プロレスリング・ノア写真集「LIVE!」にまつわる熱量
新木場といえば皆さん何を思い浮かべるでしょうか。一般的にはおそらくageHaでしょうかね。僕はここで「あ、あそこでm-floのDJ☆Taku Takahashiが回してるぞ」と思って下を見ずに歩いてたらプールに転落して携帯をシャカらせた過去があります。ちょっとだけオーディエンスを盛り上げる結果になりましたが、大変恥ずかしかった。
我々プヲタにとって新木場は、水道橋と並ぶプロレスの聖地で『新木場1stRING(ファーストリング)』というプロレス常設会場があるんですよね。大抵のプロレス団体がここで興行を打つのですが、『男前サミット』という"ド"がだいぶ付くインディー団体が『BumB東京スポーツ文化館』という聞いたこともない会場で開催されたことがありまして。確かドシャ降りの天候で、アンテナがブッ壊れたプヲタたちでワイワイ楽しく「脚立 vs コタツ」に唸っておりました。
何言ってんだか分からないですよね。ただ、何言ってんだか分からないモノを共有した者同士って妙な結束を生みますよね。そこで宮木和佳子さんというカメラマンの方と知り合いました。わかさん。
しばらくして、芸人さんたちによるお笑いライクなプロレスをやられる『西口プロレス』を長いこと撮られている方と知りました。
ちなみに俺も西口さんとは少しだけ縁がありまして、昔に『西口DXプロレス 場外乱闘バトルロイヤル編』というDVDのパッケージデザインをやらせてもらったことがあります。この仕事の発注を受けた友人が、わかさんの学友。なんとなく近場にいるな…と思うにはこれだけ要素が揃えば十分でしょう。
またしばらくした後。
先日9/1に、アウトローカルチャー誌『BURST』が『バースト・ジェネレーション』として東京キララ社より復刊することで行われた両国RRRでのトークショーがありまして、そこでご一緒させていただいた、写真集『築地魚河岸ブルース』(東京キララ社)を出したこれまたカメラマンの沼田学さんが、写真集を出す前にまだ新宿眼科画廊で写真展をやっていた頃、たまたまわかさんも写真展をここでやろうと見学に来ていたそうだ。ピンと来る人はこの時点で「どんだけ縁深いんだよ」と思うことだろう。
2017/2/17~2/22に新宿眼科画廊で『西口プロレス』の写真展を決行したわかさんは、なんだか知らないけど俺にフライヤーを作ってくれとお願いしてきた。もちろんやりたいデザインに決まってるから即座にOKして、数億枚の写真からチョイスし(数字は盛ってナンボ)、その撮りためた『バカの地層』を積み重ねるようにデザインした。デザインしてからキャッチコピーを書くのが好きなのか、キャッチコピーを書くためにデザインしてんのか分からない私の作りを気に入っていただきまして、大変光栄でした。
なんせ15年分の物量です。写真の量、そもそもの人数、全てが激烈なる物量の決壊っぷりに写真展も盛況を収めた。来場者の賑わいっぷりを見て「この人、人気(じんき)がエグいな」と思ったものでした。
で、写真集発売のお話に
そこで薄っすらとお願いしたことがありまして、それがプロレスリング・ノアさんの写真集だったわけです。
わかさんが近年、プロレスリング・ノアのオフィシャルカメラマンをやっているのは耳にしていたので、それを形にできないかなと思い、同時に今日本で一番面白い出版社である東京キララ社の中村社長にも薄っすら相談しました。
中村さんは俺のプロレス好きも伝わっていたし、プロレスを好意的に捉えている人だし、何よりも清野茂樹アナウンサーが出した『真夜中のハーリー&レイス (大人のプロレス入門)』を発行している。中村さんとは諸事情があってしばらく距離があったのだが、この発刊イベントを機に縁が再びできた。プロレスは何でも解決できるらしい。
上昇気流に乗ったノアと、東京キララ社
