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脱・着る服がない!低コストに「本当に使える服」を選ぶ3カ条【生活費月7万円YouTuberに聞く】

合わない職場で心身の調子を崩してから徹底的に生活を見直し、月の生活費7万円の低コストライフを実現した人気YouTuberのかぜのたみさん。著書『低コスト生活』(朝日新聞出版)から、人生100年時代にお金の不安に縛られずに暮らすための「低コストな服選び3カ条」を、一部抜粋・再編集して紹介します。(タイトル画像:ronstik / iStock / Getty Images Plus)

かぜのたみ著『低コスト生活』(朝日新聞出版)
かぜのたみ著『低コスト生活』(朝日新聞出版)

■「洋服迷子」を抜け出そう

 世の中には、いつ見ても、どこを見ても、大量の洋服が売られています。

 その上、オフィス用、普段用、レジャー用……と用途も分けてワードローブを揃えていくと、何が本当に必要なのかわかりにくくなり、メンテナンスはもちろん、購入するためのリサーチも大変です。

 数があれば困らないかと思いきや、「服はたくさんあるのに着る服がない」という謎の現象が起こりまた別の服を買う……以前の私は、こんな「洋服迷子」になっていました。

 こちらでは、私が「脱・洋服迷子」のために試行錯誤してきた、低コストながらも不便なく過ごせる服選びについて、まとめてみたいと思います。

■その1「服に求める3カ条を決める」

 まず大切なのは、服に対して「どうしても外せない点」をはっきりさせることです。

 これまで私が服に浪費や散財したのも、自分が服に求めることが明確でなかったからでした。判断基準ができてからは、大きな不満や困りごとが起きづらくなったと体感しています。

 私の「どうしても外せない点」はこの3点です。

(1)メンテナンスがラクにできること
(2)寒暖調整がしやすく、動きやすくて着心地が良いこと
(3)自分に似合っていること

 私にとってとくに大切なのが、3の「自分に似合っていること」です。

 過去、いくらお金を服に使っても満足できない、という事態になっていたのは、パターンや作りに凝った服や、おしゃれでハイセンスな服など、一瞬で素敵な自分に変身できそうな「自分を変えてくれる服」を探していたからでした。

 お金をかけたらかけた分だけ変われる! と思って洋服を選ぶのではなく、「自分の良さを引き立ててくれる服」「自分に似合っている服」に焦点を当てるようになってから、服への過剰な期待が消えていき、洋服に使う金額も減りました。

 思い描く理想が本来の自分の持ち味からかけ離れているほど、デザインや組み合わせで調整する必要が出てきて、それなりにお金やアイテム数、センスが必要になってしまうのです。

■その2「テイストを揃える」

 問題は「自分に似合っていること」をどう判断するか、です。色々な方法を試した結果、自分に似合っている服を見つけるには、手持ちの服とテイストを合わせるのがコツだとわかってきました。

 私が新しい服や小物を選ぶときに活用しているのが、この図です。

買おうとするものを一旦この枠内に収めて考えてみると、必然的に色味やデザインの選択肢も明確になり、「身につけるとなんだかバラバラ」という事態が減ります。

 新しい服や小物の購入を検討する際は、この図をもとに同じエリアに入る手持ちの服があるか確認し、普段のワードローブとの相性を冷静に検討すると、テイストをまとめやすくなります。

 他の服を合わせてみたらなんだか違う……という場合は大体、基本的なテイストがあっていない場合が多いものです。

 そして低コストに収めるには、「なりたいイメージ」よりも、体型や顔立ち、全体的な雰囲気など「自分の持ち味」を活かしたエリアを選ぶのも大切です。

■その3「リユースショップで新品GET」

 Tシャツなど劣化しやすいアイテムは新品で購入した方がいい場合もありますが、シャツやワンピースなど色あせたり型崩れしづらいものであれば、私はリユースで十分だと思います。

 とくに冬用のアウターは素材も作りも丈夫なものが多く、中古とはいえ、まだまだきれいに着られるものが多いです。

 過去によく着ていた服を探して再度購入するのも、私の鉄板パターンです。先日は、数年前に着ていて気に入っていたシャツの新しいモデルが、フリマアプリで700円で出品されていたのでリピート買いしました。

 とくにユニクロやGUなどの量販店では、素材や形などがマイナーチェンジしても、商品名はあまり変わらない場合が増えてきています。お気に入りの服の商品名をフリマアプリで検索してみると、まだきれいな状態で手に入れられるかもしれません。

 また、リユースをよく活用していて思うのは、タグ付きの新品が多いことです。

 リユース=お古、というイメージの方も多いかもしれませんが、「購入したものの着用しなかった」というものがかなり出品されています。しかも、定価の半額以下で売られていることも多いです。

 ちなみに今持っているワンピースは、タグ付きの新品で500円でした。新品で買うとそれなりのお金は必要ですが、リユースなら、それほど懐も痛みません。探すのが少々手間ですが、時々「お宝」が見つかる面白さもありますよ!

かぜのたみ
YouTuber。「暮らしと自分をととのえる」をテーマに、YouTubeでの音声配信「かぜたみラジオ」のパーソナリティをつとめる。仕事での無理がたたって心身の調子を崩して以来、持ち物やお金の使い方、働き方など生活にまつわるあらゆる側面を見直し、月の生活費7万円以下の暮らしにたどり着いた。ラジオでの柔らかな語り口と、物事の本質をつく鋭い内容が話題を呼び、SNSフォロワー数は8万人を突破している。

『低コスト生活』では、お金の不安に縛られず、自分らしく軽やかに暮らすメソッドをたくさん紹介しています。ぜひチェックしてみてください。