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作文が苦手な人に知ってほしい!万能文章作成術「5つの手順」
「小論文などの実用的な文章を書くのに、特別な文才は必要ありません」と話すのは、ウェブ小論文塾代表で1500人以上を指導してきた元NHKアナウンサーの超人気講師、今道琢也さん。全27問の例題と解答例を示しながら具体的に解説する著書『文章が苦手でも「受かる小論文」の書き方を教えてください。』でも明かした、文章作成のノウハウを、文章を書く時の手順(5段階)にそって整理した一覧で紹介します。
![今道琢也『文章が苦手でも「受かる小論文」の書き方を教えてください。』](https://assets.st-note.com/img/1649913487729-ad3OhJj6Vm.jpg?width=1200)
【1】問題文の整理・理解
まず、聞かれていることがいくつあるのかを整理する。
キーワードとなる言葉の意味は、特に慎重に考える。
「踏まえ」「即して」などの、答案を書く上での条件に注意する。
問題がない場合は自分で設定する。その際は何を書くのか目的をはっきりさせて設定する。
課題文付きの出題の場合は、課題文のどこに焦点を当てて聞いているのかをよく考える。
図表付きの出題は、どういう立場で見るべきなのかを考える。その上で、折れ線グラフは「変化」、円グラフは「数値の大きなところ」に着目する。
【2】答案を構成するブロックを考える
基本的には、聞かれた順番でブロックを構成する。
ただし、聞かれていることが1つで、「課題解決型」の出題のように「問題の背景」があるものは、その点に触れてから取り組みを書く(「課題解決型」の出題は基本的には「序論・本論・結論」の3 段構成で収まる)
全体が400 字くらいになったら、別途まとめのブロックをつけても良い。なお、すでに答案としてまとまっているのであればつける必要はない。
【3】材料集め
読み手の「納得」「理解」を得ることを目的として、「私はこう考える=主張」「なぜなら=理由」「どのように=方法論」「例えば=具体例」の4つの要素で材料を集める。基本となるのは「主張」であり、初めにこれを考える。
「例えば=具体例」は、話を掘り下げていくときに活用できる。読み手の頭にすぐにイメージが浮かぶような例を書く。
4つの要素から派生して、「納得」「理解」が深まる話があれば書き込む。
出題が「取り組み」を聞いている場合は、中身を必ず具体的に書く。
出題テーマに直接関わらないことについては、具体化の優先度は低い。
賛否が明確に分かれる問題の場合は、逆の立場の意見に対しても備えておくと良い。
【4】話の並べ替えや重み付け
取り組みなどを複数並べて書く場合は、大事なことから先に、字数も多めに書く。慣れてきたら、この作業は【2】や【3】の段階で一緒に行う。
1つのブロックが長くなったら、段落分けする。そのときは、話を分類して、塊(かたまり)を作る。
短い話を長くするときにも、まず、話の要素を分類して、それぞれの中身を膨らませていくと良い。
取り組みなどを複数の段落に分けて書く場合は、「1つ目はこうである」「2つ目はこうである」と、段落の冒頭で何について述べるのかを明確にすると良い。
1つの段落に入れる要素は2つか3つくらいにする。要素を盛り込みすぎない。
話を深く掘り下げるのであれば、一段落が長くなっても良い。
【5】文章としてまとめる
話の筋が通っているか、注意して書く。
自分の「主張」は、はっきりと言い切ることを心がける。むやみに曖昧な表現を使わない。
文学的な装飾はせず、必要なことを簡潔に書く。
文章作成には、大きく分けて5つの段階があり、各段階の中で注意して欲しいことを細かく挙げています。
さまざまな要素がありますが、こういった点をきちんと意識して書くことが大事です。