パンジャサーヒフ Panja Sahib 世界遺産で有名なタキシラ、その少し北西にシク教の聖地の一つが忘れ去られたようにひっそりと佇んでいる。ナンカナサーヒフに比べさらに知名度の低いこの聖地はインド人に教えてもらいそしてわざわざやってきたのだ。入口に警備員がいて、確か持ち物検査を受けてから中に入ったように思う。入口をくぐると他の聖地とされるグルドワラに比べかなり小さく、大勢が礼拝するには無理そうだ。ここは他のグルドワラと違ってシク教徒の住む街に建てられたわけではない。元々は
岩塩鉱山 Salt Mine 地中に埋もれた巨大な塩の鉱脈、塩が地中にこれだけ埋もれるには理由がある。勝手に塩が塊になってできたわけではない。大昔、そこは海又は塩湖だった。それが造山活動やプレート移動などによって現在のような岩塩鉱脈として現れたわけだ。今回のケウラ(Khewra)の場合は海だった。そしてユーラシア大陸にインド亜大陸がぶつかり太古の海が持ち上げられたわけだ。おそらくKhewra付近がくぼんでいたので海水がここに大量にたまり持ち上げられ乾燥した後にこのような形に
シク教の誕生 Birth of the Sikhism
よくシク教についてインドのパンジャブで生まれた、という記述を見ることがある。人によってはアムリトサルでシク教が生まれたと思っている人もいるだろう。しかしそれは実は間違いである。シク教はパキスタンのラホール郊外で生まれたのである。シク教が誕生したときには驚くかもしれないがアムリトサルは存在すらしてなかった。当時はまだインドとパキスタン間には国境がなく両国にまたがる形でパンジャブという地域があった。つまり知らないと勘違