プロレスリング・ノアは、一言で言うとキテる。上に。ドーム開催時や小橋絶対王者時代などからすると確かに団体としての規模は縮小してますが、つーかイチイチ最盛期と比べなきゃいかんモンなのか個人的には疑問なのですが、苦しい時期を抜け、若手の台頭と亜流との迎合、ベテランの円熟などが融合して確実に上昇気流に乗っている。
最高の見巧者であるHさんともよくお話しするのですが、まるで武道館を目指すバンドのように一丸となって、文字通り身を削って駆けあがっていく"様"は最も面白い、というか感情移入しやすい。ノアにとっては武道館は歴史的にも還る場所でもあり。
既にして完成されているモノよりも、強くネクストを感じさせるモノの方が東京キララ社さんには相性が良いとも思っていた。
ちょいと話はそれますが、無類のデスマッチ好きなので、そっち方面じゃないんだ? とたまに言われますが、サイゾーさんから既に写真集が出ているんですよね(当然買った)。なので個人的には違う形でなんかできたらなぁとは思っているのですが。
動画、フライヤー、Tシャツ…と次々に
わかさんもキララ社さんも、ノアさんもOKで、もうこっからは一気に話が進み、というかわかさんの孤軍奮闘におんぶにだっこ。またしても物量との戦いに身を投じたと思います。写真集の話と共に重要な、写真展の開催も決まっていきます。
ただ単に写真をもらって配置して出す、ってのも無能すぎるので、写真集発売&写真展開催の情報をリリースする3.11文体に合わせて動画を作ろうってことに。大会中、スクリーンで大々的に流してくれたノアさんには感謝です。
こちらのCM動画。
快くテーマ曲として使用させてくれた、Multi Plier Sync.のK.I君にも感謝です。この『HUSTLIN ON / feat.H.O.V』という曲、大好きなんですよ。
ちなみにこの曲が収録されている『GALAXY』というアルバムのジャケデザインはK.I君と一緒に作り上げました。SNOOP DOGGも客演に。P-VINEさんから出ているので是非!
ヒーコラヒーコラバヒンバヒンと茶魔語も飛び出す勢いで動画を作り上げて安心する間もなく、お次はフライヤー作り。これも写真一枚ドーン! とトリミングしてタイトルと日時を配置すりゃ、一応デザインと呼べるようなシロモノはできますが、それじゃまた無能というか、この妙な流れから「半端な物量許すまじ」みたいなムードが自分の中で勝手に形成されていったんですよね。
トークショーでも話しましたが、最初は潮崎選手のカッコエェ写真にとある文字を乗っけたんですが、あまりにもヨソに対して喧嘩腰のメッセージだったのでボツとなり(ボツで良かったと俺も思います)、どうしよっかなぁと迷い始めた。一枚ドーン! じゃないとせっかくの写真の迫力が出ないのだが、それを前提にすると、団体の写真集だから誰か一人に焦点を当てるのって難しいんです。これはプロレスデザインあるあるでもある。表紙デザインにもこれは直結するんだけども。
あれもこれも良い。なので「これどうですかね?」と見せる案数が膨れ上がり、わかさんもアタマおかしくなって「11種類にしましょう!」と気がふれたフライヤー展開ができあがったわけです。超利益度外視。
写真はそれ自体にメッセージ性があるから、キャッチコピーを載せるのはご法度っちゃご法度なんだけど、これに限ってはフライヤーだからやってみた。
こんだけやってるんだからPRとしては成功したんだと思います。小出しにして各会場で配られ、コンプリートを目指す人まで出てくれた。
この時点で写真集&写真展に力を貸してくれる人が続出していて、一年前に感じた人気(じんき)は紛れもないものだと最確。
少々横道に反れますが、プロレスリング・ノアといえばディファ有明で、かつては事務所と道場もこちらにありました。旗揚げ戦が行われたのもここディファ有明で、以後は様々な団体がこちらで興行を開催。
しかし賃貸借契約の終了と建物の老朽化が理由となって閉鎖を余儀なくされたので、必然的に移転したわけです。
