毎日でも食べたい食材「海苔」の健康効果
海苔の健康効果
本日のお題は海苔の健康効果と選び方です。
本題に行く前に、さつまいもについて
Voicyで語った放送がありますので、
リンクから『さつまいもダイエット』をぜひお聞きください。
これを聞いたら、あなたもさつまいもを
食べずにはいられなくなるでしょう。
▼「さつまいもダイエット」はこちら
では、まずは、
海苔の嬉しい健康効果を探っていきましょう。
海苔は皆さん好きですか?
よく食べる人と全然食べない人で、
結構わかれる食材なのかなと思いますが、
和食がお好きな人は頻繁に食べますよね。
実はこの海苔、海の野菜とか海の大豆とか、
色々な異名を持っているんですよ。
海の野菜と呼ばれるほど栄養豊富な食べ物なんですね。
ビタミン、ミネラルがめちゃくちゃ豊富。
海藻は海の中で作られますから、
ミネラルがたっぷりなことは腑に落ちます。
具体的にどんな栄養があるかというと、タウリン。
タウリンは牡蠣とかタコとかホタテに多く含まれる
アミノ酸の一種なのですが、疲労回復効果があり、
よく栄養ドリンク系に入っていますよ。
あと、悪玉コレステロールの減少とか、
血管を丈夫にしてくれます。
そして葉酸。
これは女性は必須というか、
しっかり摂りたい栄養素ですよね。
葉酸はサプリも売っていますが、
実は日本人の体質上、サプリでは葉酸を得づらいんです。
でも、食材に含まれている葉酸は活性型なので、
ちゃんと体内吸収できます。
しかも、葉酸は少量でいいので、
豊富に含まれている食材から摂りたい成分ですね。
そして、海苔はビタミンも豊富。
ビタミンA、これは粘膜とか神経を
正常に働かせる必須ビタミンです。
子供の発達にも欠かせない要素なので
積極的に摂りたいですよね。
不足すると成長が止まってしまうこともありますし、
皮膚や粘膜に関わるところなので必須です。
でも過剰摂取してしまうと、
頭痛がしたり筋肉痛が起きたりするのであまりよろしくない。
なので、サプリメントで摂る場合は要注意です。
一方で、食材から摂ると過剰摂取になりづらいので、
ビタミンAが豊富と言われている牛レバー、
そして海苔がオススメです。
そして、ビタミンB。
海苔に含まれるビタミンBは、
ビタミンB1、B2、B12と、かなりビタミンB群を保持しています。
ビタミンB系は、人間の糖質を
エネルギーに変換するときに使われますし、
血液を作る赤血球を作り出すためにも欠かせない栄養素で、
不足すると大打撃を受けてしまいます。
あと、ビタミンC。
あんなに黒い色をしているのに、
海苔にはビタミンCが豊富なんだそうです。
ビタミンCは免疫力に関わりますし、
コラーゲンの合成にも関わる必須ビタミンです。
さらに鉄分。
生理があるのでこれは仕方がないですが。
女性には貧血の人が多い。
というわけで、鉄分豊富な海苔を
女性は特に食べていただきたい。
あと、食物繊維が豊富です。
海藻なので食物繊維がたっぷり。
海苔は全体の3分の1が食物繊維で構成されており、
便秘の解消にも高い効果が期待できます。
食物繊維は腸内環境も整えてくれますので大切です。
そして、カルシウム。
これも含まれているなんてすごくないですか?
もはや栄養爆弾ですね。
カルシウムは牛乳や小魚に入っているイメージですが、
海苔もかなり豊富に含んでいます。
これは海苔特有のことなのですがヨウ素。
ヨウ素というのは、
甲状腺ホルモンの生成に必要なミネラルの一種で、
海藻類に多く含まれています。
甲状腺ホルモンというのは、
新陳代謝を盛んにしてくれる働きがあり、
生殖機能や身体の成長にも非常に大事です。
ただ、この要素、過剰摂取は良くないと
厚生労働省で既に発表されています。
ですが、1日のヨウ素の上限摂取量が3.0ミリなのですが、
これを海苔に換算すると47枚ぐらいなんです。
47枚はさすがに食べないでしょう。
だから、海苔を何枚も食べたからといって、
ヨウ素の過剰摂取になるとは言いがたいので、
そんなに心配しなくてもいいのかなと思います。
念のため、甲状腺ホルモン系のご病気をお持ちの方は、
控えめにした方がいいでしょう。
毎日食べるのも、一応避けた方がいいかと思いますので、
皆さん、ご自身の体調や体質とご相談の上で取り入れてみてください。
あと、EPA。
これはDHAとEPAのEPA、イコサペンタエン酸。
これは人間が自分の身体の中で合成できない脂肪酸、
そして必須脂肪酸なので、
外側から入れないといけないやつなんです。
体内の血流をスムーズにしたり、
悪玉コレステロールを抑制したり、
コレステロール値の値コントロールにもめちゃくちゃ効きます。
これが海苔にいっぱい含まれているというから驚きです。
さらに、タンパク質。
海苔にタンパク質が含まれているなんて
想像ができませんが、実はタンパク質だらけ。
身体に欠かせない必須アミノ酸9種類を含んでいる、
上質なタンパク質を補える食材なんです。
人間の15〜20%をタンパク質が占めているので、
タンパク質が不足すると人間は身体に大打撃を受けます。
海苔はめちゃくちゃ低カロリーなので、
それでタンパク質を補えるのですから最高ですよね。
だから、別名、海の大豆とも呼ばれるのでしょう。
ここまで聞いて、海苔を食べたくなってきたでしょう?
