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Arc column vol.85【課題発見力を養うために】
Arc column vol.85
【課題発見力を養うために】
2024/9/22(日)
先週のコラムで、科学的データが自分の価値を高めることに繋がるということをお話させて頂きました。
その中、どのような力を身に付けていくことが可能なのかについて紹介し、スポーツにおいて【課題発見力】と【課題解決力】を養っていくことがうってつけであることをお伝えしました。
Arc column vol.84
【科学的データは自分の価値を高める】
👉https://note.com/asah1_sato/n/ne34e48eb1aa7
今日はこの中で【課題発見力】に焦点を当てていきたいと思います。
科学的なデータを取ることで課題発見力を身に付けいくことを可能とすることは先週お伝えしました。
しかし、いつでも、どこでも、誰でも科学的データを取る環境が揃っているかというとそうではないと思います。
実際の日常生活や練習では、データを取れる回数が少ない人達もいると思います。
そこで、今日はデータを取る方法以外で【課題発見力】を養っていく方法を紹介していたいと思います。
まず、課題を発見するための前段階として、自分の想い描いている理想の姿と現状の自分とのギャップがどのくらい乖離があるかを把握する必要があります。
このギャップの大きさや内容を把握することで、どのような課題が秘めているのかが見えてくるのです。
そしてこのギャップが把握できたらいよいよ、課題を発見していくための作業に入ります。
1つ目は 観察力の向上
課題を見つける第一歩は、周囲や他人の行動に目を向けることが大切です。
あの人はどうしてうまくいっているか、逆になぜ不調なのか、どんな改善や修正が必要なのかなど、常に自分以外の人に意識を向けてみましょう。
そして観察した先には、違和感や矛盾を探れると、尚良いです。
「なぜこうなっているのだろう?」という疑問を持つことが課題を見つけるためには非常に重要です。
小さな違和感や矛盾が、大きな課題を見つける手がかりになることがあります。
2つ目は1つの視点にこだわらず、様々な角度からアプローチする
どうしても問題や課題と感じることに関しては、そこばかりに注力してしまい、視野が狭くなりがちです。しかし、解決の向かう糸口は意外と違うところにあるものです。
なかなか結果が出ない時に、どうしても技術的な練習に目を向けがちですが、実は日常生活や考え方、メンタル面、フィジカル面からアプローチすることで打開できることがあります。
様々な分野に目を向けて知識を吸収することで、異なる分野同士が結びつき、新しい視点で課題を発見できるのです。
3つ目は質問力を鍛える
「なぜ?」「どうして?」という問いかけをすることで、考え方を深掘りしていくことができます。
「なぜ?」「何で?」を繰り返すことで、物事や考え方の本質がみえてくるので、課題の根本に辿り着けるケースが多々あります。
4つ目は問題を分解して考える
問題と感じている部分を細かい要素に分解することで、全体的では見えなかった課題を見つけやすくなります。
調子が上がってこないという全体的な問題に対して、「打撃」、「守備」、「走塁」、「メンタル」、「フィジカル」、「日常生活」、「食事」、「睡眠」、「道具」など各要素について考えることで、隠れた課題や改善すべきところがどこにあるのかを発見することができます。
5つ目はフィードバックや周りの意見を取り入れる
自分では見えない部分というのが我々には必ずあり、自分一人では気づかない課題が多くあります。
また、周りから見えている自分と自分自身が見えている自分とは大きな差があることが多いです。
周囲の人からフィードバックを受けたり、他者の意見を積極的に聞くことで、新たな問題に気づくことができます。その際に対話・会話を重視すると良いでしょう。
様々なバックグラウンドを持っている人達と話すことで、これまでとは違った視点を得ることができます。違った視点から得たことがヒントになり、課題発見力を大きく向上させる手助けとなります。
6つ目は積極的なチャレンジを試みて失敗から学ぶ
チャレンジ、アクションを起こすことで、現状維持のままで見えていなかった問題や課題を発見できる可能性が高まります。チャレンジ精神を持って取り組むことが、課題発見のチャンスを増やすのです。
また、チャレンジをすれば必ずと言っていいほど、失敗やミスが起きます。
これが貴重な学びの機会であり、成長する大チャンスです。失敗やミスした経験から、何が原因で失敗したのかを分析することで、今後の課題や改善点を見つけることができます。
7つ目は仮説思考を立てる
何か問題があると感じたら、まずは自分なりに解決に導けるような仮説を立ててみることが重要です。「こうすれば解決するのではないか?」という仮説を立てることで、やるべき行動が見えてきます。
その行動から得た結果を分析することで、仮説の見立てが合っていたのか、修正した方が良いのかを把握できるようになります。
仮説→結果→分析のプロセスを繰り返すことで、問題を深く理解でき、課題がどの部分に秘めているのかを理解できるようになります。
8つ目は定期的な振り返りと自己評価
節目のタイミングで自身の行動や成果を振り返ると良いでしょう。もちろん毎日やれるのであれば取り組めると、尚良いです。
何が上手くいっているのか、何で上手くいっているのか、何が課題として残っているのかを振り返ることで、次の改善点や新たな課題、目標が見えてきます。
振り返る際に自己評価もセットで行うことをオススメします。
私の場合は6つの項目に細分化し、点数をつけるようにしています。
※6つの項目
①計画性②チャレンジ③実行④修正•改善
⑤対応⑥アイディア
点数化することでどのくらい取り組めたか、達成できたかを明確に把握できるのがメリットです。
また、 自分自身の考え方やアプローチを客観的に評価し、課題を発見し、次のアクション(行動)に活かしています。
これらのアプローチを組み合わせて実践することで、日常的に課題発見力を高めることができます。
重要なのは、常に問題となっていることと現状の自分を把握して、そこのギャップを埋めるためには、「何が課題で、どうすれば解決できるか」を意識して考える習慣を身に付けることだと思います。
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佐藤旭