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第1話 セット強制キャンセル

2015年5月、私はある男に出会った。この物語の主人公であるあっさじーんさんである。

のちに判明したことだが、彼は神奈川県の平均IQを50下げるほどの天才であった。


そんな彼とツイッターで何度か交流し、住まいも近いため麻雀セットをしようということになった。やりとりは主にツイッターのDMだ。

「いつの何時からやろうか?」「どこでやろうか?」「他にだれを誘おうか?」

そんなキャッチボールをし、あと一人で四人揃うところまでは行ったが、そこからがなかなか進まなかった。


数日経って私がようやく四人目を見つけ、あっさじーんさんに連絡をした。これでやっと彼と麻雀ができる。楽しみだ。彼も喜んでくれるだろう。

しかし彼の返球は意外なものだった。


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彼はキャッチボールの途中でラケットを手にし、強烈なリターンエースを打ち返してきた。もちろんゲーム終了である。


私は衝撃で椅子から転げ落ち、天井を仰ぎながら集まってくれた他の二人に謝罪と中止の連絡をして、なんとか事なきを得た。



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【 第2話 電気椅子 前編 】


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フィリップ
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