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Arc column vol.91【新しい発見や気付きをもたらす】

Arc column vol.91
【新しい発見や気付きをもたらす】 2024/11/3(日)

私は最近、中学3年生を対象として、野球のスキルや経験、知識、考え方を伝える機会を頂いている。

そこに来る選手達は、これまで様々な価値観や感覚、感性でプレーしてきた選手達であり、いろんなチームからの集まり。

1人1人、打ち方や投げ方、取り組み方には違いがあり、彼らにもこれまで取り組んできた練習方法やトレーニングがあり、それによって成功体験も積んできているのだと思います。

選手達には基本的に「自分達にとって良いと思う物を取捨選択して取り入れてみて下さい」と伝えることが多くあります。

これは選手自らが自分にとって何が必要なのかを考え、自分の選択や言葉に責任を持たせることが目的です。

主体性の力を身に付けてもらえるような訓練の1つであると考えています。

しかし、これを強く訴えかけすぎると、【自分はこうだから】、【自分には必要ないから】と最初から否定的になってしまう可能性も秘めていると思うのです。

特に信頼関係が構築されていないような関係性であると、尚更、この考えになる危険性が高くなるのではないでしょうか。

なので、私は選手に必ずこのように伝えます。

「自分とは違うと思っても、まずはやってみよう!そしてそれを継続してみよう!」と。

大事なのはまずは継続してやってみることです。
1日や2日やるだけでは、発見や気付きはなかなか難しいと思います。

今まで感じたことのない違和感から、新しい発見や気付きがあります。そこを選手達には感じてもらいたいのです。

選手達にとって今までやったことが無いことや新しい取り組みというのは、新鮮であると同時に、変えることによって、結果が出なくなってしまうのではないかと不安や怖さがあるのも事実です。

私達のようなこれまでの経験や知識、スキルを伝える人達は、この不安や怖さを取り除き、一緒になって選手達の新しい取り組みやチャレンジに伴奏していく必要があると思います。

では、どのように不安や怖さを取り除いていくのか。

それは、今までと違うと感じる違和感、そこから取り組む新しいチャレンジこそが、更に成長を加速させるポイントであるということ。

それによってたとえ失敗したとしても、そこに
は次に成功に向かう大きな材料を手に入れることができること。

これを選手の性格や特徴に応じて言葉を選び、しっかりと伝えていくことだと思います。

チャレンジするにはその習慣を身に付ける必要があり、ある程度の訓練が必要であると私は思います。

また、誰かに背中を押してもらうことが、チャレンジする決断や決心に繋がるのです。

選手達には試合や練習、取り組み方など、多くの場面で決断や選択することが多々あります。

最後は選手自身が選び、決断し、チャレンジしていきますが、この過程を見守りつつ、いざという時に背中を押してあげられるような関わり方を選手達とはしていきたいと思います。

決してお互いが一方通行にならないように。

私達、伝える側の人間も、自分の知識や経験、考え方に偏らず、様々な考え方を聴いて、まずは私達が試すことで感じることが必要だと思います。

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佐藤旭

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