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ラクして大掃除!洗面所とキッチンをピカピカに見せる必須の“3カ所”テクニック
今年1年もよく頑張った。仕事は終わってやっと休み!という方も多いだろう。がしかし、大掃除はお済みだろうか。 済ませたという人は、ここから先は読む必要なし。まだ、というあなたには『もっと簡単に、ずーっとキレイ! ラクして続く、家事テク』(牛尾理恵/2018年8月刊/朝日新聞出版)から、「ここさえキレイにすれば、キッチンと洗面所がピカピカ(に見える)」という3カ所の掃除法を紹介する。

【キッチン編その1】
キッチンで多くの面積を占めるものと言えば、シンク。汚れているとシルバーがくすんで、実際以上に汚く見えてしまう。逆に、シンク周りが輝いていればそれだけで、キッチン全体もキレイに見えるから不思議だ。
シンクにつく3大汚れは「食べカス」「水アカ」「油汚れ」なので、まずはそれぞれに適した洗剤を用意したい。「クエン酸水」「食器用洗剤」「重曹」だ。
最初に試してほしいのは、クエン酸水。クエン酸は酸性なので、カルシウムなどを溶かし、アルカリ性の汚れを中和して取り除く働きがある。これが、水アカに効く。スプレーボトルに、市販の掃除用クエン酸10グラムに対し、水500ミリリットルの割合で入れて溶かしておく。注意してほしいのは、クエン酸水は保存できないのでその日に使う分だけを作ることと、他の洗剤と併用しないこと。シンク掃除の基本は、このクエン酸水を吹きかけてスポンジでこするだけでいい。油汚れが多いときは、食器用洗剤でしっかり洗う。
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カリカリの水アカがこびりついた蛇口の根本には、クエン酸水をしみ込ませたキッチンペーパーをパックのように貼り付けておくといい。しばらく置くと水アカが浮いてくるので、古い歯ブラシでこすり洗いしよう。最後に水気をよくふき取ることも忘れずに。
ぬるぬるしがちな排水溝には、弱アルカリ性の重曹をふりかけてから、弱酸性のクエン酸水を吹きかけて炭酸の泡を発生させる。これで、汚れを落とすだけではなく、消臭もできる。
【キッチン編その2】
もう一つ、キッチンで目立つのはコンロだ。汚れとはそもそも、温度が高いほうが落ちやすい。コンロ周りに付着する調味料や油、食材などの汚れは、コンロが熱いうちならこびりつかずに浮いている状態だから、「使った後は熱いうちにファイバークロスで水拭き」を習慣にすれば、大掃除不要。
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時間がたってこびりついた汚れには、「セスキ水」と「重曹」が強い味方になる。セスキ炭酸ソーダを水に溶かしたものがセスキ水。天然素材やアルミ素材には使えないが、アルカリ度が高く、しつこい油汚れを落とすのに向いている。粉末タイプと液体タイプが市販されていて、粉末タイプなら、水400~500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダ5グラムを溶かしてスプレーボトルに入れておくのが便利だ。
まず、汚れたコンロにセスキ水を吹きかけて、ファイバークロスでふき取ってみて。それでもだめなら、古い歯ブラシにペースト状にした重曹を付けてゴシゴシいってみよう。
【洗面所編】
洗面所も、光っているべきところを重点的に掃除して光らせることで、全体がきれいな印象になる。つまり、重要なのは鏡や蛇口だ。
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ここで活躍するのは「アルコール」。手アカや水はねで曇った鏡も、アルコールを吹きかけてファイバークロスでひとふきすれば、専用洗剤なんかなくてもずいぶんきれいになる。ついでに蛇口部分にもアルコールをスプレーして磨けば、ピカピカに。殺菌効果もあるので、水回りの雑菌の繁殖を予防することにもなって、一石二鳥だ。
(監修:牛尾理恵/構成:生活・文化編集部 森香織/写真:安部まゆみ)