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最近色んな事があった
朝は極力爽やかトークを繰り広げたいものなんですが、私の日常は爽やかとは縁遠いものです。
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何だか最近、色んな事が起こるんですよね。
痛い事もあるし、奇妙な気持ちになる事とか、踏んだり蹴ったり感がすごいとか。
そんな日々の出来事を思い起こすと、まぁ確かに浮かれる事などほぼ無いんだけどね。無いんだけれど、ちょっと「こんな短期間で何かがありすぎたかな!?」と、じわじわと楽しくなってきたのです。絶対楽しく無いのに。
その一
数ヶ月毎に薬を貰いに受診する朝霧は焦っていた。何故かと言うと、その前に患っていた気管支炎の名残りの咳が出る恐れがあったからだ。風邪症状とは関係の無い病院で咳をするという事は、病院サイドからも患者サイドからも視線が痛く気になるのであろう。
咳が出ないようにと祈りを込めて、朝から特濃ミルクのど飴を口に転がした。一粒では飽き足らず、二粒も。
それが功を奏したのか、院内で咳が出る事は無かった。が、しかし。診察室の中で朝霧は非情な宣告を受ける事になるのであった。
「じゃ、今日採血してってください」
「ひぇ!?採血!?もうそんな時期でしたっけ……?あ、あの、朝ご飯もしっかり食べたし何なら飴まで舐めて……」
「フッ、血糖値は見ないから大丈夫ですよ」
見ないから大丈夫、では無いのだ。
先生が大丈夫でも私が大丈夫では無いのだ。
この薬を飲み始めてからというもの何故か中性脂肪がグンと上がったのだ。だからせめて採血の時は朝食を抜いて臨みたいという、0.00001ミリ程の乙女心が……!まぁ、その後電話とか来てないから異常な数値では無かったんだろうさ……。
と、自分を必死に宥めるのであった。
その二
数年ぶりにインフルエンザの予防接種を受けてみた朝霧。何故かと言うと、去年のインフルが相当キツかったみたいだ。周囲に「(笑)どうせなるしょ」とか「え?どうしたの??今年受けるの!?」と驚かれる中、「打って軽減出来るのか何も変わらないのか人体実験的な?」という軽口を叩きつつ、注射をグサり。
するとだ。これが過去一番に腕が腫れ上がり、打った翌日の夜はジンジンと痛くて痒くてまさかの眠れぬ夜。予防接種受けて腕が痛くて寝れない経験が初めてだった朝霧は、やっぱもう打たないかな……と早速挫折するのであった。(ちなみにまだ腕が痒いらしい)
その三
二度ある事は三度ある。
という事はだ。
一度ある事は確実に二度あるってわけさ。
そんな簡易的に思いついた名言めいた事を考えながら、朝霧は途方に暮れていた。
そう、またやらかしたのだ。数ヶ月前にここで火傷した〜!と騒いでいた事を覚えている方はいるだろうか。熱々の卵スープに相当痛い目に遭った経験があるにも関わらず、またこの人間は同じような状況でやらかしたのだ。それは昼休憩の出来事だった。
さーてお昼はカップのスープパスタでも食べようかしら〜♪(お湯を沸かす)
とぽとぽとぽ……(カップに熱湯を注ぐ)
あ、これお湯入れたらすぐ15秒かき混ぜるんだ〜(スプーンを入れてグルグルグ……)
「!!!?アッッチェェー!!!!」
かき混ぜた途端に何故かカップが倒れ、右手の小指を中心にアッツアッツの熱湯が……(withパスタ)
とにかく水で冷やさないと!と前回の経験を経て対処法は頭に入っている朝霧は勿論水道の蛇口を捻り、勢いよく水を出す。冷たい水を。冷たいミズ!って、おいぃ!水よ!何で一向に冷たくならないんだ!?何ならちょっとあったかくなってますけど!?
「なんでぇぇー!!」と1人で奇声を上げながら、ハッと気付く。やばい、制服にトマトスープがかかっているではないか!しかも下に敷いてたランチマットもびしょびしょだし床も拭かなくては!トマトソースはすぐ洗わないとシミになるし……!(その間に小指も熱々)
はっ、待て待て、そうこうしている間にパスタも出来上がってしまっている……!?
「どうすれば!?」
こうなったらもう優先順位がわけわからなくなり、とりあえず軽くパニックに陥ったおばさんはまず小指放置で制服を洗い、絞り、干す。そしてランチマットは現実逃避とばかりに丸めてその辺に置き、床は軽く拭けば良い程度で良かった。そして汁が半分減ったパスタを食べ始めるのであった。小指が泣いているぞ!
やはり食べるのは大事らしい。それを逃せばその日は夜まで何も食べれないし。死活問題。
食べた後はそそくさとランチマットを洗い、水道に冷水を期待出来なくなった今、冷凍庫に眠る保冷剤に手を出すしかない。
4〜5個あった保冷剤を取っ替え引っ替え総動員して、その後の仕事に時折奇声を上げながらも何とか取り組んだ。常に保冷剤を掴んで職場内を歩き回った。右手がキンキンに冷えていたが“水膨れになりませんように”と、その一心だった。
その甲斐あってかどうにか水脹れ化は免れたようだ。数日はヒリヒリしたが、今はだいぶ良くなっている。火傷における保冷剤の尊さ有難さについて作文三枚書けそうな朝霧であった。
その四(おまけ)
家に帰るとキッチンにある謎の容器から二つの芽が出ていた。
え?何これ?可愛い〜!と母に聞くと、母からは「何かよくわからないけど、その辺にあった種を埋めたら芽が出て来たんだよね」とのこと。
母的には、多分ピンクの花が咲くだろうとの予想。でも何を埋めたんだかさっぱり覚えていないと。
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常々気付いてはいた。
母は色々植物や花を育てるのだが、壊滅的にセンスが無いのだと思う。この画像の背後の映り込みや汚いのを一応ぼかしてはいるのだが、横にはまりもっこりもいる。つくづく思うのだが、釧路は何故下ネタ系のご当地キャラしかないのだろうか。コンボインちゃんとか。もっこりにボインとか地元民結構しんどい。
そもそもガチャガチャの丸いケースの蓋に土入れたものから芽が出て来ていたのだが、さすがに狭いだろうとその辺に転がっていた鉢に埋め変え、いつのまにか添え木(という名の爪楊枝)
まで。そして必ずこういった鉢には割り箸が一本刺さっている。何に使うのだろうか。
かつて母が何となく育てていた小さなパキラや、謎の草達はいずれも枯れ果て家族には“死の街”と呼ばれていた。
家の庭も日当たりが良くないのか謎の草や植えた覚えの無い花が咲き誇り、育てたい花は全然育たないどころか、謎の変異を遂げて不気味な形状になったりする。ここまで来たら母さんある意味凄い。だから私もきっとそのセンスを受け継いでいる可能性があるので、極力植物には手を出さないでおこうと思っている。
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この何なのかわからない二つの芽は、恐ろしいスピードでぐんぐん進化する。添え爪楊枝の懸命な支えを受け、二本に増えた割り箸にまで絡もうという勢い。
これは何なんだろうか。花が咲くのだろうか。それともくるくる巻きついた結果、豆でも収穫出来るのだろうか。
とりあえず母がゆるく育てているけれど、この植物が何かわかる方がいればどうかまだ教えないで欲しい。今はまだ、この謎の生命体と母の行く末を見守っていたい。
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