「共振する知性を求めて」 書評:『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』今福龍太/みすず書房
ChatGPTという大規模言語モデルによる対話型AIが世界中で論争を呼んでいる。Web空間上のあらゆる知識を学習したChatGPTは、どんな質問にももっともらしい答えを出す。その答えはまだ完璧からは程遠いものの、人々に「シンギュラリティ」という言葉を思い出させるには十分だ。人類は更なる進歩を目指してこれの活用を図るべきか、それとも直ちに開発を禁止すべきか。
本書の著者今福龍太なら、そんな心配をする暇があったら、本書『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』を片手に、近くの森を歩いて