【あっさじーん伝記】からあげ作りに見るリスク管理
2020年5月8日
私がこんなしょうもないツイートをした。
よくあるマスコミの捻じ曲げ報道に対するちょっとした意見だ。なんなら指の運動程度くらいの気持ちだ。
要は、マスコミが偏向報道をしてしまうと、それにのみ頼っている情報弱者層(主に高齢者)がそれを真実だと思い込むうえに、間違いを正す機会もないから大変だ、ということである。
ここに、パンケーキからリプライが届く。
あまりにも完成されたリプライに私が口をぱくぱくさせたことは言うまでもない。この美しさ、まさに東洋古美術と言えよう。
このスクリーンショットを額縁に入れて藤田美術館の曜変天目茶碗の横に飾ってもなんら遜色ないだろう。
あさちゃんの相手をするのは今年で4年目になる。彼との会話で齟齬が生じたときは、大抵の場合は彼が何につまづいているのかが何となくわかるようになってきた。おそらくリテラシーの意味がわかっていないのだろう。
よって、リテラシーが低いとはどういう意味なのかを説明して差し上げた。
リテラシーうんぬんの前に文脈自体がわかっていなかったようだ。
このやりとりを見て、普段は忙しいフリをしている澤田氏からLINEグループにてメッセージが届く。
澤田 「このやりとりは何が起こっているの?」
私 「リテラシーの意味を勘違いしてるんでしょうね」
澤田 「『ネット上の活字を読めない』は『ネット上で情報を拾えない』という意味だよね。通常文字を読めるのに、突然ネット上の文字は認識できなくなると勘違いしたんでしょうか」
私 「あさじが文脈から矛盾を発見したことはおそらく人生で一度もないです」
澤田 「この状態で社会生活をどうにかできてるのが一番の驚きです」
澤田さんには決して馬鹿にする意図はなく、何が起こったのかわからない混乱状態になっているのだ。
私もあさじんさんを見ていると、日本が素晴らしい国だということを実感します。安倍ちゃんありがとう。
*
私が「あ~今日も面白かったなァ」と満足していると、あさちゃんからの新規ツイートが目に入った。
彼は以前にも、「これつかえば料理おいしくなる」という思考でガスバーナーを購入し、周りから「窓開けないと粉塵爆発がおこるぞ」「耐熱容器使わないと危ないよ」と介護されていた。
唐揚げの調理には少なくない量の油を使うので、私は「そもそもそんなに油のストックがあるのかな」「今度こそさすがに火事だな」「ワクワクしてきたぞ~~」ととても心配になった。
すると、
まぁここまでは予定調和だ。
そしてこれ。
ちょうど1年ほど前の彼のツイートを彷彿とさせる。
説明するまでもないが、沸騰とは「液体が気化して気体に変化する現象」であり、水なら100℃で水蒸気に変わる。
油の場合は約300℃で沸騰するが、引火点が225℃であるから調理中ならば沸騰する前にガスコンロから引火して爆発する。
ガスバーナーによる粉塵爆発の危機を脱したあとは、油の加熱によるガス爆発の危機。彼の人生は苦労が絶えない。
すぐさまLINEグループ「ASA-GSOMIA」にて澤田さんから狂喜乱舞のメッセージが入る。
ガス爆発計画は失敗に終わり、無事完成させることができたようだ。
「あさじんさんが唐揚げ作った」と聞いていれば「ちゃんと唐揚げできてるじゃん!」となるが、初見はウニにしか見えない。
見ている分には面白いが、彼のこうした度重なる失敗は何が原因だったのだろうか?それを突き止めて改善しない限り、彼はこれからもピエロを演じ続けることになってしまうし、そのうち間違いなく焼きピエロが出来上がる。
他の方が同じような失敗をしないためにも、ここで順序立てて改善策を考えていこう。
ちなみに「危ないから唐揚げは作らない」というのは今回は考慮しないことにする。
1. 材料をきちんと確認する。
からあげに必要なものをすべてメモなどに書き出すことで、こういった失敗は回避できる。料理は実験だ。あらかじめ材料と手順を頭に入れないと、途中で失敗することになる。
2. 火や油を使うときはその性質を調べる。
例えば我が子が料理するとなったとき、包丁やピーラーといった危ないものは使わせなかったり、注意して使わせるだろう。それと同じで火と油もかなり危ない。
素材や調理器具のなかのどういったものが燃えやすいのか、どうなると燃えるのか予め調べておくといいだろう。
3. 作る前に分量を考える。
盲点かもしれないが、唐揚げ用若鶏というものは実は1個ずつに分かれている。つまり若鶏1個を揚げると唐揚げが1個できるというありがたい仕組みになっている。
したがって、自分が何個くらい食べられるのかイメージして、その分だけ肉を買うなり揚げるなりすれば、大量に余ることはない。
4. ちゃんと動画を撮る。
Youtuberに求められるものの一つに「非日常性」というものがある。
例えば私が企画編集している動画の中に「OLのナイトルーティン」といういかがわしいジャンルのものがある。簡単に説明すると、一人暮らしの独身OLは自宅でどのように生活しているのか」を楽しんでもらう趣旨になっている。これらは一般女性にとっては大して目新しいものではないが、未婚率が高くなってきた昨今では独り身の男性から少なくない需要がある。
それと同じことで、41歳低収入貯蓄ゼロ知識ゼロ根性ゼロ逃げ癖アリ軽度肥満男性の休日ルーティンというのは間違いなく需要があるのだが、あさちゃん本人からは「そんな普通のことやっても誰も見ませんよw」と躱されている。しかしそれは彼本人にとって普通であるだけで、一般人からみたら普通ではないのだ。
例えば魚を捕って食べる系のYoutuberは人気があるが、ああいった生活は漁師町に住んでいる人たちにとってはあまり珍しくもない日常的なものだろう。それとまったく同じで、あさちゃんが「自分の生活は普通だから誰も観ない」と思っているのはあさちゃん本人にとってそれが日常だからというただそれだけの話だ。
そして彼の変わったところはその生態だけでなく、考え方も同様に変わっている。だから、彼が動画で意見を述べるだけでも面白くなるはずだ。
そんな彼のために、私は今回、動画のサムネを3秒で作った。
タイトルはもちろん 「鈴ベルくんを救いたい」 である。