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左か右かはどうでもいいー死因は何?!

ある時、新聞を読んでいたら、訃報記事に眼が止まった。
著名人の逝去をお知らせする記事ですね。

その方の死因として、「左副腎腫瘍のため」と書いてあったのだ。

副腎腫瘍?!それ、私と同じじゃん…

私も仕事柄、いろんな人の死因に触れたりする。
しかし、副腎腫瘍が死因なんて今まで聞いたことない。

いったい、どういうこと…?

私はもう、手術で腫瘍は取ってしまった。
しかし、「死因」になる副腎腫瘍ってどういうことなんだろう…
取ったとしても、腫瘍があったらだめなのか。
悪性腫瘍だったということか。
少しの不安と疑問と、好奇心?が膨らみ、黒い円を描いてぐるぐると回り出す。

たまたま数日後に主治医の診察があったので、さっそく尋ねる。

「こんな記事があって、死因が『左副腎腫瘍』と書いてあるんです…」

最初、ふーんという顔で聞き流していた主治医が、私が「副腎腫瘍」と口にしたところで、「え?」という顔をする。

私「これは一体、どういうことなんですか?腫瘍が死因になるほど、悪性のものっていうことですか?副腎首相って、し、死因になるんですか?」(ちょっと不安が募って早口に)

主治医「うーん、……まずね、副腎が左か右かなんて、どうでもいいね!」

私(あ、まずそこ…ずこっ←心の中でずっこける)
  「確かに💦」

主治医「そして、副腎腫瘍が死因になるなんてこと、本当に稀だよ!」

私(あ、そうなんだ)

主治医「副腎に悪性腫瘍があったとしても、たぶん他にがんがあったのだと思う。他のがんが飛んできたのかもしれないし、血液のがんかもしれない。そういう場合は、死因は副腎腫瘍とは言わない」

私(ん、なるほど)

主治医「この場合は、きっと他に原因があったのではないかと思う。副腎腫瘍に至るまでももっと何かあったのかもしれないし、副腎腫瘍を死因にするとなるまでも、もっと何かあったのかもしれない。いずれにしても、もっとちゃんと話を聞いたほうがいい」

私(あ、記者の取材不足と言うことですね💦)

主治医「●●さん(私の名前)が不安になるのはわかるよ、副腎腫瘍があったんだから。でも、死につながる原因になる副腎腫瘍なんて、ほんと稀!少ないから!」

ほお、なんて明快で簡潔なお答え!

心の中にかかっていた、もやもやと黒い霧がぱあーっと晴れていく気がしました。

なんだあー、やっぱり聞いてよかった。

こういう素朴な疑問をダイレクトにぶつけることができ、そして毎回、明快な回答でこちらの疑問や不安を解いてくれる主治医に大感謝です!

ま、この主治医に出会うまでも紆余曲折があったのですが…
これまでも何度か書いてますが、それはまた改めてまとめます。

【今回の答えは、あくまでもこの主治医の見解です。
私の記憶があやふやで記述があいまいなところもあるかもしれません。もし、ご自分が該当したり不安に思ったりするような場合には、改めて直接医師に訊ねてみてくださいね】


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