「マンガ経営戦略全史」① インフレ時代の日本では、求められる経営が変わる!けど私は経営理論について無知すぎるのでまずこれで勉強
岡崎さんは、日本は1995年以降ずっと陥っていたデフレ時代をようやく脱却し、再びインフレ時代に戻ろうとしているとしています。
また、これから先の日本企業はつねに人手不足が課題となると言い、インフレ時代において日本企業が生き延びていくためには経営の考え方が大きく変わってくる、と言います。
コストカットや、従業員の給料を抑えて販売価格を据え置くタイプのビジネスでは生き残れず、本当の意味でエクイティスプレッド(ROEー株主資本コスト)を伸ばしていかなければいけない。それができない事業は事業売却やM&Aによって強みに集中していかなければならない。
藤倉コンポジットの中期経営計画がとてもわかりやすいです。
こういう取り組みを行って、海外投資家にきちんと発信できる企業から評価されてくるのではないかと思っています。
とはいえ、受け取りての私が経営について無知シチュすぎるので、まずざっくりとでいいので「経営戦略」の歴史くらいは理解しておきたいと思います。
ということで買いました。1人の経済学者や経営者の理論をマンガ6ページくらいで説明してくれるので、めちゃくちゃとっつきやすいです。
特に前半の人は「今から学んでもなぁ…」「歴史的な位置づけだけわかればいいんだけど」という形なのでダイジェスト形式はとてもありがたい。
とにかく私が知りたいのは「インフレ時代にアメリカはどういう風に経営戦略を変えていったか」なので、その答えを意識しながら読んでいきたいです
テイラーとドラッカーくらいしか知らない私が経営学を一から学んでもどうせ理解できない!という強い確信があります。
あくまでも投資に役立つ部分をつまみ食いしたい。
ということで、この辺りを読んでまとめていきたいと思います。
1回につき3人~5人ずつくらいコツコツ読んでいきます。全部で50人いるのでときどき調整して10回から12回くらいでまとめたいな。
というわけで1回目。この辺りはドラッカー以前なのでさすがに私も知ってる人たちが出てきた。
001 :フレドリック・テイラー
この人は「科学的管理法」の人として知られていますが
本当は
・労使の相互不信・対立 → 相互信頼・協調への転換
・生産性向上による恩恵を労使がともに享受できること
・労働者が、自分の能力を最大限発揮できるようになること
を目指していたそうです。
経営者にとってだけメリットがある話ではなかったんですね。
この時のかれの誤算は、「賃金」はマクロ人口動態の方が重要で、経営者は金を払わなくていいなら払わない、ということでした。
002:ヘンリー・フォード
フォードは
「従業員により多くの賃金を払うことを主たる動機とすべき」
というちょっと変な考えの人でした。
しかし、あまりに分業化・単純化しすぎたせいで、儲かった従業員は「単調作業に耐えられない」という問題が起きて後半は退職者が続出。
コロナバブルで儲けた人が早期FIREして戻ってこない問題と似てますね。
003:エルトン・メイヨ―(オーストラリア人)
・最初は「労働条件」の改善による生産性向上を研究していたが、それ以上に効果があるのは「人間関係」であるということをつきとめた。
・フォードによって「豊かな大衆」がうまれたことにより、人が「経済的動機」のみで生きるのではなく、「社会的欲求」の充足を求めるようになってきたと主張。
今の時代では当たり前になっている休憩時間の大切さから、モチベーション研究まで、この人の研究が基礎になってるとのことです。コロナ後のリモートが当たり前の現代では、新しいメイヨーさんが出てくるかもしれませんね。
今の時代に当てはめながら読んだら面白いと思います
と、こんな感じで、この本は一人一人の理論をバラバラに説明するわけじゃなく、
・理論や取り組みが何を解決・改善したのか
・解決できなかった問題は何か
・さらにその問題を解決しようとしたのは誰か
という流れで説明してくれるので、つながりがよくわかってどんどん続きを読もうと気になります。超偉い人のお堅い理論を学ぶというよりは「みんなも成功と失敗があるんだなー」ってお話を読む感じなのでとっつきやすいです。
もちろん、マンガの後には2ページくらいでさらに詳細な説明があります。
投資関係なくてもめちゃくちゃ面白いです。
しかもマンガ本だからなのか、240ページなのに経営関係の本としては1200円とかなりお安い!ぜひ皆さんも読んでみてほしい
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