オススメの英単語帳を選ぶ基準②


前回の確認と今回の趣旨

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という訳で英単語帳が備えるべき3要素が分かった時点で、オススメできない英単語帳の特徴を列挙していく

良くある形として、見開きで左ページ英単語と和訳、右ページ例文と訳文のレイアウトの単語帳をイメージして、それぞれ本屋で確認してみて欲しい。

駄目な英単語帳の特徴

<以下駄目な英単語帳の特徴(下記の特徴が1つでもあったらダメ)>

①赤シートの意味がないのに赤シートを入れている。
②気軽にチェックテストができない。
③英語の欄に日本語・日本語の欄に英語の派生語が混ざってしまっている。


それぞれ細かく説明していこう。

①赤シートの意味がないのに赤シートを入れている。


派生語は黒字で英単語や和訳は赤字になっている単語帳が良くあるが、あれは赤シートの意味がない。
赤シートで隠して日本語訳をチェックしても、日本語訳の周りに似た訳語が書いてあるので日本語訳の類推が出来てしまうためチェックテストの意味をなさない。

仮に赤シート問題をクリアしている単語帳があるとしよう。
次の問題が出てくる

②気軽にチェックテストができない。


赤シートが使えない場合、日本語訳を片手で隠して英語を見て日本語訳を答えるというチェック形式でやることになる。
そうするとどうなるか。
使っている人は分かると思うが、右ページの例文と和訳が目に入ってしまうのだ。
これもセオリーだが知らない人も多いので言っておくと、チェックテストをするとき解答が目に映る範囲内に置いておいてはいけないのだ。
自分では見ていないつもりでも無意識下で目に入ってるおり、無意識で解答を脳が認識してしまう。
つまり無意識的にカンニングをしていることになるのだ。

これも実際にやって自分でやってみれば実証できると思うが、見てはいないが目にはいる所に解答を置いて暗記問題を解く時と、全く目に入らない場所に解答を置いて暗記問題を解く時では、正答率が明らかに違う。
目に入る範囲内に解答を置いて暗記テストするときの方が、(無意識に目に入っているので)「ひらめき」が増えて正解数が増えるのだ。

それではチェックテストにならない。
だから見開きページの右側も隠さねばならず、そうすると片手では隠し切れない。
両手や裏紙で隠す必要性が出てくるので、そうすると結局単語帳を机においてチェックテストをやらねばいけなくなる。
繰り返すが、チェックテストは気軽にインスタントにできなくてはいけないので、上記状況になる単語帳はダメだ。

③英語の欄に日本語・日本語の欄に英語の派生語が混ざってしまっている。


これも上記と同様である。
英単語の項目に日本語訳が書いてあるのはチェックテストさえできないため論外として、問題は日本語訳欄に英単語の派生語が書かれている場合である。
赤シートが使えない問題は当然として日→英が出来ない問題が出てくる。

これを指摘すると何人かが「塾や予備校で、英単語は英→日が出来れば十分だから日→英はいらないって聞いたけど!」と必ず言ってくる。

これも実際英単語帳を使って暗記をしてみると分かると思うが、英→日の単語テストを何回繰り返しても、英→日だけでは英単語と日本語のリンクが薄いため、いざという時に出てこないものなのだ。

出てくる単語を一通り覚えようとすれば、英→日を何周も繰り返すだけでは不十分であり、日→英もやらざるを得なくなる日が来るものなのだ。
というか英→日を何十周繰り返しても、いざ模試やテストになると日本語訳が全く出てこないという壁にぶつかるので、それを打開するため自ずから日→英をやる様になる。

そんな時に、日本語訳欄に英単語の派生語が入っていると、①と同じく類推が出来てしまうのでチェックテストにならないのだ。
チェックテストの効率が非常に下がるので(というかできなくなるので)、日本語訳の欄に英単語が混ざっていては決していけない。

なお、英単語と日本語訳を使うのではなく、例文で英単語と日本語を覚えればよいという人も出てくると思うが、日→英をする上で基本は英単語と日本語訳のリンクなのだ。
それを付加的に覚える役割で例文が使えるのであって、例文のみで覚えるのは未知の単語や表現が出過ぎのでナンセンスである。
※これはあくまで短文だけを使って英単語を身に着ける方法が良くないと言っている訳であって、長文を使用してその中に出てくる英単語を覚えるというやり方がいけないというのでは全くないので誤解なきよう。

結局はレイアウトが一番大事


さて、上記の特徴を再度リストアップしてみるとあることに気づく。

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次回以降は個別の英単語帳について批評していく。

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