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喜怒哀楽の低下具合

昨晩は友人たちが僕の還暦祝いの席を持ってくれました。そうなんです。60歳です。もっとも今どきは60歳、還暦といっても一昔前ほど取り立てて何かあるということでもないと思いますが。年金だって65歳からの支給がスタンダードになっているのですし。それでも先日受けたカウンセリングでは60歳という節目の年は何かしらあるものだ、と言われました。
どう考えればいいのだろうか。

昨日のその席で友人のひとりが「最近なんかおもしろいことあった?」と聞いてきました。一瞬考えるそぶりを見せたところ「つまんなかったことでもいいんだけど」とも。
何も思いつかなかったんですよね。
面白いことも、つまらないことも。
そこで気づいたのですが、ここのところ冗談を言ってない気がします。その場を笑わせるような、どうでもよくて、ばからしい冗談。
さらにいうと、なんかワクワクするようなこと、楽しみなこともない気がします。いや、気がするのではなく、ない。
どれもこれも気が進まないのです。
これって、だからといって「ワクワクしよう!」で変わることでもなく、おそらく自分の内側からそんなものが湧き出てくるのを待つしかないのかもしれません。
でもそれっていつだろうか。

心がまったく動かない、ということでもないのです。
怒りが湧いてくるときはあります。
涙が出てくるときもあります。特にドラマなどで登場人物が泣くシーンを見ると僕も泣けてきます。もらい泣き、というのでしょうか。あるいは、何か感動するようなシーンでは自然と涙がこみあげてきます。まだ望はあるのかな。

さっき道を歩いていたら1歳くらいの子どもが両親に連れられて歩いていました。ヨチヨチと。それも声をあげながら何かが面白いのか手を上に振り上げながら。この人たちはこの世界の何を見ても面白そうと感じるみたいです。いつから僕はそういう感じ方を失ってしまったのだろう。


僕だけではないのかな。

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