Arc column vol.84【科学的データは自分の価値を高める】
Arc column vol.84
【科学的データは自分の価値を高める】 2024/9/15(日)
昨今、どのスポーツにおいても科学的なデータが主流となっていて、自分のフィジカルの強さやプレーの特徴、身体の使い方など、様々なデータを
当たり前のようにとれるようになってきました。
野球界においても、打者であれば打球速度やスイングスピード、打球角度、スイング軌道、投手であれば、回転数、回転軸、球種の特徴などのデータを取得できるようになり、個々の選手のレベルアップ、スキルアップの手助けとなっています。
データを取ることによって、自分のイメージと実際の数字や軌道などが一致しているのか、それとも乖離があるのか、容易に把握できるようになっています。
社会人日本代表においても、合宿の際には、個々の選手の科学的データの数値を測定し、選手自身の現在地を知ることや今後のレベルアップに繋げていくためのツールとして大いに活用しています。
これにより選手達の個々の価値というのが更に際立っていくようになっていると感じます。
しかし、このデータを取ることの真の目的は、数値を知ることではなく、他にあると私は考えています。
それは、社会人として必ず必要とされる、【課題発見力】と【課題解決力】。この2つの力を養っていくことにあると思います。
データを取り、数値を知ることにより、今の自分を知ることはできます。
しかし、この数値を知ることがゴールではなく、得られたデータや数値を最大限活用していかなければなりません。
今の自分の現在地を知ることで、自分の課題は何かを考える。これによって課題発見力を養っていくきっかけになります。
そして見つけた課題に対してどのようにアプローチしていくことがベストであるかの道筋を考える。
これによって課題解決に向かう力を培っていくことができます。
決してデータを取ることが目的ではありません。
最も大事なのは、データや数値をどのように活用していくかを自分で考える力を身に付けていくことです。
しかし、実際には、何が真の目的であるかまではなかなか把握できていないのではないかと思います。
私は人前で話す時、必ず【課題発見力】と【課題解決力】が真の目的であり、この力がいつか社会に出た時に必ず必要な力になることを伝えるようにしています。
スキルアップ、レベルアップのためにはとても有効的であるデータや数値。個々のレベルアップの役に立つことは間違いないでしょう。
だからこそ、レベルアップやスキルアップに留まらず、これを最大限に活かすため取り組んでいってほしいのです。
スポーツは課題が明確に把握できるからこそ、今回紹介した【課題発見力】と【課題解決力】に触れることが多く、養っていくことができると思います。
しかし、真の目的というのは強く意識しないと、薄れていってしまうものです。
皆さんには、データや数値が主流となっていてるこの2つの力を肌で感じることができるからこそ、真の目的忘れずに取り組んでほしいと思います。
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佐藤旭