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ChatGPTで2025年の流行語予想してみた~o1 proでやりゃええやん~


はじめに

「流行語大賞のはずなのに、はじめて聞いたんだけど!」
12月2日の朝会は、先輩の嘆きで始まりました。

年末ですね、メディア研究開発センターの河﨑です。

12月1日に流行語大賞が発表されましたね。
詳しくは以下の記事でどうぞ。

個人的には、「不適切にもほどがある!」のドラマは(途中まで)見ていたので「ふてほど」はもちろん知っていたのですが、テレビを見ない最近の若者の皆さんは知らない方も多かったみたいですね。

私の先輩のように、「知らない!はやってない!」と思った方もいるのではないかと思います。
流行語大賞に選ばれたのに、みんなが知らないのは何故か考えました。
あ、日常会話で使ってないからだ!

流行語って、普段の生活で使っちゃってたよね〜っていう言葉だと思いません?
(もちろんニュースとかでよく話題になってる言葉も流行語になるのは理解しております)
ONE TEAM(弊社の人達は今でも各所でONE TEAMを使っています)
今でしょ!(なんであんなに、「今」のタイミングがあったんでしょうね)
倍返し(世の中の人、みんなが復讐しようとしてましたね)
とかが特にそんな流行り方をしてた気がします。

2025年の流行語はどんなものになるのかな。
2025年の流行語は平和な言葉だったらいいな。
2025年の流行語は普段使いできる言葉だといいな。

と言うことで、今回はChatGPT先生とお話ししながら、2025年の流行語を勝手に予想して、その言葉の利用方法を考えたいと思います。

流行語予想の方法としては、複数案を出す→その中から一番良さそうな1つを選ぶという流れをとっていきます。

また、今回は話題の「o1 pro mode」を使っています。

流行語予想 ver.1 〜何も考えずに聞いてみた〜

とりあえず、最初に何も考えずにGPT先生に「2025年の流行語を予想してください」とお願いしました。

「万博イノベーション」
2025年は大阪・関西万博(日本国際博覧会)が開催される大きな年です。万博関連の新技術発表や、それに伴う社会実験的な試みがクローズアップされ、「万博イノベーション」や「万博コラボレーション」といったフレーズが各種メディアやSNSで流行する可能性があります。
「ウェルビーイング経済」
ポストコロナ、AI技術の進展により「効率」だけでなく「人間らしさ」や「幸福感」「心身の健康」が新たな価値としてクローズアップ。特に高齢化や働き方改革、リモートワーク普及、DX推進といった流れの中で「ウェルビーイング(Well-being)」が経済や社会のキーワードに。
「ジェネレーティブAI社会」
2024年までに急速に進化した大規模言語モデル(LLM)や画像生成AI、動画生成AI等がより一層社会に浸透。2025年には日常生活のさまざまな場面でクリエイティブAIを活用することが当たり前になり、「ジェネレーティブAI社会」や「AIパーソナルコーチ」「AI秘書」という言葉が市民権を得る可能性。
「グリーン水素」「ネクスト・クリーンエネルギー」
カーボンニュートラルや脱炭素社会へ向け、再生可能エネルギー、特に水素利用が進む中で、より環境負荷の少ない「グリーン水素」関連技術や経済圏の発達が注目を集めるかもしれません。「ネクスト・クリーンエネルギー」という総称で新しいエネルギーソリューションがメディアで流行語化する可能性も。
「分散型コミュニティ」
Web3DAO(分散型自律組織)の概念がビジネスから市民活動まで広がり、中央集権的な組織体系から自律・分散的なネットワーク型社会へのシフトを示す用語として「分散型コミュニティ」や「DAO時代」が取り沙汰されるかもしれない。
「メタトラベル」
メタバース技術やVRAR技術が旅行業界やエンタメ業界と融合し、物理的には遠い場所でもヴァーチャル体験を通じてリアルに近い感覚で「旅」をする「メタトラベル」が話題になる可能性。特に万博会場を仮想空間で体験する試みなどで話題性が高まるかもしれない。
「AI教育」/「EdTech 2.0」
教育現場へのAIアシスタント導入や、個々人に最適化された学習プログラムの実用化により、「AI教育」や「EdTech 2.0」といった言葉が一般化。個人の学習データに基づく自動カリキュラム最適化が普及し、教育改革のキーワードとなる可能性がある。
「セルフケア経済」
健康アプリ、メンタルヘルスサポートサービス、マインドフルネス関連産業が一層拡大。人々が自己管理で健康と生産性を高める「セルフケア経済」という概念が盛り上がり、多彩な関連商品・サービスが流行語的に取り上げられることもあり得る。