もう食べずにはいられませんよね。
だけど、注意が必要な点もあります。
海苔の酸処理について
私は今月、海苔を毎日食べるぞ!と、
ひと足早くプレミアムチャンネルの中で公表したのですが、
そこで「無農薬お野菜にこだわるれいかさんは、
海苔の酸処理についてはどう考えていらっしゃいますか。
特に子供への影響が気になりつつ、
酸処理していない海苔は高価なので私は目をつぶっています。
デトックスできる健康体なら、
1日1人前であれば良いという理解でしょうか。」と、
ご質問をいただきましたので、
海苔の酸処理について私の見解を述べたいと思います。
その前に、無農薬野菜にこだわるれいかさん、
という点で一応補足させてください。
私は、オーガニック信仰とか、
無農薬野菜にこだわっているわけでは別にないんですよ。
私の食に対するモットーは
「食べたい、飲みたいものは我慢せず好きなだけ食べたい、飲みたい。
そのために気をつけられるところは気を付ける。」という感じです。
具体的に言うと、私はお酒に強いし結構飲むんです。
その時にナチュラルワイン限定とか
オーガニック限定とかではないんですよ。
ビールも市販のものを飲みますし、
ワインも酸化防止剤を使っていないやつとか
オーガニックブドウで作られているやつとか、
そんなことは全然気にせず飲んでいます。
そしてジャンクフードも食べます。
なんならポテトチップスは毎日のように食べていますからね。
コンビニやスーパーで売られている
メジャーなポテチも大好きなのですが、
少ないじゃないですか。
あっという間になくなってしまうので、
一番のお気に入りはマウイチップスのりしお味です。
そんなこんなで、ジャンクフードもお酒も食べますし飲みます。
だけど、無農薬野菜にこだわっているわけではなくて、
好きなものを遠慮なくいただきたいので、
バランスを取るために気をつけられるものとか、
自分的にこの部分はこだわりたいとか、
できることはやります!という感じです。
一応、私のスタンスを皆さんに知っておいていただき、
そういった目線で私の話を聞いてもらえればと思います。
そんな前提を踏まえつつ海苔の話に戻ります。
実は海苔は、
農薬的なものが施されているものばかりが出回っています。
ではまずは、海苔がどのように作られているかを簡単に説明します。
海苔は海の中に網を張って、その上で養殖するのですが、
海水に浸かっているときに海苔は成長します。
海水のミネラル・養分を含んで、
海の水の中で大きくなっていくんです。
そして、干潮のとき、引き潮のときに
海面から出て空気にさらされます。
このときは海苔は成長できないんです。
でも、太陽と風にさらされることで、
雑菌の繁殖が防げたり、
病原体が取り除かれたりします。
この、海の中に潜る、引き潮で海面に出る、
これの繰り返しで、健康的で美味しい海苔に成長していきます。
これが昔ながらの作られ方なのですが、
海の水につかっていないときに成長できないので
時間がかかるじゃないですか。
それなのに、昨今のコンビニおにぎりや
回転寿司の爆発的人気で、
海苔の需要が高まってしまい、
海苔の供給が追いついてない。
だから、引き潮のときも
海の中に浸からせたままでひたすら成長させる。
これが今、主流となってしまっているんです。
でも、そうやって24時間、
海水の中にいると日に当たることができないじゃないですか。
だから、滅菌・殺菌ができず
海苔が病気になってしまうんですよ。
というわけで、酸処理と言って、
酸に浸して殺菌をするという作り方に変わっています。
出回っている海苔のほとんどが
酸処理をされているという話です。
この酸処理剤が、
クエン酸とかリンゴ酢といった有機酸であればまだしも、
農薬と同じような有害な塩酸、硫酸、リン酸などの
無機酸を使う業者が多いらしいんです。
だから、薬を一緒に食べているようなものですよね。
さらに問題なのが、処理が終わった後の酸処理剤を
海に捨てる悪徳業者がいて、
それが海の環境破壊に繋がっているんだそうです。
海は弱アルカリ性で、
そこに酸性の処理剤を大量に捨ててしまうと、
海水のpHが狂って生態系に影響が出ます。
それで、海苔の養殖で有名な有明海では、
訴訟問題にまで発展しているのだそうです。
海底に蓄積された酸処理剤の有機物が、
魚介類が住めない環境を生み出し、
貝類漁獲高の減少を招いたとして
国に対し損害賠償を求めたと言われております。
じゃあ、どうするのか。
酸処理をするときに、どんな酸を使ったかについて
書かれてないんです。
だから、見極める方法として金額があるかと思います。
安い海苔はほとんど酸処理をされています。
見た目においても酸処理をされた海苔は異様に黒いんです。
そして味も、酸処理している海苔は海の風味が少なくなっています。
また、酸処理をしてない海苔は
酸処理をしていないと謳っているかと思うので、
そういった海苔を買うしかありません。
でも、高いんですよ。
私が使っている食材宅配のらでぃっしゅぼーやでは
酸処理をしていない海苔が手に入ります。
10枚で1000円ぐらいするので1枚100円ぐらいします。
ネットで酸処理をしていない海苔を検索しても出てきますが、
1枚100〜200円。
毎日食べるとなると高いですよね。
ちょっとした良いサプリメントくらいの金額です。
良いもの選びも優先順位次第で!
