【第8回】再生医療 幹細胞シリーズ ~④人工多能性幹細胞(iPS細胞)~
前回のブログでは、ES細胞(胚性幹細胞)についてご紹介しました。
ES細胞は、受精卵から得られる多能性を持つ細胞であり、体のあらゆる細胞に分化できる能力を持っています。しかし、ES細胞は受精卵を使用するため、生命の尊厳に関わる倫理的な問題や、移植時に免疫拒絶反応が生じるリスクが課題として残されています。
今回は、これらの課題を克服するための新たなアプローチとして注目されているiPS細胞(人工多能性幹細胞)についてお話しします。
iPS細胞は、患者自身の体細胞から作られるため