万博、AI、脱炭素社会、、
ChatGPTが、現在の時代の流れをちゃんと把握してそれっぽい言葉を出してくれているのには、感動です。

今回は、(河﨑の個人的な希望で)ポジティブな言葉、普段の会話でも使えるいい感じの言葉を大賞として選びたいということで、以下の指示を追加で出しました。

この中から、最も流行語になりそうなものを1つ選んでください。 
選定基準としては、以下2つです。 
・ポジティブなトピックであること 
・普段の会話で使えそうなもの 
また会話例も示してください

出力

選定する流行語候補: 「メタトラベル」

選定理由:
「メタトラベル」は、メタバースやVR技術を活用して、実際に移動せずに仮想的な旅行体験をするという概念です。

ということで、メタトラベルが選ばれました。
コロナが感染拡大時にオンライン旅行という単語はニュースでよく聞きましたが(以下記事参照)、コロナが落ち着いた今後も広がっていくとAIは予想しているそうです。

こんな会話が街中で広げられるかもしれませんね

Aさん: 「最近、旅行できてないから気分転換したいなぁ。」
Bさん: 「わかる。私は昨夜、『メタトラベル』でエジプトのピラミッド観光したんだけど、けっこう面白かったよ!」
Aさん: 「へぇ、メタトラベルってそんな感じなんだ。ヘッドセットさえあれば行けるの?」
Bさん: 「そうそう!VRゴーグルあれば、世界中どこでもバーチャルで行けるからオススメ。」

流行語予想 ver.2 〜追加情報でどう変化する?〜

先ほどの入力では、Chat GPTが知っていることだけで2025年の流行語を予想してもらいました。不親切な気もするので、今度は今までの流行語などの情報を追加して、さらに予想してもらうことにします。

これまでの流行語

全部集めるのは大変なので、過去3年間の流行語を調べました。

並べるだけでは、ただ懐かしくなるだけですね。
私の独断でスポーツ、社会、政治、エンタメ、経済、モノ、技術で分類しました。
若者の中で流行った言葉が広がったのかな?と言う言葉に「若者」の分類もしてみます。
若者のスポーツ離れという言葉を聞いたことがある気がするのですが、しっかりスポーツの言葉も入っていますね。
暗いニュースが多い中、やはり明るいスポーツの言葉は流行りやすいのかなと勝手に感じております。

2025年に起こること

未来で起こることは決まっている場合もありますよね。
列挙します。

  • 2025年問題

  • 大阪万博

  • 参議院選挙

  • 戦後80年

大河ドラマや朝ドラ、1月期のドラマ、公開予定の映画などのエンタメ面や、
世界陸上やデフリンピックなどのスポーツ面でも決まっていることはあるのですが、これらに関連する流行語は名台詞や名言、結果に基づくものだと考えます。今から予想するのは難しすぎる。そのため、先ほどスポーツに関する流行語が多いと書いたばかりなんですが、ここには入れていません。

