ヘンプ9つのポテンシャル「紫外線カット効果」
例年猛暑が続いていますが、気象庁のサイトが2023年4月に更新した紫外線の経年変化では、つくばの地表に到達する紫外線量は1990年の観測開始以降、増加していると記されています。
近年は'海を守る日焼け止めなどが発売されており、肌だけではなく地球環境も守る意識が生産者消費者ともに高まっています。
肌にも環境にも優しい選択がいいですよね。
そこでヘンプの驚くべき「自然の機能性」に注目!
1.紫外線はなぜダメなのか?
こちらは、紫外線の影響を伝えるときによく使われる、医学誌「NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE」で発表された有名な写真*です。
69歳のトラック運転手の男性が28年間、トラックの左側(左ハンドル)の窓から差し込む紫外線を浴び続けた結果、左側に「シミ・シワ・たるみ・毛穴の開き」といった老化現象がはっきりと現れているのが分かります。
*出典: Unilateral Dermatoheliosis https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1104059
1-1.皮膚への影響
紫外線は皮膚がんの主な原因の一つです。長時間の紫外線への露出は、DNAの損傷を引き起こし、細胞の異常増殖につながります。
特に、有害なUVBは日焼けや皮膚がんのリスクを高める一方で、UVAは肌の老化を促進させます。
紫外線によるダメージは蓄積されるため、幼少期からの適切な保護が重要です。
1-2.目への影響
紫外線は目にも有害で、白内障のリスクを高めることが知られています。
白内障は、目の水晶体が濁る病気で、視力低下を引き起こします。また、角膜や網膜にも損傷を与える可能性があり、長期的には視力喪失につながることもあります。
適切なUVカット機能を持つサングラスを着用することが、目を保護する上で効果的です。
1-3.免疫系への影響
紫外線は人の免疫機能にも影響を与えます。
皮膚における過剰な紫外線露出は、免疫系の正常な機能を妨げ、感染症に対する抵抗力を低下させる可能性があります。また、自己免疫疾患の発症リスクを高めるとも言われています。
日焼け止めの使用や適切な衣服での保護を心がけることで、このようなリスクを減らすことができますが、地球環境への配慮も合わせ保護方法を選択する必要があります。
2.ヘンプの紫外線カット率は「95%以上(*1)」
ヘンプの紫外線カット率は「ヘンプ:95%以上」「シルク:84%」「コットン:68%」「麻(リネン):56%」と、もっとも優位性をもっている繊維であると言えます。
またNGO団体Hemp Foundationによると、ヘンプ繊維は99.9%ものUVカット効果があり、コットンより50%以上も優れているという結果でした。(*2)
*1:一般財団法人ボーケン品質評価機構データ
*2:SDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ・アース)
3.まだまだあるヘンプの機能性
ヘンプ生地は耐久性に優れ、環境への影響が少ないため、持続可能な衣類繊維として注目されています。
合成農薬や化学肥料を必要とせず、少ない水で成長するヘンプは、型崩れ、カビへの抵抗力が自然に備わっており、このようにしてヘンプは環境にも人にも優しい選択肢として価値を持っています。
ここではさらに衣料用途を意識して、繊維部分そのものがもつ天然の機能性を紹介します。
3-1.吸水・速乾性
ヘンプ繊維は細かい穴が無数にある多孔構造なので、水分をすばやく吸い上げて、余分な水分を外に蒸散させるという特徴があります。
吸水・速乾性に優れているので、洗濯してもすぐに乾く上に、繊維が丈夫なので繰り返し洗っても型崩れしにくい特徴も。
柔らかさを追求するためにコットンとブレンドされることもあります。
3-2.抗菌・制菌性
ヘンプ糸の抗菌性基準は3.9以上(繊維評価技術協議会のSEKマーク基準値は2.2)あり、菌の増殖を抑制します。
ヘンプ繊維には天然の制菌性があり、殺菌活性値は、MRSAで1.5以上あります。(0以下は制菌効果なし)
*ヤンガートレーディング(株)
3-3.消臭性
ヘンプは抗菌性、制菌性に優れており、臭いの原因となる雑菌の繁殖も防ぐので、臭いを元から消してくれます。
そのため汗の臭いが気になる方や、寝室のまくらカバー、日常で使用するタオルや靴下などに最適な繊維です。
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▶︎ヘンプ9つのポテンシャル:「CO2吸収量」「土壌改善」「紫外線カット効果」「農薬不要/節水」「1年を通して収穫可能」「作付面積に比べ収穫が多い」「経済効果」「地上エネルギー」「衣食住」
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