「決算ガチャ」とかいう両手両足縛りマゾプレイで生き残るための3つの方法を考えてみた
見ました
ちょっと真面目な話。
どうすれば「期待値」の概念を理解してない人に「期待値」を説明すればよいのだろう
期待値の概念を理解してない中田Bさんに期待値を根拠にして「決算ガチャやめろ」と説教するべるさんと、期待値の概念を理解してないから話の半分も理解できてなさそうな中田Bさんの構図がとても印象的だった。
スペース終了後の中田さんの発言が
べるさんはその「ここからパワーアップするので」というのが期待値的に無理(方向性が間違っているでそっち方向でパワーアップしても勝てるようにならない)という話をしてたのに、直後にこの言葉が飛び出すのはなかなかすごかった。
しかし、コレ見てて「期待値という概念を理解しようとしていない人」に期待値の説明ってどうやったらいいんだろうって考えてみると、これは難しいお題だなと思う。
期待値ってみんな気軽に言うけれど概念を理解してる人は最初から決算ガチャなんかやらないので、決算ガチャをやってる時点で期待値の概念は全く理解してないという前提で説明しないといけない。しかし、期待値の概念をそもそも知らないという人に対して期待値が悪いから決算ガチャなんかやめろと言っても意味がない。
どうすればいいのだ……。
まずテスタさんは期待値についてどうやって説明しているのかを見てみた。
テスタさんによるとこの期待値の話は2パターンがあるっぽい。
①「他の人よりめちゃくちゃ調べてる」とか「自分に優位性(エッジ)がある」とか「得意パターンに持ち込めてる」という状況では期待値が上がりやすいよという話
②一定以上の回数をこなしてる内に確率☓リターンが頭の中で計算されていって、それがプラスになるところで戦おうという話
次に期待値の辞書的な定義を確認してみる
たとえば練習問題はこちら。
この定義に沿って考えると、テスタさんが期待値を説明するパターンが2つにわかれる理由もわかる。
つまり
①は各種努力に寄って「勝つ確率」を高め、かつ買ったときの値幅を大きく取る(=確率変数を高める)ことができる、という話をしており
②は長期的に見て確率変数がプラスになる条件で戦いなさいって話をしている。
ここまで踏まえた上で「決算ガチャ」という行為を評価してみるとどうなるかというと……
②の面では決算ガチャには戦略としての優位性がない
理由1:特に他人より詳しいわけでもない銘柄について、1日~2日だけ調べてちゃんと調べてる連中と勝負することになり、不利な戦いを強いられる。よほど天才かつ運が良くないと勝ち続けるのは難しいと思われる。
理由2:大体注目度が高い銘柄を選びがちになるため「勝ったときのリターンが大きく、負けたときのリスクが大きい」になりがちで、不利な戦いを強いられる。必然的に売りで入ることが多くなるだろうが、売りでミスったら一撃するリスクが常に付きまとう。
理由3短期勝負になるのでその時のモメンタムやマクロ環境など不確定要素によって結果が左右されやすい=正しく企業を理解できていたとしても短期勝負では負ける可能性がある。
つまり、確率変数がブレまくって計算できないので不利な戦いを強いられる。徹底的に不利な戦場で戦っているということになる。あの「べる」さんですらこの条件だと勝ち続けるのは難しいと言ってるのがよく分かる。
①の面について
結局企業についてもっとよく調べよう、ロット管理を身に着けよういう話になるが、見てる限り決算ガチャはロット管理せずに全力でベットするという話だと思うのでここでも両手両足を縛ってプレイしているように感じる。
また、今回つまつまさんやべるさんの話を真摯に受け止めようとしなかったあたりから見て、基本的に勉強したりするのが苦手なのだろうと思う。
色んな意味で戦略の幅をめちゃくちゃ狭めているなと感じた。
結論 「決算ガチャ」を続けながら生き残るための3つの方法を考えてみた
となると、たしかに期待値的に見ると決算ガチャというのは絶望しかないのかもしれないのかなあ。
決算ガチャに救いはないんですか!?