いざ、予想

では、今までの流行語と、2025年に起こる予定のことを列挙して、流行語を考えてもらいました。

入力

過去3年分の流行語と、2025年に起こることを踏まえて2025年の流行語を8個ほど予想してください

出力

EXPOウェルビーイング
【背景】大阪万博が掲げる「いのち輝く未来社会」が象徴するキーワード。万博をきっかけに、人々はテクノロジーや医療、環境対策を通じて「ウェルビーイング(心身ともに健康で豊かな状態)」を重視するようになり、メディアや日常会話でも「EXPOウェルビーイング」という言葉が広まりそうです。
戦後80年メモリアル対話
【背景】戦後80年を迎える2025年は、記憶の風化を防ぐための世代間対話や歴史共有活動が盛んになりそうです。オンライン記念館や対話イベントが増え、「戦後80年メモリアル対話」というフレーズが報道やSNSで頻出する可能性があります。
AI地域医療
【背景】2025年問題(団塊の世代が75歳以上となり、医療・介護の需要が増大)に合わせ、地域医療体制の効率化に向けたAIサポートが注目。遠隔診療、AIによる検診サポートなどが広まり、「AI地域医療」という言葉が地域課題を語るうえでのキーワードになるでしょう。
スマート家計防衛
【背景】「悪い円安」や物価上昇が家計を圧迫する中、人々はAIを活用した家計簿アプリや価格比較ツールなどの「スマート家計」術を駆使するようになります。「スマート家計防衛」は、日常会話で節約や資産防衛を話す際に軽く使われる流行語になり得ます。
遠隔投票議論
【背景】2025年の参議院選挙で、海外在住者や地方在住者向けに遠隔投票システム導入の是非が話題になりそうです。「遠隔投票議論」は、メディアやSNS上で繰り返し用いられ、政治参加や選挙制度改革を語るキーワードとして浸透するかもしれません。
Green水素ブレイク
【背景】カーボンニュートラルを目指す世界的な動向と、大阪万博での新エネルギー展示などをきっかけに、水素を活用したエネルギーが本格始動。「Green水素ブレイク」は、新エネルギー革命の中心的な話題としてメディア・企業広告・SNSで大きく取り上げられそうです。
メタツーリズム
【背景】「メタトラベル」的な仮想旅行が定着し、より多彩な仮想観光体験(文化祭・展示会・歴史追体験)へ拡大。「メタツーリズム」は、万博関連の仮想パビリオンツアーなどを契機に一般消費者の口にも自然に上る新しいレジャー形態として流行する可能性があります。
AI友達(AIトモ)
【背景】「生成AI」の進化により、日常的にAIが人間の話し相手や悩み相談役として当たり前の存在になる時代が近づく。「AI友達」あるいは略称「AIトモ」は、SNSや口コミ、若者文化の中で「気軽に相談できる相棒」を指す新しい日常用語になりそうです。

しっかり、今年予定されているイベントを反映した言葉を出してくれました。
では、またここから1つを選んでいこうと思います。

先ほどの入力をもう一度、、

この中から、最も流行語になりそうなものを1つ選んでください。
選定基準としては、以下2つです。
・ポジティブなトピックであること 
・普段の会話で使えそうなもの 

また会話例も示してください

出力

選定する流行語候補: 「AI友達(AIトモ)」

選定理由:

ポジティブなトピック: 「友達」という言葉から連想されるのは、交流や安心感、助け合いといったポジティブなイメージです。また、AIが進化し、人々の生活をサポートしてくれる存在になっている状況は、前向きなトレンドを示しています。
普段の会話で使えそう: 「昨日AIトモと話してたんだけど…」のように、友人や家族との日常会話で自然に使えます。「AIトモ」は響きも軽く、スマートフォンやアプリの一部として導入されれば、日常生活でよく耳にするようになる可能性が高い言葉です。

AIトモが選出されました。
1人でAIに話している様子は、ポジティブなものなのかは議論したいところなんですが、「誰かに聞いて欲しいけど、誰にも話せない」という矛盾した思いを救ってくれるヒーローになるのかもしれません。

ということで、AIトモを使った会話例を見てみると、

Aさん: 「最近ちょっと落ち込んでてさ、昨日AIトモに悩み相談したんだよね。」
Bさん: 「へぇ、AIトモってそんなこともできるんだ!どんな感じで返してくれたの?」
Aさん: 「落ち着いた声で励ましてくれて、アドバイスまでくれたから気持ちが軽くなったよ。」
Bさん: 「それはいいね!私も今夜AIトモ試してみようかな。」

いや、Aさん、Bさんに相談せえよ。
まだ令和についていけていない河﨑にとって、AIトモを受け入れるまでの道のりは遠そうです。しかし、河﨑一人が受け入れられなくても流行るものは流行るので、選出のままとさせていただきます。

流行語予想ver.3 〜関西弁使おっと〜

ここで終了しようと過去の流行語を眺めていると、河﨑、気づいてしまいました。
あ、関西弁って流行ってるんや。
2022年の「知らんけど」
2024年の「もうええでしょう」
流行りの根源は違いますが、普通の言葉でも関西弁で話すからこそ、ちょっと違和感が出て流行ったりするのでしょうね(河﨑は大阪出身なので関西弁に違和感はもちろん感じません)。

ということで、関西弁に限定した流行語も予想してもらうことにしました。

2022年には知らんけど
2024年にはもうええでしょう
が流行語にノミネートされた
2025年に流行りそうな関西弁はありますか?

