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ピノ

ある日、深沢一郎の『笛吹川』を読んでいると、テーブルにピンク色の空が広がって真ん中に穴があき、中からチワワが現われてぼくピノですと流暢な日本語でいった。

さらにピノは、世界最高の落差979mあるエンジェルフォールのあまりの落差に水が霧に変わるあたりから翼のある象が現われ一気に雲まで舞い上がって、アルビノのサメ革を使ったお財布を見せびらかせながらジグザグに雲間を歩き、桔梗屋の倉に大判小判が印刷されたアクキーがザクザクあるのを目撃した百人が、百人とも友達申請してきたので、その理由を訊いたら、テニヲハがめちゃくちゃだからとわけわからないことをいって申し訳なさそうに一斉に笑ったが、疑問を投げかける人もいて、その彼はアルタビブロスマナカイラハスハス星から来た宇宙人べフーピーjrですと自己紹介し、クスリではなく瞑想でなんちゃらトリップし地球に現前したと言い、ただし皇帝ペンギンのようにはうまく泳げませんと、一言付け加えたが、誰からもなんの異論もでませんでしたし、みんなは普通にすべてを受け入れましたと言った。

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