Arc column vol.28【意思決定に導く3つの方法】
Arc column vol.28
【意思決定に導く3つの方法】2023/8/13(日)
第26回、第27回のコラムではミーティングを有意義にするためのファシリテーターの役割と手法について紹介しました。
※参考資料
第26回コラム
⇒ https://note.com/asah1_sato/n/n1a887187bdd1
第27回コラム
⇒ https://note.com/asah1_sato/n/n7bf384689f90
今週はミーティングを通じて行われる意思決定に導く方法について焦点をあてていこうと思います。
各チームや組織ではミーティングの中で方向性等を決めるために意思決定をする時が多々あると思います。 その際の意思決定に導く方法とメリット、デメリット、リーダーの役割について紹介します。
早速ですが皆さんの組織やチームでは意思決定や方向性を決める時、どのようなスタイルで決めていますでしょうか。
決定権がある人がいたり、皆で話し合ったりとチームや組織によって様々な方法があるかと思います。
そこで、今日は改めて確認することも兼ねて、チームや組織として意思決定をする際の3つの種類をお伝えします。
では、いきましょう!
❶独自型
この方法はリーダーが1人で決める方法です。
【メリット】
迅速な判断を可能とすることや、自分自身の価値観や考え、経験を活かしやすいという点が挙げられます。
【デメリット】
1人の価値観で意思決定がなされるため、情報の偏りや誤った方向性、判断になる可能性が秘めているということです。 他人の意見が入ってこないので、意思決定をする人の独断に判断になってしまい、周りの人たちが受け身になってしまうことがあります。
また、リーダーのカリスマ性や言動と行動が一致していること、結果を出し続けられていることが求められると私は考えます。
❷協議型
この方法はリーダーがメンバーの意見を聴いて、最終的な意思決定はリーダーがする方法です。
イメージとしてはメンバーがそれぞれ意見やアイディアをリーダに対して発言していくというイメージです。
【メリット】
リーダーだけの価値観や意見だけでなく、参加しているメンバーの視点や価値観が反映されるので、 リーダー以外のメンバーの様々な知識や経験を意思決定に活かせることで多くのアイディアを創出することができます。
また、メンバーの当事者意識も多少出てくるので、チームや組織のコミュニケーション等が活性化することも期待できます。
【デメリット】
メンバー同士が納得し合意するまでには多少の時間を要することがあります。
また、お互いが違う価値観や意見を持っているため、対立する可能性を秘めていて、場合によっては円滑に進まないこともあるかもしれません。
そしてなによりこの方法ではリーダーとメンバーの信頼関係が構築されていないと、リーダーへの忖度が発生し、メンバーの本音は出てこないという最大のデメリットが存在します。
メンバーはリーダーが喜ぶであろう意見を発言するようになります。
また、参加意欲のないメンバーはただそこにいるだけのミーティングになってしまう可能性もあります。
このようにならないようにするためにリーダーはメンバーが本音を発言できるような環境を普段から整えておくことが重要だと私は思います。
❸協働型
3つ目は協働型です。
この方法はリーダーを含んだメンバー全員で一緒になって意思決定、方向性を決めていく方法になります。 この協働型のイメージはリーダーとメンバー、メンバーとメンバーのようにお互いに意見を出し合いながらその 意見の対して議論を交わしていくようなイメージになります。
【メリット】
お互いが意見を出し合い、納得しながら話を進めていくので、議論が活発になります。 リーダーはメンバーの意見を吸い上げながら、自分も意見やアイディアを発信し、メンバー全員で擦り合わをしていくことができるのです。
また、自分以外のメンバーの意見に対して、付け足しをしたり、意見を述べたりするので、全員が当事者意識を持ち、意見に対して傾聴するようになるので、ミーティングがより濃い時間になります。
そして、基本的にメンバーの全員が納得した状態で最終的な意思決定がなされるため、実行する際の力が発揮され、方向性を見失わずにチーム運営、組織運営が可能となります。
【デメリット】
デメリットは協議型と同様、お互いが意見を出し合い、納得するまで議論をするため、意見決定までに時間を要してしまうということ。議論が活発になる分、意思決定のプロセスが複雑化になることや意思統一が難しくなるケースがあるということです。
リーダーはメンバーからの意見やアイディアを出すタイミングと出た意見を収束させていくようなきっかけや進行をしていく必要があります。
この協働型の意思決定の際に活躍するのが、先週、先々週と紹介したファシリテーターなのです!!多くの議論を生むことのできるメリットがあり、実行力が高まることからミーティングには是非、この協働型を取り入れて頂きたいと思います。
先週お伝えしたファシリテーターの手法を活用して頂ければ、協働型のミーティングは大きなチームや組織の力になってくれることでしょう!
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佐藤 旭
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