いや、救いならあるでしょ。すでに岐阜暴威さんという成功例がいるわけだし。ただ、岐阜暴威さんになりたいんであれば今の決算ガチャは少し改造する必要があると思う。
適当に思いついた策を3つほど書いてみる。
1つめ 資産対比でガチャにかけるリスクを減らす
入金力を上げるか、ベットする金額を減らすこと。
非常にシンプル。岐阜さんは100万円~300万円しか資金がないときは何回やっても死んでたけれど最近はなんだかんだ言って資産は増え続けている。
なぜかというと、取るリスクは以前と変わらないのに、資産や入金力が上がっているから。1000万円持ってて200万吹っ飛ぶリスクがある取引をやるときと、200万持ってて200万失うリスクがあるリスクがある取引をやるのでは、やる側は全然違う。でも、見てる側が200万前後のリスクがあるトレードで満足してるんだから、平気というわけ。
しかもFXは去年みたいなケースさえなければ、レバレッジが低ければいつか助かったりする(スワップがマイナスの取引でなければ)。
更にいうと、岐阜さんのコンテンツってメンタルさえ無事なら意外と労力かからないんだよね。一回損しだしたら2週間~3週間は損を引っ張れるから。しかも勝ってるときはそれ伸ばせるし、どう考えても決算ガチャよりは岐阜さんのほうがずっと割に合う勝負をしてる。そのくらい決算ガチャんねるは縛りがキツすぎる。そこまでハンデつけて本当に勝つつもりなんですか?
決算ガチャは戦略として弱いだけじゃなく、コンテンツとしても弱い。岐阜暴威さんとは比較するのもおこがましいし、中田Bさんよりも下手な「いよちゃん」のほうが面白い
決算ガチャって、割に合わなさは岐阜さんと同じくらいなのに、労力めっちゃかかるでしょ。毎日違う銘柄選んで分が悪い勝負をしてるわけで……。
戦場の選択とか戦い方を見ても岐阜さんのほうが遥かにマシだと思うくらいに決算ガチャんねるのルールはハンデが重すぎる。言っちゃ悪いけど中田Bさんのさんはゲームの設計が下手すぎると思う。
また、FXと違って楽しむ側がその銘柄について知識がなければ十分に楽しめないというのもコンテンツとして弱い。かといって、中田Bさんの動画を見ればその企業の勉強になるかというとならない。
初心者には敷居が高く、真面目に投資に興味ある人からすると物足りない。戦略として弱いだけじゃなく、コンテンツとしても弱い。ポテンシャル自体は感じるんだけどとにかく今のところはあんまり面白いと感じないです。
で、そのコンテンツの弱さを補おうとして「Abalance」みたいなものに手を出してるわけだから、色んな意味で負けるよう負けるように動かされているということになる。いくら中田Bさんが優秀でも、というかべるさんクラスの実力者でもこの条件だと勝ち続けるのは難しいんじゃないかな。
2つめ。上記を踏まえて、「決算ガチャ」という体裁は維持しつつルールは自分が有利なように変更すれば良い
簡単な話。具体的に言うと決算ガチャをやってるように見せかけつつ普通のトレードをすればいい。あるいは普通のトレードをやりながら一部資産で決算ガチャを続ければいい。
中田Bさんは「自分が常に全力で1銘柄に対して決算ガチャをやるのが面白い」と思ってるのかもしれないがはっきり言って別にそこは需要がない。
だいいち、面白い決算がない日は商売上がったりでしょこれ。決算ガチャをマネしたいともおもわないし逆張り指標としても中途半端。
さらにいうと中田Bさんは、状況によっては宣言してた決算ガチャをスキップする時があって信頼度が低い。決算ガチャでどっちのポジションを取るかを結果が出るまで伏せてるのもいまいち。その都度いちいちYouTubeとかSpaceを見なければよくわからない。
全然視聴者フレンドリーじゃないし、いい加減なことが多すぎて見てて安心感がない。今の状態では定番コンテンツになりえない
まだそんなに有名じゃないのにハイコンテクストだし、情報の更新が不親切でチェックするの面倒だし、それでいてあまり面白くないしあまり役にも立たない。こんな「面倒くさい」コンテンツ、よほどわかりやすい爆死のときしか見てもらえないと思う。
このコンテンツで岐阜暴威さんを目指そうとすると、どれだけの命金を燃やすことになるのか、想像するだけで恐ろしい。
というわけで提案なんですが、1銘柄に拘る必要はなくないです?