閉鎖される直前にわかさんが道場の撮影に入りまして、その写真は写真集にも収録されています。
道場といえばロッカーですよね。プロレスは歴史の連続性も見所ですから「昔○○選手が使っていたロッカーは、今○○選手が使ってる」なんて見方があるわけです。ノア道場のロッカーにも、三沢光晴、小橋建太、田上明らレジェンド選手が使用していたロッカーが、ネームと共にそのまま残っていました。こちらの写真を元に、レジェンド・ロッカー・フォトTシャツをアウトしてみたのです。
こちらですね。緑と白の2ver.あります。フォトTはお話があれば継続して仕掛けたい案件です。単純にカッチョイイのと、誰かの琴線に触れるモノは残しておくべきですし。
そんなこんなで写真集本体のデザインと同等かそれ以上に要素が多かったため、こうやってじっくりまとめると長くなりますねぇ。発売が決まってから一年ぐらいありましたけど、ずーっとなんかやってた気がする。
写真展の開催が近づくと、夏ということもあって何やらお祭りみたいな雰囲気になっていきました。リリースやPRのはねっ返りも上々で、リング上の上昇気流とマッチングするような。そして何より丸藤正道選手の20周年興行が両国国技館で決まり、それが発表されると祭りムードも加速して、関わる皆が皆、何かしらで火を灯して盛り上げようとする姿勢が一致してくる。何か一つ大きなシンボルがあると、そこに熱を加えることに対して恥ずかし気が取っ払われるから、期待感が遠心力を得て多くの人を巻き込んでいく。
写真のチョイスは引き算の美学
さて、ようやく写真集の中身について言及できます。
気づけばもう入稿間近のタイミングになってしまい、無茶なスケジュールに身を投下します。"締切"という言葉の魔力って大したもので、大抵のことが何とかなります。"期日"とかとはワケが違う。
チョイスは想像通り苦難の連続でした。此度は128ページの写真集です。128なんてあっという間。今、貴殿が思っているより8倍ぐらい枠が足りないんです。トークショー時に言った「1,000ページのやりますか!」って言葉はあながち冗談でもない。というのは、あれもこれも使いたい写真があり過ぎて、華道じゃないけど削る闘いになるなので、生みの苦しみというよりは殺しの苦しみで、言うなれば引き算の美学で構成されていくわけです。
土台となるベースを出してそこからだいぶ入れ替えて、わかさんから送られてきた「これだけは」フォルダにあるものを再びベースとしてチョイス、調整、許可、調整、許可の繰り返し。
先ほど「写真はそれ自体にメッセージ性がある」と言いました。ということは、一つの写真に込められたメッセージ性が多いほど、より良い写真であるという仮説が一つ成り立ちますね。
ただし「これこれこうだから使わせてください」と伝えて入れ込むのは、なんか違う。意味合いの手前にある、あくまでパッと見の力が強くないといけないという大前提は一応守りたい。
ハヤブサが放つラ・ケブラーダはそれだけで美しい。まずそれが前提で、掘り下げていくと「ウルティモ・ドラゴン、クリス・ジェリコ、3代目タイガーマスク(金本浩二)らと『龍の穴』で練習して体得した技なんだ!アガル!」ってのが深み。
そういう意味で一番、語りやすいのは、もし手元にあったら見てもらいたいぐらいなんですけど、中嶋選手の妥協なき蹴りを喰らったエディ・エドワーズ選手の顔についたシューズ痕。
厳しい打撃は旧全日本プロレスから続く伝統ですし、エディ・エドワーズ選手はノアの練習生を経てキャリアを日米で積み、GHCヘビー級王座初となる外国人王者となり、使用する技は四天王・五強を彷彿とさせ、なぜか旧世代の壁をイメージさせてくれる。
で、シューズ痕といえば天龍源一郎選手の妥協なき蹴りですよね。天龍が輪島に放った容赦のない一撃は「全日の天龍さんにあんなことをされたら、俺たち(UWF)の存在意義がない」と前田日明に危機感を感じさせるにまで至ります。オールドファンはすぐさまピンと来ると思うんです。一枚で一気に90'sはおろか80's後半までタイムスリップできるわけです。繰り返しますが、プロレスは歴史の連続性も見所で、そこを楽しめるのが長所でもあります。ノアの今でありつつ、後ろにズラァッ!と並ぶ全日本系史に触れられる一枚です。おススメ。
