「戦略的ちょいギレ」がアホの対処法には最強の理由
正面からやり合う戦いは、勝っても負けても後味が悪い。そこでオススメするのが、戦略的にちょっとだけキレることだ。大事なポイントは心は「平静」であること。感情的になってキレたらそれは単なるアホになってしまう。敵をつくり未熟な人間だと評価を下げるだけだ。
なぜ戦略的にキレることが大事なのか? それは都合よくコントロールされないためだ。注意すべきポイントは、次のとおりだ。
感情的には全然怒っていない
ごくたまに
ここぞというタイミングで(あなたの立場がやや強い時がいいキレ時だ)
ターゲットを絞って(キレる意味がない対象は無視)
あくまでリスペクトフルに(無礼にはならない)
相手のため、全体のため、という大義名分を感じさせる
普段は感じよく。普段穏やかな人がキレるから、ちょいギレでも劇的な効果がある(ギャップ効果)
日常でキレる必要が全くなければちょいギレも必要ないが、世の中はそんなに甘くないだろう。アホの日ごろの態度に「なめんじゃないよ」と思うこともあるだろう。嵐が過ぎればいいように時が解決することは放っておけばいい。
しかし、キレないと中長期的に都合悪くコントロールされそうな事案は、時が過ぎるのをただ待っていてはまずい。その事案への対処法のスキルが、ちょいギレだ。
ちょいギレを有効活用するためには、まず普段から心を鍛え、何事にも感情を乱されないようになろう。感情的には全く怒っていないのにキレたふりをするのは高等技術だ。心を訓練していないと、とてもじゃないができない。
普段はさりげなく不必要なほど過剰ではない範囲で感じがいい人であり続けよう。超天才でもない限り、感情がコンスタントであることが現代そして今後のビジネス社会であなたの価値をあげる最低限の素養だ。そしてコンスタントな人がごくたまにちょいギレすることほど恐ろしいことはない。
いわゆるギャップ効果だ。
感情がコトンロールされたちょいギレでもしょっちゅうキレていては、効果も薄れ、評価も下がる。これ以上我慢していたらまずいという限界点で、タイミングをみよう。伝家の宝刀は一回しか抜けないのだ。
いいタイミングは、あなたがやや立場が強い時だ。「あなたに断られた相手が困る」というタイミングがベストだろう。「あなたの代わりがいくらでもいる」というシチュエーションでは相手は「おーそうか!」と対抗心むき出しになる。またはあなたが耐えながらあなたの代わりがいないポジショニングを創り出せていたら最高だ。
キレる時は上品に、キレ過ぎないように。相手へのリスペクトは不可欠である。呼び捨てや不謹慎な言い回しは厳禁。相手を感情的にしない、追い詰めないことを心がけよう。
それがアホと直接対決せずにアホに勝つ手段だ。