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パンダ準初心者がアドベンチャーワールドに行ってみた!【白浜パンダ紀行】

 和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」(以下、AW)と中国の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地が、「ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究」を開始してから2024年9月で30周年を迎えました。AWでは、2025年2月28日まで「HAPPY PANDA 30th」と題して、さまざまなイベントや企画を開催中です。

 現在、AWで暮らすジャイアントパンダ(以下、パンダ)はお母さんパンダの良浜ラウヒンと、子どもたちの結浜ユイヒン彩浜サイヒン楓浜フウヒンの計4頭。ということで、2年前より少しはパンダに詳しくなった(?)パンダ準初心者が、記念イヤーを祝してAWのパンダたちに会いに行ってきました!(文・写真=朝日新聞出版・富田遙夏)

 東京からAWまでは、飛行機で約1時間半。新幹線と在来線を乗り継ぐと6時間ほど。時間に余裕のある方は、京都駅~新宮しんぐう駅間で運行中のラッピング特急列車「パンダくろしお」でゆったりと向かうのもオススメです。

「パンダくろしお」

「パンダくろしお」の運行スケジュールは、前日の18時頃に公式X(@JRpandakuroshio)で公開されるため、発車時間をチェックしてから乗車券を購入しましょう。筆者も前日に公式Xとにらめっこをして、無事にJR西日本の予約サイト「e5489」から乗車券を取得。和歌山駅から16時18分和歌山駅発、新宮行のくろしお17号に乗車しました。

和歌山駅ではパンダ駅長がお出迎え
車体側面にもパンダ親子のラッピングが

「パンダくろしお」は内装までパンダづくしで、まさに外からも内からもパンダ。年甲斐もなくワクワクとした気持ちで旅路がスタートしました。

パンダ柄のヘッドカバー
注意事項までパンダのイラスト付き

 ガイドブックを眺めていると、あっという間にAW最寄の白浜駅に到着。こちらも駅構内から周辺にいたるまで、パンダまみれ! パンダボルテージをMAXに引き上げてくれる要素が盛りだくさんです。

白浜駅前
白浜はその名の通り、白い砂浜の海岸線が続く温泉地
ころころ転がるパンダたち
構内にはパンダの足跡や
駅前にもパンダモチーフがいたるところに

 テンションMAXのままAWへ向かいたいところですが、白浜駅をじっくり堪能していたら、気づけば18時すぎ。外も真っ暗になってしまったので、今日は白浜に1泊します。

 AWの開園時間は10時。白良浜の朝焼けを楽しむために、6時45分の日の出に合わせ、少し早起きをして浜辺へ向かうことにしました。虹色のグラデーションに染まった空に、白い砂浜が映えてとても幻想的な景色です。
 実は現在の白良浜では、開発などで砂浜がやせてしまったため、オーストラリアから白い砂を輸入しているそうですよ。

白良浜から見える朝焼けは必見

 AWへは、白浜駅から路線バスで約10分。1時間に2~3本ほど運行しています。

バスもパンダラッピング仕様

 9時半過ぎにAW到着。開園前からすでに多くのお客さんが並んでいました。

AWエントランス前

 はやる気持ちを抑えきれず、入園と同時に「パンダラブ」へ。ここでは楓浜フウヒン結浜ユイヒンが暮らしています。

パンダラブ

 さっそく楓浜を発見! 朝イチですが、40~50人ほどのお客さんが集まっていました。
 開園直後の10時台はパンダが食事をする時間帯のため、活発に動いている様子を見ることができます。

はじめまして! 楓浜
パキパキと音を立てながら
タケを食べる手が止まりません

 AWのパンダブースでは、一部を除き飼育場と観覧スペースを遮るガラスがないため、パンダをとても間近に眺めることができます。
 同じ空気を吸っている! というだけで、なんとも言えない高揚感……。恐るべしパンダ、やはり動物界のアイドルですね。

 続いて、結浜ユイヒンがいる隣の運動場へ。
 と思ったら、結浜ユイヒンは朝の二度寝をしている真っ最中でした。

「なんちゅう格好」で二度寝中の結浜

 まわりのお客さんたちからは「なんちゅう格好で寝てんねん!」という突っ込みとともに、笑いが起こります。どのお客さんもニコニコしながら結浜ユイヒンの二度寝を見守るという、なんとも平和な時間です。結浜ユイヒン、うつぶせで苦しくないのかしら……?