そしてこの直後に、新世代台頭の象徴の一人である拳王選手がエディ・エドワーズ政権を粉砕し、新たな時代の到来を形にしたところで"俺たちの武道館"へ回帰宣言をするという垂涎の展開へと繋がる。激闘や名試合が分母となった上でこれが成り立つわけですから、そりゃ後楽園は爆発します。このように意味合いを含めつつ構成していきます。
書籍やパッケージなど、印刷物の制作仕事でしんがりを務めるのは印刷屋さんです。
キララ社さんは、印刷所の立会を著者にさせてくれる珍しい出版社さんです。紙の粉塵が立ち込める印刷所にお邪魔させていただき、色味の最終調整に半日を費やし、裁断前の刷りだしをお土産に帰りました。
正確に言うと、蕨が近かったので、友人夫妻と朝まで飲んでしまい、始発で帰ろうにも電車内で寝てしまい、一向に目的の駅で降りれなくて死にそうになりました。都内なのに帰宅するまで3、4時間かかった。
無駄に身体を削りつつも、書籍は無事に完成しました。
著者であるわかさんのもう一つの本番は、渋谷ギャラリー・ルデコにて8.21~26まで開催された写真展『PHOTO THE LIVE!』です。これの祭り感(観)が半端じゃなかった。
またしても人気(じんき)が爆発し、大勢の来場者のみならず、関係者や選手たちもこぞって訪れて大・大盛況でした。写真集の先行発売もこちらで行われ、引くほど売れました。
ちょうど裏で高円寺の阿波踊りがやっていて、そちらにも縁があるので時間を見て顔を出したのですが、そりゃ全国的にも熱のある祭りとして有名ですから、相応の熱を毎年感じています。が、渋谷の『PHOTO THE LIVE!』祭りも同等のグルーヴ感と熱がありましたよ。こちらはトークショーとレセプション、最終日に撤去のお手伝いをしたぐらいですが、少しでも触れることができて良き夏の思い出となりました。感謝です。売れたし。そして、あれもこれも全て縁の下で支えていたHさんには最大の感謝を。何事も一人の人間が風景をガラッと変えてしまうものです。そういう一変させることができる人が下支えしてくれいたのは大変心強かったです。
写真展が終わった晩、実際にわかさんは39度ぐらいまで発熱したようです。何熱なんでしょうかこれは。
休む間もなく写真展最終日の翌日は、宇川直宏氏が開局した日本初のライブストリーミングチャンネル『DOMMUNE』に出演。DOMMUNEでは『東京キララ社アワー』として中村さんが枠を持っていまして、自分も何度か出演させてもらってます。
DOMMUNEの視聴者はもちろんプヲタ中心ではありません。ディープなカルチャーにアンテナを張っている層にノアを届けてみたかった狙いがここでようやく実現。しかもゲストに丸藤選手というこれ以上ない布陣で。
こちらも何とか無事に終え、いよいよ9.1両国、9.3発売日へと向かいます。
丸藤正道 vs ヒデオ・イタミ
9.1両国は満員の観客が詰め寄せ、興行は盛況のうちに幕を閉じた。丸藤選手曰く「俺これで引退するのかな?」ぐらいの集大成でした。
なんせ対戦相手はWWE所属のスーパースターであるヒデオ・イタミ選手。元ノアのKENTAの名でもお馴染み。DOMMUNEの放送内では丸藤選手自ら、見所の詳細をじっくり語っていただく贅沢な時間でした。
言葉少なく試合で語る全日系の歴史では、対戦カードそのものがブランド化する。三沢vs川田、三沢&小橋vs川田&田上、三沢vs小橋、小橋vs秋山などなど。丸藤vsKENTAというのは、ベストバウトをも獲得した、00年代から築き上げた紛れもないブランドカードである。
