香港滞在記⑤
かなり期間が空いてしまい記憶も薄れがちですが感動を思い出しつつ書かせて頂きます。
やっと台風が行き、停滞した出演予定も9/9日に決まり折角ならば数日前に日本人シスターよりお聴きした日本人会のミサへ….
九龍半島から荃湾線に乗り継いで中環駅へ….ここからは一度試したかったトラムに乗車しました。
民主派デモで有名になった銅鑼湾から目的地方向に南に折れるところを直進…。乗る路線を間違えました。 駅はほぼ250m間隔で有る為、間違えても次の駅で降りれば徒歩3~4分で戻れます。
堅拏道西で降りて徒歩で聖マーガレット教会へ。
教会はハッピーヴァレーという競馬場で有名な地域に所在し、アグネスチャン女史が卒業されたメリーマウント高校も地区内にあります。
聖マーガレット教会聖堂は1923年建設のグレードIの歴史的建造物で日本人会ミサは信徒会館2階にて毎週日曜日11時より開催されております。ポーランド系フランス人のレミ神父さまの司式で、終了後には代表西田さまのご厚意で皆さまにご紹介頂きました。
その後有名すぎる1955年ヘンリー・キング監督作品「慕情」の舞台となったレパルス湾に。
1840年この湾に停泊した英国海軍の軍艦レパルスから名付けられた浅瀬の湾は弓なりに砂浜が続き、ライフセイヴァーも各所で待機。ついつい"Love is a Many-Splendored Thing…"と口ずさみつつ、大観音像や弥勒菩薩として布袋尊を祀る目出度い尽くしの鎮海楼公園まで散策。1920年落成の旧レパルスベイホテルは現在も大幅改装されつつ複合施設として稼働中で、真ん中に開けられた大穴は背後の山から"気"を海へ通すために開けられたとされています。 やはり風水を重要視する香港ならではなのかもしれません。
その後レパルスからバスで20分ほどでスタンレー(赤柱)に。
こちらは現在も1300人を収容する香港最大規模の刑務所が所在し、矯正博物館も併設されていることもあり、更生保護の学習の意味でも是非訪問したいと思っておりました。
スタンレープラザのバス停を降りると下に下りマックやスタバがあるスタンレープラザに。そして隣接して天后廟や1846年建設で解体された際に再建を予想し石材に番号がふられていたとされるマレーハウス(現在は高級レストランが入っています)があります。
スタンリーのメイン通りや散策路を経て細道に入ると両側に店舗がひしめき合う赤柱市集へ。
あとあと思うと、ここで"買っておけばよかった!!"と悔やまれる安価なファッションアイテム、特にネクタイは悔やまれます。
こちらを抜け刑務所本庁舎の200mほど手前の左側に矯正博物館があります。
1階には絞首刑や鞭打ちに使用された道具のリアルな展示、2階にはヴィクトリア朝時代の独房と現在の独房の再現展示など、入館無料が申し訳なる程の充実の展示内容でした。
ただ香港はどこでもいえるのですが、冷房の効きがよすぎて….やや寒気が。
香港島北部に戻り香港で三番目に高いビルであるセントラルプラザへ。こちらは1992~96年までアジアで最も高い建物であった373.9mの高さを誇り
残念ながら46階の展望台は閉鎖後で昇る事は出来ませんでしたが、高層ビルの雰囲気だけは存分に感じ取りました。
徒歩で西に向かい1990年建造当時アジアで最も高い建物であり、竹の成長をモチーフにした中国銀行ビル(367.4m)を経て、皇后像広場(Statue Square)へ。北側には和平紀念碑が。こちらは1923年第一次大戦の戦死者を追悼する目的で建てられ、その後第二次大戦の戦死者、現在では国防で亡くなった全ての戦士を追悼する碑となっています。そしてその西側にはレスリー・チャンが自殺したマンダリンオリエンタルホテルが….
南側の皇后像広場は元々即位60年を記念して1896年ヴィクトリア女王像が設置されていた公園で、像は撤去後、ヴィクトリア公園に再現設置されています。現在こちらの公園には銀行家トーマス・ジャクソンの像のみが置かれています。
香港はなぜか路上でカラオケをされる方と何度も出逢い、こちらの公園でも何人か。
そして徒歩で聖ヨハネ座堂へ。聖堂内は礼拝中で撮影禁止でしたが、親切にご対応頂きました。
こちらは1849年完成の香港最古の西洋式教会で、英国国教会の大聖堂です。1996年香港法定古蹟に指定。
聖堂隣には第一次大戦で戦死した英国兵を追悼する1923年建設の大記念十字架が立っています。
こちらでもう5時近くなり、帰途へ。
ロザリー聖堂に戻れば沢山の方がバーベキューを楽しまれており、ありがたい事に仲間に加えて頂きました。
豚肉は地元四日市名物のトンテキを彷彿とするものでワインと共においしく頂きました。
エディー・ウォン氏は日本語も話され、年に一度は訪日されるとのこと。
記憶を手繰り手繰り書いておりますが、滞在中、皆様から頂いたご縁への感謝を忘れる事なく邁進していきたいと改めて思っております。