ディック・ブルーナの展示を見に行って
福島県郡山市の文学の森資料館でやっている「ディック・ブルーナ 本のしごと」展に行ってきた。かなりの遠征で、途中渋滞にも巻き込まれてヘトヘトになったんだけど、それでも行ってよかった。
ディック・ブルーナはミッフィーの作者だ。
ミッフィーシリーズ以外にも推理小説の装丁を何冊も手掛けたり福祉ポスターを描いたりしていたオランダ人。
2017年に亡くなってしまった。
ミッフィーの絵本の、シンプルな線とあたたかい「ブルーナカラー」で描かれたイラストは癒やし的効果があるなあと思う。
推理小説の装丁はお洒落でかっこよくて、こんな表紙だったら思わず手にとってしまうだろう。
そして今回の展示で一番心に残ったのは、福祉関係のポスターや絵本などだ。
ポスターは主にこどもの病気について、こんな病気がありますよ、と周知するようなもの。
絵本には、ミッフィーの絵本の点字版もあった。このようにブルーナはこどものための絵や絵本をたくさん描いていた。
ブルーナの絵本はハッピーエンドが多い。
読んだこどもたちが幸せな気持ちになれるように、心を込めて描いていることが展示から伝わってきた。
やさしい世界が広がっている。
展示を見ながら、ブルーナはもうこの世にはいないんだなあと考えて、少し目がうるうるした。
私はブルーナの作品も大好きだけど、ブルーナ自体も大好きだ。
それはいくつかの企画展を回って確信したこと。
遠方から遥々来てよかったな。
幸せな気持ちになった。