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三度目の正直

G1タイトルの決勝なんてそうそう残れるものじゃない

第20期・第30期と麻雀マスターズの決勝に残った。
G1タイトルの決勝なんて1回も残らずにプロを辞めていく人の方が圧倒的に多い中で、2回も決勝に残ったらかなり優秀な部類に入る。

それがどうした?

タイトル戦の決勝なんて優勝以外意味がないんだよ!!!

少し乱暴な言い方なのは間違いない。
応援してくれている方に決勝で戦っている姿を見せられることは間違いなく大切なことだ。
定期的に大舞台に残ることは確実に自分のアピールになる。

しかし形には残らない。やはり優勝が全てなのだ。

第20期のマスターズでは優勝した石井一馬がメディア対局に呼ばれたり書籍を出版したりと羽ばたいていき、
第30期のマスターズでは優勝した直後に最強戦へのオファーが来るのを目の当たりにした。

めったに残れない決勝に2回も残り、そして負けた。
それでも次のチャンスを信じて挑み続けるしかない。

二度あることは三度ある・三度目の正直

第31期麻雀マスターズ、私は前年度決勝シードでベスト56からの出場となった。
固定4名で決められた半荘数を打ち上位2名が通過する、所謂トーナメントと呼ばれたこのシステムを私は大の得意にしている。

やることが明確になりやすくシステムと、素点の価値が高いルールが私の麻雀観にマッチしているのだろう。

昨年はかなり劇的な勝ち方だったが、今年は手牌に恵まれることが多く比較的余裕があった。
それでもベスト16では最終戦を卓内1位で迎えたにもかかわらず、卓内3位の勝又に4000オールをツモられた次局に1段目のダマ12000に放銃。あっという間に敗退ポジションに落ちた。
しかしそこから持ち味のひたすらな攻めで卓内2位だった菊田を捉えることができた。1/2を4回も連続で引くにはある程度運に恵まれることも必要だし、逆境を跳ねのける力も必要だ。

シードを活かし、3度目のマスターズ決勝の舞台に戻ってくることが出来た。
二度あることは三度あるにしてしまうのか、三度目の正直にできるのか。

おそらく1回目のマスターズ決勝を優勝していても、自分の人生は大きくは変わらなかった。
もちろんきっかけにはなるが、下位リーグ所属で他に売りもない無名の若手が飛躍するには二の矢三の矢が必要となる。

しかし2回目は違った。A1リーグ所属でRMUクラウンや最強戦全日本プロを勝った。大きく道が開ける可能性があった。

3回目、リーグ戦は降級したがRMUクラウンは連覇した。まだ道は繋がっているかもしれない。
ABEMAでの対局に定期的に出演させていただいたことによって、確実に応援してくれている方が増えた実感もある。勝てよ浅井。

タイトル戦の決勝は誰とやるのが得なのか問題

身の回りの麻雀プロはバカが多いため、このようなテーマで議論が交わされたことが複数ある。
基本的には選べないから考えるだけ意味ないのにw

1.大差ないんだから有名な人と打って勝つ方が良い
2.少しでも弱そうな人と打って勝率を高めたい

主張は真逆だが、大体この二つが主流だ。
いやまあどっちも正論ではある。
対局者によって25%の勝率が50%になったり5%になったりはしないだろう。
優勝しなきゃ意味がないなら1%でも優勝しやすいメンバーで打ちたい。

私の持論は「無名な強い奴だけは嫌だ」。
二つの間を取っているので完璧な理論だ。

今回準決勝で惜しくも敗れた最高位戦の村井はこの理論でいうとかなり嫌な相手だった。無名というには歴も長いし天鳳でもかなり活躍しているけれども、世間的な知名度という点ではまだ低い。
もちろん付き合いの長い後輩と決勝で卓を囲めるのはそれはそれで趣深いものがあるが。

ちなみに逆は最高だが、強くないのに有名になれることは基本的に存在しない。

今回の決勝戦は完全にパターン1。
去年も同じこと言ってた気がするけどw

4位伊藤優孝・2位白鳥翔・優勝奈良圭純

勝った後の世界

今回の優勝で自分の人生がどれくらい変わるか、それはわからない。
今までの自分が作り上げてきた「麻雀プロ 浅井裕介」によって変わるだろう。

少なくともこの1ヶ月で近代麻雀noteの依頼が2回も来た。

お仕事をいただけて知名度も上がる、麻雀プロとしてとても大事なありがたいお話だ。
この積み重ねでさらなる活躍が出来る舞台に手が届くようにこれからも手を伸ばしていきたい。

やっと勝てたよ。

皆様のサポートが筆を執る力になります!ぜひよろしくお願いします(`・ω・´)