それより大切なのは「常に情報があること」「常に情報が更新されること」だと思うんですよ。ぶっちゃけ常にポジションをフルオープンにしてて常に動きがある人のほうが面白いでしょ。いよちゃんなんか超下手くそだけど資産が常に動いてるから何度でもツイートできる。露出を高められる。マウントしたいおじさんの欲を上手に刺激してると思う。
もっとTwitterで何度もネタにできるようなやり方に変えればいい。
視聴者が見たいのは中田Bさんの分析ではなく、中田Bさんがどれだけ得したか損したか、利確や損切りの瞬間じゃない?
岐阜暴威さんの配信で岐阜さんの分析を真面目に聞いてる人いないのと同じで、今の時点で中田Bさんの分析に価値があるかっていったらないでしょ。
つまり「常に決算ガチャをやる」というコンセプトは維持しても良いが、別に全額をかけるかかけないかはそれほど重要じゃない。であれば、そこの比率は下げるべきだ。それよりも常に自分のポジション情報をTwitterで見せ続けるようにしたらいい。
自分をネタにするのであれば、ネタをできる限り使いまわして効率的に活用しないと、あっという間に自分が擦り切れて死んでしまうと思う。つまり勝った銘柄はすぐに利確せずに持ちっぱにして、何度もTwitterでドヤる。負けたときも損切りをわかりやすくTwitterで見せる。そうやってネタをどんどん使いまわして消耗を防いでほしい。
中田Bさんは自分ではサービス精神旺盛な人だと思ってるのかもしれないし、実際かなり手間はかけてると思う。でも、そんなん視聴者には関係ないですよ。
なぜ一番投資家が見たいところを隠すのか。そこをもったいぶって何がしたいのか。私にはよくわからないです。
「面白そうだと思ったから」やってることについて、本当にそれって視聴者が求めてるの?ってところはもうちょっと考えてほしい。
3つめ。これが一番大事
ざっくりいうと、とにかく中田Bさんが企業分析力を上げていくしかないんじゃないかなと。普段からいろんな企業を分析しておいて、満を持して決算またぎをすれば良い。今のレベルの分析力で決算ガチャはどう考えても無理でしょ。
とはいえ、この部分はきのう5000万トレーダーと3億円トレーダーの人から説教されてた話であり、私が説明するよりその二人からの話の方が圧倒的に正しいと思うので、ちゃんとYouTube聞き直してほしい。なんなら昨日のYouTubeの説教部分をパワーポイントにして「これが億トレの指導…」みたいな感じで振り返り配信してほしい。それめっちゃ見たい。
もちろんいくら実力を伸ばしてもそれでも「決算ガチャ」にこだわる限りはいろんな意味で両手を縛られた状態なので、期待値でプラスに持っていくための難易度は高いが、少なくとも今よりは全然マシになると思います。
ただスペースが終わったあとの一人配信聞いてる限り、しばらくは無理そうかなって思っちゃった。
中田Bさんがショートをしたがるのは、決算ガチャんねるという企画自体が「ショートすることを強いる(ロングで勝ちにくい)」構造になっているのが原因でしょ……なんでロングで勝てない人がショートで勝てるんや。ネタ発言だとは思うけどまじで言ってるなら考え直してほしい。さすがにずっこけそうになりました。
おまけ
べるさんとかつまつまさんに説教してもらえるなら普通の人は金払うレベルだと思うんだけど、アドバイスが全部無駄になりそうでもったいないので、誰か昨日の説教部分を書き起こししてほしい
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