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「すきノート」を見て自分にも考えがあることを認識する
他人軸になりがちなわたし。
人とご飯に出かけるとき、相手が提案してきたお店に気乗りしなくても「いいよ!行こう」と言ったり、人に「これ良いよね?」と意見を求められたときにその意見に反していても「そうだね」と言ってみたり。
とにかく、人に合わせることを優先にしてきた。
全部ではないけれど、自分の考えや思っていることを言うと「えー?変わってるね」と返されたり、否定されたりすることが多く、傷つくのが嫌で本音を言うことをためらっていた。
大人になっても、自分の考えや思っていることをなかなか言えないことは続いている。
うまく言えなかったとき、「人に合わせてばかりいて、なんだかロボットみたい」と毎回思う。
でもそんなとき、見返すノートがある。
作家・甲斐みのりさんが作った「すきノート」だ。
これは、自分の好きなものやことを書くためのノート。
毎日同じことの繰り返しで退屈に感じていたときに出合い、「このノートを書けば、自分の好きなことやものを思い出して、気分が晴れるかもしれない」と思って購入した。
届いてすぐ、このノートに自分の好きなものやことを書いてみた。
予想通り、書いていると気持ち良かったのだが、それだけでなく、自分にも「あれが好き」とか「こんなことが好き」という考えがあることに気づく。
ノートに書いたのは、他人に勧められたものやことでもなければ、他人が好きなものやことでもない。
自分が本音で書いた、好きなものやことだ。
だからこのすきノートを見ると、「自分はロボットではない。好きという考えをちゃんと持っている人間だ」ということを思い出させてくれる。
すきノートは、まだまだ空白がある。
これからも、少しでも「なんか良いな」とか「これ、好きだな」と思うものやことがあれば書いていき、本音が言えず落ち込んだときのお守りにしていきたい。