AIによって変わるUI/UXの未来妄想
AIの登場によって、UI制作はどうなっちゃうんだろう・・という妄想について書いていきます。
サムネイル:Image provided by Microsoft Copilot
関心の背景
2022年以降、急速に発展した生成AIにより、UIデザイン職がなくなる予感はしていましたが、Figmaのアップデート(Figma AIの登場)で、とうとうUI制作もAIが主役になってくるのかなと予感が強まりました。
私は、将来的なUIは個人所有の端末に内蔵されたAIアシスタントに集約すると予想します。
注目の動向:音声AIアシスタントの登場
とうとう各社がAIアシスタントについて発表する中、2024年5月末にApple社も「Siri」を生成AI強化することを発表しましたね。
パソコンやスマートフォンなど個人の所有する端末に、AIによって強化されアシスタントが導入される流れがもう少し一般化しそうですね。
また、所有する端末にアシスタントが導入されれば、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、より直接的かつ個別化されたサポートを提供できるようになります。
Siri のプライバシー保護とグレーディングについて - Apple サポート (日本)
AIアシスタントによる変化の予想
以下のことを予想します。
1. AIアシスタントの学習と提案
AIアシスタントが個人所有の端末に内蔵されると、AIが端末内でユーザが起こす行動を学習し、ユーザの行動予測から次の行動を提案するようになる。そして、ユーザの承諾のもとAIアシスタントがユーザの代行する可能性を考える。結果、デジタルのUIは AIアシスタント内で完結する。
2. 新しいビジネス概念の登場
AIアシスタントのユーザ代行が実現されると、現在の「B to C(企業対消費者)」ビジネスモデルは、「B to AI to C」という仲介型AIのビジネスモデルへと発展する可能性がある。
妄想ストーリー
妄想ストーリー
AIアシスタントが端末に入ると、ユーザのよく見ているものやよくいくところ、よく電話・チャットする人、ユーザのプライベートを守りながらあらゆることを学習するようになる。
従来のWEBサイトやアプリのUIデザインに依存することなく、
ユーザーが必要な情報やサービスを簡単に利用できるようになる。UIデザインそのものの重要性が低下し、ユーザーが視覚的にインターフェースを操作する必要がなくなる。結果、AIアシスタントがユーザーの体験を完全に代行する時代が訪れる
すると、 サービス提供者のユーザは、AIアシスタントになるかもしれません・・。toCサービスもAItoCサービスになるかも・・?
とはいえ
今は、AIと協働することが大事な時代。
生成AIのUI/UX業務へ適用は既存ユーザのメンタルモデルに基づいたものとなるので
適用には大きなメリットをもたらしてくれます。
一方、生成AIは過去成果物の学習から「それっぽさ」は生成できますが、
0から1を創り出すことはできません。
この進化は、「UI設計」の業務を将来的に無くすかもしれないです。
しかし、生成AIによる成果物は過去学習からのものであり何か着想を得て「1」を作り出すには人の力が重要です。
業務でもサービスで求められるUIとは、どのようなものか探求していきたいです。まずは、人によるサービスのオリジナル要素の検討やAI活用による提供スピードを高め
AIと協働を大事にしていきたいですね。
※本内容は、6月頃会社内で発表したデザイン勉強会の内容ですが業務時間外に作成したものです