出力

「ほな、AIにまかそか」
意味: 「それじゃあ、AIに任せましょうか」
時代背景:AI技術が発達した2025年ならでは。人任せからAI任せへ軽やかに移行する感覚。

「メタ行こか」
意味:「(メタバース世界に)行こか」
時代背景:メタバース観光・イベントが盛り上がるなか、「飲み行こか」の感覚で「メタ行こか」がカジュアルに使われる。

「やりゃええやん」
意味:「やればいいじゃない」
簡潔かつ背中を押すニュアンスがあり、若者同士の軽い会話でも使いやすい。

「いけるんちゃう?」
意味:「いけるんじゃない?」
従来の関西ノリを活かしながら、新ビジネスや新技術挑戦が増える時代に、「まぁ、トライしてみたら」というポジティブな口調。

「そのAI、めっちゃ使えるやん」
意味:「そのAI、すごく役に立つね」
AIツールが身近になるほど自然と出る褒め言葉として流行する可能性。

「もう未来きとるで」
意味:「もう未来(の時代)が来てるね」
新技術・新ライフスタイルが普及し、「今は本当に未来だなぁ」という感慨を関西弁で軽妙に表現。

「そない急がんでもええんちゃう?」
意味:「そんなに急がなくてもいいんじゃない?」
効率化社会への緩やかな抵抗として、のんびり感を肯定するフレーズ。

「どっちみちメタで会おか」
意味:「(リアルでもいいけど)どうせならメタバースで会おうか」
オンライン/オフラインハイブリッドな生活を反映した一言。

これらのフレーズは、AIやメタバースといった2025年に普及していそうな要素をさらりと織り込みながら、関西弁特有の親しみやすく軽いノリで表現しています。

関西弁の文例に標準語の解説がついているあたり、丁寧ですね。
関西弁が必ず全国に通じるわけではない、と暗に示してくれている気がします。

AIを歓迎したり、やんわり抵抗したりしながら、しっかりと2025年に起こるであろうイベントに関連付けた関西弁を見つけてきてくれました。

そして、今回選出されたのは、やりゃええやんです。

選定する流行語候補: 「やりゃええやん」

選定理由:
ポジティブなトピック: 「やればいいじゃない」「とりあえずやってみたら?」という意味合いは、前向きで相手を後押しするポジティブなニュアンスを持ちます。
普段の会話で使えそう: 友人同士のちょっとした迷い事、仕事仲間との雑談、家族との日常会話など、様々なシーンで「やりゃええやん」と声をかけることで気軽な背中押しができます。特定のテクノロジーや時代背景に依存せず、幅広く使える点も強みです。

やりゃええやんは、大阪出身河﨑もほとんど使わない言葉の気もしますが、コテコテであればあるほど面白いので、いいとしましょう。
GPT先生からの以下の金言がいいですね。気張らずにいろんなことが始められそうです。

「様々なシーンで「やりゃええやん」と声をかけることで気軽な背中押しができます」

会話例を見てみると、、

Aさん: 「最近、新しい楽器を始めようか悩んでるんだよね。ギターにしようかドラムにしようか…」
Bさん: 「そんなに難しく考えなくていいんじゃない?やりゃええやん。とりあえずギターから始めてみたら?」
Aさん: 「そうだね。やってみて合わなければ、あとでドラムに変えてもいいしね。」
Bさん: 「うん、試してみないと分からないからね。気軽にやってみなよ。」

さらっと、関西弁が標準語の会話に混ざっている感じが素晴らしいですね。
楽器は値段が高いので、とりあえず始めるにはハードルが高い気がしますが、ごちゃごちゃ言っててもしゃあないからやりゃええやん、というところでしょうか。素晴らしいマインドです。

終わりに

今回の2025年の流行語予想は以下の3つとなりました。ノミネートおめでとうございます。

メタトラベル
AIトモ
やりゃええやん

ダラダラchatGPTと話すのも楽しいですね。

RAGを使って、「2025年起こること予想」みたいな記事を参照すればもっと現実的な予想ができたのかもしれませんが、ふわふわしているほうが面白いこともあると思うので、こんなところで終わらせていただきます。

2025年は、「やりゃええやん」の精神で新しいことに挑戦しながら、引き続き頑張って労働しようと思います。

それではみなさん、アドベントカレンダーはあと1週間ほど続きますが、良いお年を〜!

(メディア研究開発センター・河﨑真琴)