液体ガラスの可能性 in技術研修
今回の記事は施工代理店になるまでの技術研修の様子をお伝え致します
株式会社ニッコーが私たちに伝える、液体ガラスの魅力を代弁していきたいと思います
前回の記事では、自らの木に対する探求心と、課題から、解決に導く液体ガラスとの出会いについて触れました
研修施設にて
その後、技術研修に参加する為に、申し込み金額等を支払い、20名程いた参加者の中で座学と、技術を学んできました。
合計9日間の研修でしたが、仕事の都合もあり、2回に分けて参加致しました。結果としては開催地、参加者共に別の方と共に学ぶことが出来たので、様々な意見交換が出来たので、とても良い時間が過ごせました。
参加者の多くは、地域問わず、他業種の方が多く参加されていて、活用方法の展望や、今までの課題について、話し合っていました。
これだけの職種の方と、一つの共通の商品(液体ガラス)をきっかけに、いろんな意見が出て話し合っている姿には、液体ガラスの可能性や、展望について自分自身も期待が大きく膨らみました。
おでんの発想で木を煮込む
研修地は栃木県、静岡県、群馬県での、提携先工場の様子を見学しながら行いました。そこでは、現場塗布以外に、木材を専用釜で含浸する事で、より木材の内部に浸透させる事ができ、木材の収縮、防蟻性能、強度が向上する。
現地で塗布するよりも、強固なガラス被膜を形成でき、とてもアピール力のある木材に仕上がります。
高温化で乾燥させた木材はリグニンを傷め、防腐材等の加圧注入された木材は、木の質感だけでなく、香り、人体への安全性が劣ってしまう。
木材内部へガラス質を浸透させる今回の手法は、木材内部に含まれる水分との浸透圧によって、染み込んでいく為、より自然な形で内部へ入っていく。
今回はその様子も見せて頂けたので写真で公開致します。
ガラス質の染み込んだ木材
湯煎した後に、リフトで引き上げるシーンでは、たくさんの湯気と共に杉の木材の良質な香りが辺り一面に広がった。とても自然な形で保護している事が、作業を通じて伝わり木材にとっても、気持ちよさそうに思えた。
木材の秘められた力
日本の木材は、四季の変化に耐えながら、強くゆっくりと成長していく。香りも高いのが、最大の特徴とも言える。木材の最大限活用する為の乾燥方法や、使用方法にも、こだわり、手間を加える事で、1000年以上も建物を支え続ける力をもつ。
世界的にもこれほどまでに、古い木造建造物が現存しているのは日本だけである。
木材の強さの原点はリグニンという結合組織にあり、そのリグニンを、いかに傷つける事無く、内部の水分のみを低い状態に保ち、維持し続けられるかにかかっているかで耐久性が大きく変化する。と、さとし大工は考えます。
現在の私たちが残すべきもの
高耐久の証明というのは、立証する事が、なかなか難しく、時間と、手間がかかります。
短期的な試験を行って、成果を出す事で性能を保持できるとの、見方もありますが、私たちの生活に密着する住宅をより持続性の高い素材で永く使用する事で、次世代の子供たちに資産価値の高い物を届ける事にも繋がります。
これまでの住宅事情は、環境の変化、法の改定、考え方によって常に変化していき、これから私たちは、アスベストや、耐震性、断熱性、無筋コンクリート、強度の低いブロック塀の問題等、様々な負の遺産と向き合い続けなければなりません。
現在主流である、サイディング壁、ケイ酸カルシウム板等、今後どのような問題を引き起こす不安が残ります。これから推進、義務化されていく、太陽光パネルの廃棄問題にも真剣に考えていかなければいけないと思います。
世界へアピール
地球温暖化が顕著となってきた現在、日本という国でこの良質で実績ある木材を活用する事は、世界にもアピールできる可能性も秘めています。
【日本の家は、木で守られているのに、綺麗で長持ち】
といった具合で見直される事を夢見ております。
話は少し逸れてしまいましたが、そんな思いで過ごした研修の日々を、少しづつ提供できるように、形にしていきたいと思いますので、次回の記事も楽しみにして頂けると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます