何でもありません。
だから、堂々と病院を頼って、ご家族にも自分の状態を説明する。
これは私が言っていることじゃない。
私のホルモンのバランスの乱れがそうしているんだと、しっかり話して理解させた方がいいんです。
私は妊娠中にすごくイライラしました。
そうしたら、当時結婚していた元夫に、女みたいだよと言われたんです。
私は妊娠する以前は生理痛が全くなく、ホルモンバランスの変化も比較的安定していて、女性特有の不調があまりなかったんです。
だから、過去の彼氏や元夫から、アップダウンがないからすごくいいと言われていました。
でも、妊娠してイライラしたり体調が優れなかったりしている私を見て、「君、女みたいだよ」と。
だけどそれはホルモンバランスが原因です。
更年期の場合も、いつもの自分とは違うバランスがやってきて、いろいろ苛まれて、こんなの私じゃないとか、私が悪いんだから我慢しなくてはと思う必要はありません。
そういうあなたを理解してくれない身近な人は、こっちから願い下げですし、私のように跳ね返すことが苦手な方は、ネットに情報が転がっているので、それを目に見える形でお見せして、更年期が落ち着くまでの数年間はご理解いただけるように伝えましょう。
話しておけば何とかなるはずです。
とにかく、ホルモンバランスが崩れるときというのはストレスフルな状態ですから、そのときに我慢を強いられると、どんどん体調を崩します。
ちゃんとご自身の心と身体を大事にして、優先してあげてください。
まだ更年期ではない方々や男性の方々は、今日の話を肝に銘じて、ちゃんと理解してあげてください。
全てはホルモンのせいだと。
とはいえ、男性も更年期がないわけではないですよ。
女性ほど急降下がないので、やんわりと終わる人がほとんどです。
でも、男性でも乳がんになる方がいらっしゃるように、男性でも更年期が激しく出る方もいらっしゃると思うので、女性に限った話ではありません。
くれぐれも、体調で苦しんでいる方に不義理な言葉を言ったりせず、温かく受け入れていける人、そして社会であっていただきたいなと心から切に願います。
自律神経へアプローチする方法
少し前に、更年期にもオススメな自律神経が整うためのコツとして、会陰を温めるということをご紹介した放送回がございます。
こちらにリンクを貼っておきますので、ぜひお聴きください。
簡単に言いますと、頭の百会というツボがあって、お股に会陰というツボがあります。
ここを縦で結んだ一直線のラインが自律神経をつかさどるラインと言われています。
会陰は陰性に傾きやすい場所なんです。
これは更年期に関わらず、全ての方に共通しています。
だから、会陰に陽性を注入してあげることで陰陽バランスが整います。
というわけで、温める。
でも、カイロをショーツなどに貼ることはやめてください。
会陰は軽減吸収率がすごく高い場所なので、化学物質は使って欲しくありません。
先ほどご紹介した放送では、会陰を温めるのにオススメなアイテムを紹介しておりますので、自律神経に苛まれている方はお聴きください。