リトグリ10周年ライブで愛の尊さを知る
先日行われたリトグリの10周年ライブ CELEBRATE・PROMISE、両日参戦しました。２日間行って本当に良かった。
たぶん行った人は皆そうだと思うんだけど、もうね、とにかく余韻がすごすぎて仕事も手につかなくて、ずっとライブの様子が頭の中を巡って大変でした。ただただ圧倒された２日間で、両日、内容盛りだくさんのライブパフォーマンスに釘付けで、３時間を超えていたようだけど体感はあっという間で。
それにしても、２日目はセトリもかなり変わっていて、あれだけの曲数をパフォーマンスしたリトグリメンバー、バンドメンバーを含め、会場でライブを運営されていた全ての皆さんのプロフェッショナルな仕事に頭が下がる思いです。
さて、ライブの細かい内容やセトリ等は、10周年スペシャルサイト に素敵な公式ライブレポートもあるのでここでは触れず、またライブ全体の感想はとてもとても書ききれないので、ライブ終盤の印象深かったところだけ少しメモとして残しておこうと思う。
最初に衣装について少し
前半の衣装は、今回のライブが10周年のお祝いの場でもあるからか、少しフォーマルでドレッシーなデザインでピシッと決まってた。２日目のロイヤルブルーの上着も上品で綺麗。
集合写真を見ると、かれん・MAYU・ミカはヒール高めで、アサヒ・結海・miyou はヒール低めのブーツになってるのね。少しだけ男性的・女性的に分けたのかなと思ったんだけど、加えてミカのマントが似合いすぎてて、ミカアサがもう、王子様とお姫様よね。
そしてライブ後半の衣装。大人っぽいモノトーンで統一しつつ、明確なメンバーカラーを身に纏っていて。この衣装にはリトグリの歴史への強いリスペクトを感じた。
スペシャルメドレーも少し
メドレーで思ったことがあったので少しだけ。
初日のメドレーの最初の曲が I Feel The Light。２日目のメドレーの最初の曲が Dear My Friend。ここにコラボ曲を持ってくる辺り、10周年イヤーもコラボ曲やっちゃうぞっていうメッセージなのかなーと想像しちゃいました。楽しみです。
それと Dear My Friend。最初はペンタトニックスの音源に合わせて歌ってたけど、メドレー最後の所は全部自分たちだけでやってたような…？実際どうだったかは分からないけど、アカペラメドレー2024 でペンタの Daft Punk カバーしてたし、やれちゃうかも知れない。リトグリはどこまで行っちゃうんだい。
という訳で、終盤の話へ。
Memories
両日で歌われた Memories。
この歌は、これまでのリトグリの歴史に思いを馳せつつ、すべての大切な人との出会いの奇跡への感謝と、これからはじまる新しい10年への希望、そして「いつまでも一緒にいるよ」っていう、リトグリとガオラーの約束の歌。リトグリメンバーも作詞に参加しているようで、飾らない単語選びが心地良い。
好きなのは、ライブ初日のmiyouのパート「未来へ帆を張ろう ほら乗り込んで」のところで皆が集まってきて（正に歌詞通り）隣で歌うところ。miyouの歌い方もポーズもイケメンで格好よかったし、その後の楽しそうな掛け合いも the リトグリ！って感じで、いいシーンだったなぁ。
（Youtube に上がっていた LGM TN さんの素敵な動画を拝借 ※撮影OK曲）
この歌の歌詞、2Bメロの「今日生まれたての この光が ちゃんと明日の空へ届くように」の所。ここって、Everything could be your chance のテーマ（で、正に今回のライブで結海が宣言していた）「あなたが辛い時、リトグリはあなたに寄り添いたいんだ」っていうメッセージを、Everything とはまた違った、いまのリトグリらしい明るさで表現しているよう。
ちなみにこの曲のジャケットってマイクが６本で。これ６人が向き合って輪になって歌い始める、リトグリのアカペラのそれになっていて。息を合わせて歌うことを（これまでも、これからも）大切にするリトグリらしいジャケットだなと思った。
マイクがワイヤードなのは、１人１人の道（それぞれのこれまでの歩み）を表していたり、新しいだけじゃない、これまでのリトグリの歴史や音楽の歴史への思いなのかな。シンプルだけと素敵なジャケット。好きです。
Break out of your bubble
第二章リトグリにとっての「はじまりの歌」（だと勝手に思ってる）、Break out of your bubble。
生歌唱でのこの歌、想像以上に心を奪われた。楽曲が壮大でドラマがあって、１人１人の歌声と歌詞、個々のバックグラウンドをも想起させて、全編が見せ場。特に２日目の結海の涙ながらの言葉の後の Break out of your bubble の破壊力たるや。。
