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ろくでなしの救世主

先月末に仕事を辞めた。
簡単に言えばブラック気味の会社だったから。労基にも相談した。
今転職活動中なのだけれど、事実そのまま転職の理由を答えたら面接官の方にめちゃくちゃ同情されるレベル。
就業最終日まで毎日辛い思いをしていたのだが、その中で私の気持ちを落ち着かせてくれた存在がこのゲーム、Vampire Survivorsだった。

出典:poncle Steamの埋め込みわからへん

知る人ぞ知る人気のローグライクゲーム。
プレイヤーのする事はただ移動だけで、あとはキャラが勝手にフィールドの敵をキャラが攻撃してくれる。
敵を討伐し経験値を積んでレベルが上がる事に武器を取得する事でキャラのスキルは徐々に上がり、最初は手間のかかっていた討伐もスピード感を増してばっさばっさ倒れていく敵を見るのが爽快でたまらない。そんなゲームだ。

察しの良い方はこれだけで何の仕事か気づくのかもしれないが、
私のやっていた仕事は基本手元が空いている事が多く、ずっと喋っている。家でもできる仕事だ。どうブラックだったかは書けない。経営陣が定期的にエゴサして、弊社の事だと思ったら開示請求の相談をしているため。怖いよ

とまあ話は脱線したが業務に関しては基本おててぶらぶら状態だったのでそれが救いとなり、私は日々の業務をこのゲームと一緒に過ごす事でストレスを緩和していた。ごめんなさい。

ストレスを極端に感じると、私はどうしても指を摘まんでしまう。摘まんでいるうちに爪を立てて、皮をむいてしまう。医学的には皮膚むしり症と言うらしい。おかげでこの仕事が辛くなってからの私の手はボロボロだった。推しカラーのネイルもできなかった。

このゲームを業務中にし始めてからは、当たり前にコントローラーによって手元の作業が埋まるのだからその弊害もなく、ついでに画面内ではさくさくと討伐が進んでいくという心地の良い視覚情報のおかげで仕事の理不尽さも敵と一緒に塵となるような感覚だった。
世間的に見たら凄く不真面目なのは分かっている。在宅勤務という時点で毎朝出勤している社会人の方と比べると楽なのに、しかもゲームをしながら働いている。
でもどうしても・・・会社の理不尽さと重労働に耐えながら業務一本に全ての神経を費やす事ができなかった。それでも我慢してやっている人がこの世にたくさんいるのも重々承知しているが、やっぱりこのゲームをしながらでないと私は退職の日まで完遂出来なかったと思う。そして退職してからもこんな風にネットの海に半ば愚痴のような投稿をしないと気が済まないくらい追い込まれていた。

とにかく、このゲームには感謝しているし、仕事は辞められて良かった。
今は転職活動の合間にこのゲームをやって楽しんでいる。
次はおててが綺麗なまま就業できる職場を見つけられますように。




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