義母の妄想劇場（日記 10/15〜10/17）

10月15日（火）
朝、起きると義母が「ちょっとこれ見て…」と神妙な面持ちで彼女の枕カバーを持ってきた。そこには直径5cmほどの乾いた血の跡のような丸い染みがあり、義母は「起きたらこうなっとったんよ…」と暗い顔をしている。私は「鼻血でも出た？」と彼女の鼻の穴を見たがそれらしいあとはない。「寝てる間に食いしばってて歯茎から血が出たりとか？」と聞いたが義母はそんなことはないと思う、と言う。義母はさらに暗い顔つきになり「私の内臓がどうなっとったとしても、もう私は治療もしたくないしこのままでいい」と、いきなり話が飛躍させている。しかも涙目で。また始まったよ、義母のウェット劇場が笑。いや、笑うたらあかんのですけども。

いくらなんでも胃から血を吐き出すとしたらそれなりにウッとえづいたりするだろう。寝てて知らぬ間にツルツルっと出てきたりはしないと思うのだ。しかし本人は「余命いくばくもない（かもしれない）私」に浸っているので聞く耳を持たない。

お医者さんに連れていってあげようか？というとひとまず様子を見る、という。じゃあ行こうと思ったらすぐに言ってくれたら連れて行くからね、とひとまずその話題は終わった。

1時間くらい経ってまた義母が私のところへ「原因がわかった！」とやってきた。部分入れ歯をはめようとしたら歯茎から血が出てきたらしいのだ。ここのところ、部分入れ歯をつけ外しするときに痛みがあったけど、歯医者さんへ行くのが面倒なので騙し騙し装着していたと。

入れ歯の不具合かーい

まあ…大したことなくてよかったです…。すぐ歯科へ連れて行きました。
それにしても「余命あとわずか」みたいな妄想ウェット劇場はなんだったのか。

10月16日（水）
このところよく眠れないターンに入っていてまずい。この前、10時間ぶっ通しで眠れたのはなんだったのだろうか。

午後の仕事の前に美容院へ。前回から1ヶ月半。毛先がまとまらなくなってきたのでカット。そして前回初めてやってもらった眉毛のお手入れも。

前回同様、「相変わらず頭皮がカッチカチに硬いな！！」と言われた。ええ…ワタクシお疲れなんですよ…今、仕事がバタバタな上に、プライベートでは義母の妄想劇場まで対処してるのだ、頭皮もカッチカチになるっちゅうねん。

10月17日（木）
西田敏行さんが亡くなった。悲しい…。好きなキャラクターがいっぱい。池中玄太80キロ。ステキな金縛りの更科六兵衛。朝ドラ「瞳」ヒロイン瞳の祖父、勝太郎。白い巨塔の財前又一。鎌倉殿の13人の後白河法皇。…挙げていくときりがない。チャーミングな笑顔とユーモアたっぷりの台詞回しにいつも魅了されていました。もう新しい作品が見られないと思うと残念でならない。

午後は今週末のステージの最終準備。データ直しはもう終えた。もうこれ以上データをつつくと、かえってよからぬことになりそうなのでもうやめておく。これくらいにしといたるわ。気になるのは、昨日、最終練習だった6年生チーム。思春期に差し掛かっているので、難しいお年頃でもあるりハッパのかけ方が難しい。正直に言うと昨日の最後の演奏は出来がいまひとつだったのだが、無理に褒めてもバレるし、ダメ出しが過ぎるとこれまたやる気を削ぐ。なので、最低限、気をつけてほしいことだけ押さえた後「みんなのことを信頼してるから、きっと本番は今まで練習してきたことを集中して全部出せるよ」とだけ言った。きっと自分たちでなんとかしてくれることでしょう。

それにしても暑いな！片付けようと思ってたリラコを引っ張り出してまた履いてるわ！

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