あとやっぱり、落ちサビでのアサヒのファルセットのビブラートは印象的だったなぁ。広い会場に木霊するアサヒの切なく泣き声にすら聴こえる歌声、これはMVでも表現できない。その後の結海の弾けるような、リトグリの明るい明日を象徴するような力強い歌声とのコントラスト。そんな静と動も素晴らしかった。
それと、これはライブ後に思ったことだけど、miyouがライブで読み上げた手紙を思い起こすと、2Bメロ「丸裸の心で過去と殴り合い 飛び越えるしかない亀裂」にまた新しい意味を感じて、胸が締め付けられるよう。
この歌ってば聴けば聴くほど味が出てくるスルメ状態なので、長く歌い続けていってほしい。
手紙
はい、反則。泣
最初がmiyouだったんだけど、いつもと違って、とても緊張していたのが印象的だった。miyouはいつも前向きな言葉を口にする人で、きっとそれは自分を鼓舞するためでもあると思うんだよね。そんなmiyouがここまで心の内を率直に語ったことは過去なかったと思うし、それをこの大舞台で、愛してやまないお姉ちゃん達のために殻を破ってくれたこと。姉達も本当に嬉しかったんじゃないかな。僕もmiyouのことがもっと好きになった。
そしてmiyouの「私たちもリトグリになれたかな？」からのアサヒの「当たり前やろーー泣」、ここ関西弁なのも愛よね。
結海も、自身の気持ちの変化をストレートに言葉にしていて。加入後の９周年の時に感じた戸惑いと、でも２年間必死に頑張ってきて自分でも手応えがあって、今は胸を張ってリトグリの一員になれたと言える、やっとお姉ちゃん達の力になれるんだ、っていう喜びが溢れてる。
結海って本当に人の心に寄り添えるいい子で、この手紙だけじゃなく、２日目のアンコール前のMCでの目に涙を湛えた姿。しっかりと地面に足をつけて、ありのままで飾らない、他の何者でもない結海の姿は本当に魅力的で素敵だった。
ミカは愛すべき末っ子ね。無邪気で自由。でも思うに、ミカって歌うこと、特に歌う技術に対して一番ストイックなのかなと思う。彼女もあまり口数の多いほうじゃないから、心に秘めている熱い思い、あるよね。「お姉ちゃんたちを引っ張っていけるカッコいい存在」になるの、きっと姉達も頼もしく感じながら、優しく見守ってくれてると思う。
という感じで、妹たちが、これからは私達がお姉ちゃんたちを引っ張っていくんだと宣言してくれて。お姉ちゃん達のこれまでの努力や苦心、ここ数年の辛さを知ってる。今度は私が、私達がお姉ちゃん達を、これまで色々あって叶えられなかった夢を叶える旅に連れて行こう。そして一緒に夢を叶えるんだ。そんな妹たちの優しくて暖かい、そして真っ直ぐで力強い魂の声が確かに心に響いてきて。姉組と妹組とガオラーと、互いの感謝と愛が会場を包み込んでいた。
STARTING OVER
からの、STARTING OVER。もう涙で何も見えないって。
この歌、Journey ではMAYUの叫びから始まる、辛くて淋しくて心残りのある卒業の歌だったけど、今回は楽しくて嬉しくて幸せな卒業の歌に。これは３人が６人になっただけじゃなくて、過去の辛かった別れだって今なら頼れる妹達が寄り添って「私達も一緒に持つよ」って言ってくれる。これからは誰かが辛い時は、いつだって皆で明るく笑って歌って踊ろうよって。そんな声が聞こえるようだった。
そして歌の後半、紙吹雪が舞う演出があったけど、あのシーンが目に焼き付いて離れないんだよね。
大量の紙吹雪の舞うステージに、今回のライブで演った全ての楽曲と全ての思い出や感情が引き寄せられて、一章・二章みたいな見えない壁が吹き飛ばされ、ぜんぶ解けて溶けて紙吹雪と共に宙に舞っていって。そしてセンターステージを包み込むガオラーの愛が渦になって一つになって、どこまでもどこまでも昇って浄化されていく、そんな景色だった。
追記：この一連の流れ、10/29 の 10th Special YouTube Live で流れたので貼っておきます。涙
改めて思うと、妹組の苦労はもちろん、姉組もかれんが言っていた通り、どう頑張ったらいいのか分からない時期があっただろうし、妹組をリトグリという船に乗せた以上、自分たちの都合で後に引けないプレッシャーもあったと思うんだよね。
辛くても諦めずに前を向き続けた姉達がいたから、そして優しくて頼もしい妹達がいてくれたから、いまこの瞬間、先が見えなかったあの日々から卒業できた。そんなリトグリの晴れの日を共に過ごせて、本当に幸せだった。
最後に
過去から現在までの Little Glee Monster の全てに惜しみない感謝と尊敬と愛を届けよう。そして次の新しい10年を紡ぐ、かれん・MAYU・ミカ・アサヒ・結海・miyou をずっとずっと応援して行こう。約束。