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メランコリーそして終りのない悲しみ まえがき

久しぶりの更新です。

以前から予告していた、長期連載を始めます。

メランコリーそして終りのない悲しみ」という短編~中編の連作集です。

舞台は1990年代末を中心に現代まで。Helter Shelter(ヘルター・シェルター)というロックバンドを組んで、音楽活動に明け暮れる4人の少年、涼(ヴォーカル)、悟(ギター)、潤(ベース)、透(ドラム)の、恋と青春の物語です。

恋は恋でも、普通の恋ではなく、ほぼすべての作品でBL~同性愛を取り上げています。彼らは苦しみ、嘆き、傷つき、ある少年は絶望に打ちひしがれ、ある少年は希望を見つけます。永遠に愛されたままの少年もいるし、愛されたままのようで実は本気の愛がもらえない少年もいます。

連作集は大きく分けて次の4作品で構成されます。

fate(涼編)

メランコリー(悟編)

HONEY(潤編)

終りのない悲しみ ~New World~(透編)

「fate」は2014年に書いた作品で、「メランコリー」は2018年頃におおもとを完成させた作品で、この二つは既に同人誌発行をしており、改めていろいろな人に読んでもらいたいという思いでnoteでも公開することにしました。(「fate」は単独の同人誌発行ではなく「朝伊ミチル初期短編集」というかたちでの発行でした。あまり閲覧数はなかったですが、noteでも一度掲載しています。短編集では2014年頃を舞台にしていましたが、今回の4連作化にあたり、舞台を1999年に書き替えました。)

「HONEY」と「終りのない悲しみ ~New World~」は今年書き上げた作品で、この2作品を合わせて近日中に同人誌発行をします。うち、メインとなる「終りのない悲しみ ~New World~」については現時点では一部分のみの公開として、まずは同人誌での公開にてお手に取っていただけると幸いです。「HONEY」については、同性愛要素の全くない作品という、このシリーズでも異色の作品であることもあって、全編をnoteでも公開することにしました。

2014年に書いた「fate」と2018年に書いた「メランコリー」とあとの2作品にはタイムラグや設定変更があり、全部を符合させると大変な作業量になることと、元の作品の勢いやニュアンスを大切にしたいという意図から、涼の視点や悟の視点が「噓つき」になっている部分があります。つまり4人のうちで誰かが嘘をついています。知っていることをあえて語らなかったり、後から真実が明らかになったりします。それはそれで味かなぁと思いそのままにしました。

それでは、真夏を彩るように、ほぼ毎日コツコツと公開することにします。

どうぞお楽しみください。



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朝伊ミチル
いつの日か小説や文章で食べていくことを夢見て毎日頑張っています。いただいたサポートを執筆に活かします。