Arc column vol.69【利他の心】
Arc column vol.69【利他の心】
2024/6/2(日)
今日のコラムでは、私の座右の銘でもある【利他の心】について紹介します。
利他の心とは、自分の利益を考えるのではなく、自分を犠牲にしてでも、自分の周りにいる人達のために尽くすことです。
なぜ、利他の心が私の座右の銘になったかというと、私が、この言葉に出会ったのは大学4年生のキャプテンに就任した時でした。
大学4年時にキャプテンに就任した際、200人という大所帯を引っ張るには、どのような考え方、マインドが求められるのかを毎日考えていました。
そんな時に、この言葉に出会ったのです。
この瞬間、「これだ!」と直感的に感じました。
この言葉に出会うまでは、座右の銘になるような自分の心に響く言葉とはなかなか出会えなかったのですが、利他の心を知ったその瞬間に、自分の座右の銘はこれしかないと思いました。
振り返ってみると、僕のキャプテン生活は、常に利他の心が土台にあったと自信をもっていえます。
選手1人1人がこのチームにいる意味を感じ、モチベーションが高い状態でプレーできるには、
どのような環境を作るべきか、どのような声をかけるべきか。
特に選手1人1人との接し方、コミュニケーションについては、1番注力した部分でした。
どのような言葉を掛ければその選手がモチベーションを保った状態でプレーすることができるか、
良い精神状態でプレーできるかを僕なりに解釈し、掛ける言葉やタイミングを常に考えるよ
うにしていました。
正直、大学3年生までの僕は、自分が結果残せれば良いという考え方が強かったです。
もし、このままの考えで大学4年時のキャプテンをやってしまっていたら、僕はチームをまとめることができなかったと思いますし、誰もついてきてくれなかったと思います。
しかし、利他の心はこれまでの僕の考えを大きく変え、「選手1人1人がとにかく良い思いをしてほしい」、「自分がチームに必要な存在だと感じてほしい」と、周りの選手のことを本気で考えられるようになりました。
このきっかけが、僕のキャプテン生活に大きな影響を与えてくれたことは間違いありません。
この利他の心の考え方は、チームとして結果を出すためには、非常に大切だと僕は考えています。
チームは他人の集まりですし、ある意味チームそのものも他人なのです。
自分が結果を求めることに注力するのではなく、チームとして結果を残すためにアイディアを出し行動する、周りにいる選手1人1人も良い結果に繋がるために接していく。
この考えや行動が、最終的にチームや自分の結果に繋がることが多く、更なる成長が見込めるので
す。
僕はこの経験を自分の身をもって経験できたことが、何より幸せなことだったと思います。
利他の心というのは、常に何かしらの組織やチームで過ごしている我々にとっては、その組織やチームがより良い環境になり、成長していくためには、必要不可欠なマインドであると僕は考えています。
そして、これは決してスポーツの世界だけ必要なマインドではなく、日常生活においても最も重要な考え方だと確信しています。
しかし、他人に尽くすというのは、口では簡単に言えても、実際行動するとなると、相当な覚悟が無いとできないと思います。
それだけ、時間も労力を使うわけですから。
ですが、だからこそ、ここにチャンスがあると思うのです。
自分ではなく、どれだけ組織やチーム、他人に寄り添えるか。その行動を見て、人は信頼が構築されていくのだと思います。
自分が一番可愛いのは、もちろん分かります。
しかし、そこをぐっとこらえて、
周りにいる人達にとっては何が最善なのかを、本気で考え、考えたことをアクションに起こして
みてください。
その姿と行動は、その人自身の視野を広げ、人としての厚みを生んでくれると僕は考えます。
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佐藤旭
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