顔をくしゃくしゃにして突っ伏す結浜

 続いては、パンダラブから少し離れたところにある「ブリーディングセンター」の良浜ラウヒン彩浜サイヒンの元へ。

ブリーディングセンター

 ついに、みんなのお母さん良浜ラウヒンとご対面です!
 楓浜フウヒンと同様に次から次へとタケを食べているのに、食べ方がなんだかお上品。余裕のある良浜ラウヒンのお食事風景です。

お食事中の良浜
(上2点)一心に食べ続けるも、エレガントさは忘れない!?
綺麗な桃尻も発見!!

 最後に彩浜サイヒンの元へ向かうも、こちらも爆睡中。
 生まれ変わったらパンダになりたい……と思わせる、なんとも悠々自適な姿を見ることができました。

(上3点)屋外運動場でぐっすりの彩浜

 様々な角度からパンダを見ることができるというのも、AWの魅力。ブリーディングセンターの屋外運動場には、正面だけでなく後ろ側からも観覧できる展望スペースも用意されています。

 一度眠ってしまうと動きの少ないパンダですが、そんなパンダと共にゆっくり流れる時間を楽しむことができるのが嬉しいですね。

 ゆっくり堪能していたら、あっという間に13時に。「エンジョイドーム」内のレストランで昼食にします。
 こちらもパンダをモチーフにしたメニューがたくさん! 今回は、あまりのかわいらしさに惹かれ、パンダプレートを注文することにしました。

パンダプレート 1,300円

 おなかを満たしたら、お向かいにある「センタードーム」内のショップへ。
 店頭には、数々のパンダグッズが並びます。

ぬいぐるみも充実

 筆者は乗車記念に「パンダくろしお」と、高速バス「パンダ白浜エクスプレス」のチョロQを購入(下写真)。コレクション欲をそそる品揃えです。

 カプセルトイを購入して投票できる「チャームポイント総選挙」も開催していました(下写真、2025年1月31日まで)。

 AWに暮らす4頭のチャームポイントがそれぞれ3つずつ挙げられていて、とくに推したいポイントに投票します。チャームポイントをじっくり観察してみると、一見そっくりに見えるパンダフェイスも個性豊かであるということが分かります。

 ひと通り回って再びパンダラブに戻ってくると、楓浜フウヒンはすでに夢の中。

気持ちよさそうな寝顔をしながら
寝相は大胆

 高さのある岩の上で横になっているので、寝返りの拍子に転げ落ちないか、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまいますが、きっと寝心地のいい角度なんですね。

 先ほどは突っ伏していた、結浜ユイヒンのご尊顔も拝むことができました!

結浜はとがった頭がチャームポイント
(上2点)起きて早々にお食事が始まります

 エントランス近くに戻ってくると、上野動物園の前でも見かけたパンダポスト(下写真)に遭遇しました。

 4頭ものパンダが暮らすAWでは、時間差でそれぞれ違った様子のパンダを見ることができ、1日中眺めていてもまったく飽きることがありません。
 現在、日本国内でパンダを見ることができるのは、上野動物園とAWだけ。AWではパンダのほか、陸の生き物や海の生き物の展示、さらに観覧車やジェットコースターなどのアトラクションも併設されていて、誰と行っても楽しめること間違いなしです。

 パーク内でふと回りを見渡すと、パンダを見つめる人たちの顔には自然と笑顔が広がっていました。やはりパンダには、人を幸せにする力があるのかもしれませんね。
 パンダと白い砂浜の絶景に癒される白浜町。日々の忙しさに追われてお疲れの方は、ぜひ週末弾丸パン旅に出かけてみてはいかがでしょうか。


パンダファミリー20頭のスタンプを集めよう!
\「STAMP COLLECTION BOOK HAPPY PANDA 30th」開催中/

写真:アドベンチャーワールド提供

 アドベンチャーワールドでは、ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年を記念して、これまでパークで暮らした20頭のパンダファミリーのイラストスタンプを集める「STAMP COLLECTION BOOK HAPPY PANDA 30th」を販売中!
 パーク内7カ所にスタンプスポットが登場!かわいいスタンプで思い思いのコレクションブックを作成してください♪

<開催日>
2024年12月14日(土)~2025年2月28日(金)
<販売場所>
・エントランスドーム(サポートセンター・インフォメーション)
・ギフトショップ(AW・シンビオーシス)
・ケニア号乗場
<スタンプ台設置場所>
パーク内7か所
<料金>
500円/冊
<仕様>
A6サイズ 全18ページ

詳しくはこちらから