酸処理だけではなくて、
肥料的なものも添加されている海苔もあります。
海苔がすくすく育つためには、
海に流れてくる山の豊かな土壌が養分として必要なのですが、
山の恵みが不足しているような地域には
海水も栄養が不足しているので、
肥料的な薬品が海にまかれています。
それもまたリスクになってきますよね。
海苔は浅草海苔が元々の野生種だったのですが、
浅草海苔は病気に弱いため
海水に浸かりっぱなしの養殖法では作りにくい。
だから浅草海苔はほとんど出回っていないらしいです。
もう、絶滅危惧種に指定されるほど激減しているそうで、
今は別のスサビ海苔という品種が主流になっているとのことです。
スサビ海苔がいいのか悪いのかは、
私も専門家ではないのでわかりませんが、
一般的に知られている知識としては、今回お話した限りかなと。
大昔から日本人は海苔を食べてきていますが、
かつては黒い札束と呼ばれていたほどの
貴族の間でしか食べられない食材でした。
江戸時代に養殖が始まって、
寿司文化と相まって庶民の間に広まっていきましたが、
元々は高級品。
先日、スーパーで海苔の金額を見ていたのですがピンキリでした。
全型と呼ばれる四角い海苔、
あれがたったの8枚で1200〜1300円するものがざらにあります。
1枚100〜200円程度というのが主流なのでしょうが、
私が日頃食べているのは40枚入って1000円の激安海苔です。
きっと酸処理をされているんでしょう。
でも、それをどう考えるか。
私は、健康体を保って自分の中のデトックスする能力、
排出する能力、自己免疫力、それが担保できていれば
多少余分なものを体内に取り入れてもちゃんと追い出せると思います。
だって、酸処理に怯えて絶対に食べないとか、
高いやつを食べるとか、そんなことを言っていたら大変です。
良い食材を使っています!と謳っているレストランでも、
食器洗い洗剤とか下ごしらえ時の電子レンジとかを
絶対使っていると思います。
私は日頃、自宅で電子レンジを極力使いません。
特に、息子が食べるものに関して。
自分だけのときは多少使いますが。
だから、細部にまで目を光らせていたら大変です。
以前も、外のカフェで頼むチェンジソイラテの豆乳は、
砂糖が入った調整豆乳であることがほとんどですよ、
だから牛乳の方がいいですよ、といった話をしました。
その時に、牛乳反対派の方からの意見として、
牛乳は牛からの搾り取られ方が極悪なのですすめませんとか、
豆乳の方が糖質が低いというコメントが。
でも私はあのとき、白砂糖を避けたいという話をしたわけで、
決して糖質は牛乳の方が低いなんてことは言っていないのですが、
食材に関する考え方は人それぞれなので、難しいですよね。
そして全ての物事にはいろいろな側面がありますから、
こっちを立てたらあっちが立たない的なことがあります。
食材問題に関してもプラス要素とマイナス要素がある。
今回は一応、両方お話しましたから、
皆さんご自身のご判断で料理を選ぶときの
ご参考にしてもらえたらと思います。
ちなみに、海苔は11月からが旬なんですよ。
海苔って年中スーパーにあるから、
旬なんかあったんだ!という感じですけれども、
新海苔として出回るのが11月末からなんだそうです。
私は新海苔の時期が11月と思っていたので
11月のお題にしてしまったのですが、
本当は来月のお題にするべきでしたね。
だけどもう、プレミアムの方で先に宣言したので、
11月の毎日チャレンジは
「海苔を食べる」にしたいと思います。
食べる量の目安は1枚としました。
余談ですが、海苔が体質に合うのは日本人の特権なんです。
日本人は長年食べてきたので、
ちゃんと分解・消化・吸収するすべを身につけたそうです。
欧米人は消化できないという話があるのですが、
焼き海苔は大丈夫なんです。
これは生海苔に限った話です。
日本人は大丈夫なのですが、
それ以外の人種の方はうまく消化できないらしいので、
取り入れる際はご注意ください。
ということで、私は今月のオンラインチャレンジとして、
味付け海苔とか佃煮とか加工品ではなく、
シンプルにそのままの焼き海苔を
1日1枚を目安に食べていこうと思います。
よかったら皆さん、一緒にチャレンジしましょう。
▼音声で聴きたい方はこちら
(2022年11月10日配信分)
「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!