Arc column vol.72【独裁的な意思決定は悪なのかver.2】
Arc column vol.72
【独裁的な意思決定は悪なのかver.2】2024/6/23(日)
先週のコラムで、独裁的な意思決定は、前段階での準備や練習が非常に重要であり、これによって実際の意思決定のスピード感が格段と上がることをお伝えしました。
Arc column vol.71
⇨https://note.com/asah1_sato/n/n128d06dc4e0c
今週のコラムは先週の続きになりますが、今週は意思決定する際に、意思決定者が注意すべきことと、周りの人たちの考え方についてお伝えしますね!
意思決定するその瞬間は、とにかく「強く」「速く」決断をすることが大切です!
「良い意思決定をしよう」、「正しい意思決定をしよう」と考えると、どうしても時間がかかってしまいます。
これは意思決定をする前段階で考えることであり、意思決定をする瞬間に考えることではありません。
また、意思決定者は孤独を恐れることなく、組織やチームのために自信を持って、決断、意思決定をすることが求められます。
しかし、意思決定をする、決断するというのは、経験がなければ非常に難しい行為です。
普段のミーティングや会議で、「今後検討します」や「一度持ち帰って相談します」など、
意思決定を後回しにすることが多々あるのではないでしょうか。
もちろん、あえてそのようにすることもあると思いますが、それに慣れてしまうと意思決定することが苦手になっていきます。
組織やチームのスピード感を出すには、失敗することを恐れず、まずは小さな意思決定から積み重ねることがオススメです。
身近なことでいえば、レストランに入って、メニューを見てから10秒以内に決めるなども訓練の第一歩としては、有効的だと思います。
まずは影響の少ない範囲から、意思決定の訓練をしていくと良いでしょう。
そもそも、意思決定に100%正解はありません。
方針や目標などの意思決定をすれば、メリットが100%や全員が賛同してくれる可能性というのは、限りなく0%に近いと思います。
半分くらいはデメリットが存在し、反対する人も必ずいます。
全員が100%納得する決断をできる確率というのは極めて低く、意思決定した際は50%くらいのメリットや賛同率しかないことの方が圧倒的に多いと思います。
ですが、この50%のメリットを60%、70%に上げていくことが実際には可能なのです。
その方法とは、意思決定後の行動が鍵を握っています。
意思決定者が決断、選択した内容に対して、「どれだけ真摯に向き合っているか」、「取り組もうとしているか」などの、意思決定と行動が伴っていることが重要であり、その姿勢が、決断や選択を正解に近づけていき、それによって、周りの賛同する人が増えていくのです。
これにより、意思決定に対して、メリットと感じる人の割合が徐々に高くなっていくのだと思います。
つまり、大事なのは意思決定する瞬間よりも、意思決定した後の行動がとても大切であるということです。
とはいえ、意思決定する人は、「この選択で大丈夫なのか」、「みんなから嫌われないだろうか」など、不安は拭えないと思います。
その時に大切なのは、周りのメンバーのサポートと心遣いです。
意思決定者が自信を持って決断し、その決断や選択を成功に近づけることができるかどうかは、意思決定者を含めたそこに所属する組織やチームのメンバー全員と力なのです。
意思決定にはメリットとデメリットがあることをチーム全員が理解し、意思決定者の決断や選択を
自らの手で正解にするような心持ちは間違いなく必要です。
組織やチームのメンバーをこのような気持ちにさせるためには、意思決定者の行動や姿勢、そして、Arc column vol.70【影響力の源泉】でもお伝えしたような、影響力の大きさが非常に重要になります。
Arc column vol.70【影響力の源泉】
⇨https://note.com/asah1_sato/n/n7c3e55810d4d
今日のコラムをまとめると、
・意思決定者は孤独を恐れず、迅速かつ強い決断
をすることが求められる。
・小さな意思決定を積み重ねることで経験を積
む。
・意思決定する瞬間よりも、意思決定した後の行
動が重要。
・自信を持った意思決定には、周りのメンバーの
サポートが必要不可欠。
意思決定する立場にいる方々、自分で決断できる強さを身に付けたい方々は、是非、間違うことを恐れず、自信を持って、決断する機会を増やしてみて下さい!
もちろん、そのための入念な準備とヒアリングは忘れずに!
※THE TEAM5つの法則参照
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佐藤旭
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