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Arc column vol.93【熱意が人を惹きつける】

Arc column vol.93【熱意が人を惹きつける】 2024/11/17(日)

皆さんは、どのような人が組織やチームのリーダーに立つべきだと思いますか。

カリスマ性がある人、傾聴力がある人、発言力がある人、行動力がある人、何事にも揺るがない人など、求めるリーダー像というのは、1人1人と違うと思います。

私はこれまで様々なリーダーを目の当たりにしてきましたし、私自身も高校、大学、社会人、社会人日本代表と各カテゴリーでチームのキャプテンを任せてもらいました。

私が目の当たりしてきたリーダーで、この人についていきたい、このような人になりたいと思えるリーダーの共通点は、

とにかく【熱意が伝わってくる】ということです。


私自身、キャプテンを任された当初はどのようなキャプテンがチームにとって最適なのか、自分の中でのキャプテン像というのが確立していませんでした。

なので、まずは自分がこんな人になりたいと思えるリーダーの取り組み方や話し方を真似することから始め、とにかく熱意を持って伝えることを強く意識しました。

熱意というのは、分かりやすく前面に出る人もいれば、内なる想いの中にある人もいます。

しかし、どんなタイプであっても、その人の発言力、言葉の選び方、接し方、立ち振る舞い、全てにおいて明確に目指すべき道を熱意を持って示せることができる力がリーダーにとっての必要不可欠なピースなのではないでしょうか。

逆に言えば、能力も高く、素晴らしい人材なのに、進むべき道筋を示すことができないリーダーや熱意が伝わらないリーダーは、組織やチームを率いるのは難しいと思います。

進むべき道筋が伝わらないということは、周りから見たら何を考えているのか分からない人です。その人自身は深く考えていても、周りに伝えることができないと、何も考えてない人という写り方に変わっていってしまいます。

そうなってしまうと、メンバーは方向性を失い、チームのベクトルは同じ方向に向きづらくなるのです。

リーダーは、メンバーが方向性を見失わずに、チャレンジし、自ら成長を求め、主体的に動いていくような環境を整備し、1人1人にアプローチしていくことが求められます。

方向性をしっかり示せないリーダーは、メンバーを路頭に迷わせてしまいます。
行先の分からない船には乗れませんよね。

リーダーは自らが先頭に立ち、どのような想い、熱意を持って、進むべき方向性や道を示すことができるのか。

組織やチームのメンバーが自信を持ってチャレンジし、このリーダーにはついていきたいと思うことができるのは、リーダー自らが一番熱くなっているからです。

しかし、自らが1番熱く、行動していると、時に冷ややかな目で見てくる人たちもいるかもしれません。離れていく人もいるかもしれません。しかし、誰かにとって否定的であることは、誰かに
とっては肯定的なことです。

自分の熱意に信じてついてきてくれるメンバーが必ずいます。だからこそ、好きなことは好き、嫌いなことは嫌いと伝えていいのだと思います。

そうすることで、熱意についてきてくれる新しい仲間がどんどん増えていき、大きなことを成し遂げられる組織やチームが作られていくのだと思います。

すると、ここには揺るぎない熱意と信念で結ばれた絆が生まれるのです。

そして、自分自身がもしダメになってしまっても、その熱意と信念、志は必ず受け継がれ、より大きな成果を生む組織やチームに成長していくことでしょう。

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佐藤旭

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