たまたま、4月にWWE WrestleMania 34を観に行った際、テレ朝の吉田Pと一緒だったので、インターナショナル・メディア・デーへの潜入に成功したモンでして、そこでヒデオ・イタミ選手のインタビューにも同席し、その言葉を聞いた。こちらについてはインスタにチョロッと書きました。現状の自分へのジレンマも口にしていましたが、その後は怪我から復帰して205LIVEを盛り上げる一人として活躍。競争は常に激化しているWWEの中でサヴァイヴし続けている。
丸藤選手は「今の俺達」「初対決ですから」との言葉通り、焼き直しはしない意気込みだった。
サミー「ぱちんこCR真・北斗無双第2章」 presents 丸藤正道20周年記念大会「飛翔」のメインイベント、丸藤正道20周年記念試合 シングルマッチ60分1本勝負の勝敗は、34分12秒というロングバウトの末、ポールシフト式エメラルドフロウジョンからの体固めで丸藤選手が盟友を下した。
中盤で丸藤選手が雪崩式不知火を放つ出し惜しみのなさで大きい会場をノセて、「呼びたい様に呼んでください」とツイートしたKENTA選手はWWEのリング上では見せないような攻撃で、一夜限りのスペシャリティを見せてくれた。
キララ社の中村さんは、世代的に『当たり前にテレビでプロレスがやっている』いわゆる金曜20時の時代を見てきた人で、プロレスの理解はあるが、意外にも会場では見たことがない。今回の縁で初めて生観戦を何度かしていただいた。段々と客足が伸びていく一年を通し、この日の両国の盛況ぶりを見て「滅多に感動しない俺ですけど、今日は感動しましたよ」と仰っていた。プロレスは続けて見ると、うっかり心を揺さぶってくることがある。
巨大な注目度を形成し、祭りの余韻は冷めることなく、RAWafterMANIAのように翌日の9.2後楽園へと繋いだ。メインのタイトルマッチはノアらしいハードマッチで会場のボルテージをアゲた。
通常、8/31に「夏が過ぎ去ってしまったなぁ」と思うモンですが、今年は9/2がそれでした。夏を二日伸ばしていただきました。
そして9月3日、写真集の発売日をようやく迎えます。
写真展で引くほど売れたし、ノアさんの各会場で既に先行発売されていて、更に両国では丸藤選手の特別表紙仕様もリリースされ好調、書店注文も順調で、発売日には品薄の状態という嬉しい悲鳴。
購入した人からの感想がツイートされる数が膨れるのも、プロレスコミュニティならではだと思うんです。それと、今回の制作に携わった人たちの妙な熱気と、両国大会のお祭りの熱気、NOAH the LIVEの上昇気流による熱気が伝染して、観ている皆さんに熱量が発生したのかも知れません。
写真展があったことで、自分に声をかけていただく方も。表紙の写真群のバランスと意味合いを完璧に理解してくれている人がいてビックリしました。いや、ホントによく見ていただいている。
「今回の中で好みのお写真は?」と聞かれましたが、悩ましい質問で仕方ありません。個人的に好きなプロレスの"様"は、全力疾走っぷりを感じれるものです。
こんな感じ。先にも書きましたが、完成されているモノよりも、粗削りでも構わないから必死な感情で駆け抜けていく様子が胸を打ちます。台頭する新世代の全力疾走っぷりは、新生FMWと呼ばれた時代をリフレインさせてくれます。
写真じゃないですけど、あとがきも好きです。写真集のあとがきって名文が多いと思いませんか? あとがきで感謝の意を頂戴しましたが、この場を借りて、こちらこそ本当にありがとうございましたとお返しいたします。とんでもございませんです。
長い! 書くの疲れた。要素が多いから長くなる。結論としては、物量が生んだ熱量だったかも知れません。正直まだ書き足りないですが、引き算の美学します。note始めてのっけからこんな調子で続くと思えない。大丈夫かな。
最後の最後にもう一言。
写真展でのトークショー、DOMMUNE出演時に駆け付けてくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました!