歴史の郷山県市
香港滞在記が大事なところで途絶えてしまいましたが、また再開する前の20日(日)午前11時50分より岐阜県山県市高富町の旧酒蔵にて開催されました秋の酒蔵ライヴに出演致しました。
これまで通過することはあったものの山県市では初出演となります。
酒蔵はかなり前に閉業されたものらしいですが、いまだに美酒の香りが漂う如くの佇まいで、写真家石井さんの素敵な照明もあり魅力的な空間となっておりました。
今回は挑戦的プログラムでクリスチャンミュージックを複数曲とラストにタフなナンバー、ほぼ洋楽でお送りいたしましたが、洋楽好きな皆さんが多く本当にありがたかったです。
このライヴは地域活性化の意義も大きく、斜め前の公園では長野さんの五平餅キッチンカーや酒蔵内では整体、フリーマーケットなども開催されました。掘り出し物を数点頂きました。
山県市の史跡
さて山県市についてですが、近年2020年大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公明智光秀の生誕の地として産湯の井戸や墓と伝わる桔梗塚が美山地区に残されており、2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟」でも豊富秀長ゆかりの地として注目を集めそうです。
山県市は2003年当時の美山町、高富町、伊自良村が合併した広大な敷地を持ち、とにかく自然豊かです。
代表的な城跡としては土岐氏の守護所が置かれた大桑城(おおがじょう)。鎌倉中期にすでに大桑氏により築城されたとされ土岐頼純により城下町が築かれました。市内唯一の国の重文に指定されている拝殿がある白山神社は土岐氏により祀られています。
山麓にある大桑城の遺構である四国堀跡は時間切れの為、今回は残念ながら訪問できませんでしたが、またの機会に是非。
山県市に残る古刹
市指定名勝にもなっている伊自良湖近くにある甘南美寺は臨済宗妙心寺派の古刹で本尊は千手観音、美濃七福神の恵比寿神霊場でもあります。
現本堂北に立つ旧本堂は寛文年間(1661-73)の建造とされ、エドヒガンザクラは県指定天然記念物、ハナノキとモミの木も市指定天然記念物となっております。
また寺の8km手前にはかつて遥拝所でもあった茶所と念佛池があり、隣には伊自良湖の伏流を取り込んだ絶滅寸前の魚ハリヨが観察できるハリヨ公園が作られています。
室町時代開創で東陽英朝が開山に迎えられた東光寺は禅寺らしい掃き清められた美しい古刹で本堂や円空作の仏像が市指定文化財となっています。
両寺は年間を通じ様々な取り組みに行われております。
また土岐頼純や森重政(可政の長男)の墓がある南泉寺や山あじさいの寺としてしられる三光寺など魅力的な古刹が一杯です。
また土岐氏の氏神として信仰を集めた十五社神社の本殿は徳川綱吉の命で改築され、県指定文化財、承久の乱の勲功で大桑郷を治めることとなった逸見重氏の手植えと伝わる樹齢800年の逸見杉(や山県市指定天然記念物)も残ります。
伊自良湖など
また伊自良湖は山県市指定名勝で、昭和44年(1969)灌漑用に伊自良川を塞き止めて作られた人造湖で周囲は公園として整備されレストラン、農産物直売所がある他、「恋人の聖地」として平成28年指定されております。またワカサギの釣りでも知られております。
その他会場の酒蔵前にも松茸店がありましたが、かつて戦後しばらくの名産は松茸であったそうです。残念ながら現在では数軒の問屋を残すのみとなっております。
今回のイベントを通じ感動したのは何よりも人々の温かさでした! 主催の理子さんがいわれる「いつの間にか地域の馴染みの場にライブがなっていた」。すばらしいことだと思います。
またの機会是非楽しみにしております!!
是非秘めたる歴史的史跡一杯の山県市ご訪問ください!!