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ドラマ「ふったらどしゃぶり」の原作読んだので取り急ぎ感想言いたい。
原作読んだ。
全部じゃない。
件の5話までだけど、取り急ぎ感想を言いたい。
いや、すごかった。
とにかく全部書かれてた。
疑問点も違和感の点も全部しっかり書かれてた。緻密に正確に私の心を突く言葉が次から次から綴られていて、これが知りたかった!という納得と、ここまでちゃんと掘り下げて言葉に落とし込まれてたんだ…という喜び、そしてこれは参りましたの気持ちがぶわーと沸き起こり、なぜか少し泣いてしまった。
これはすごい…これが正解だったんだ…
でも同時に、これは無理だ、実写化無理すぎると強く思った。
尺的にもそうだけど、性描写も映像作品では限界がありすぎる。
性描写がただのエロではなく、物語の重要なファクターになっていて、それなくしては作品が成立しない、という意味でポルノグラファーを超えるものはないと思っているけど、これはちょっとやられた感がある。
男相手に勃たないだろ、も、その性欲はかおりに向いてるものだろ、も、会社の同僚で友人となんてできるのか、も、お互いただの身代わりなんだろ、も、いつどういうタイミングで相手への想いが理解者から抱きたい人に変化したのとか…
うん。全部全部答えはしっかり原作にありました。
でもこれを実写化するには、脚本も、役者も、映像も音楽も何もかも、相当の力量がいると思う。
逆にちゃんと原作読んでから改めてドラマを見ると、尺的にもR的にも制限の厳しい中でよくがんばったのではないかと、拍手を送りたい気持ちにすらなってきた。
と同時に、あの少ない尺でそれらを全部やってみせたポルノグラファーシリーズはあまりに凄すぎる。
という結局ポルノグラファー大好きなんかい、な報告すみません。
とにかく、ドラマを全話見終わるまでは読まないと固く決めていた原作。
衝撃の5話についての答えが欲しくてついつい手を出してしまったのだが、結果ドラマの見方も変わり、よりこのドラマが好きになるという好循環を生み出したので、とりまこれからのドラマの展開を本当に楽しみに見ていきたい。
そして原作の詳しい感想も、ちゃんと全部読んでからまた改めて書きたいと思う。
とりあえず私は、原作のインパクトに触れてからずっとふわふわしている。
これほどの作品を書かれるBL作家様に出会えたことは無上の喜びであり、この高揚した浮遊感が少し恋に似ていてなんだかくすぐったい。
そんなときめき初期の状態。
是非とも、一穂ミチ先生の他の作品も読んでみたいと思う。
(しかしこんな名作、なんでわざわざ少ない尺と予算で無理無理作るの。もったいない…の気持ち)