ワンオペ育児を夫婦間でどう捉えるのか?選択肢は意外と多様である
2017年に長男くんを出産し、母の仲間入りをした時に初めてママ友から聞いたのを覚えています。“ワンオペ育児“という言葉が注目されるようになったのは『2017ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされたことがきっかけのようです。
ワンオペという言葉は以前から飲食店などで使われてた“ワンオペレーション“1人でお店を営業することを指す言葉で、そこから育児を1人でやることをワンオペ育児と呼ぶようになったそうです。
我が家の場合、夫は自分のお店を1人で切り盛りしています。ワンオペ営業ですね(笑)その為、休みは週1で平日は夜中に帰宅し、朝は10時頃に起きるという生活です。子どもたちの時間とは、全く合わなせい生活スタイルです。週1の休みの日には家族の時間を大切にしてくれる夫ですが、週6は私1人で育児、家事をこなす毎日です。
その中でも洗濯干しやお風呂掃除などは夫の担当でできる範囲で家の家事を担っています。
我が家は、ワンオペ育児なのか?
シングル家庭や全く家事をしない夫さん、1人で全てをこなす方もこの世にはたくさんいらっしゃいます。私は、その家庭に比べればワンオペ育児ではないでしょう。
しかし、夫が育児休業を取得し子どもの面倒を見たり、毎朝朝食を作ったり、家事を半分担ってくれたり、体調不良の子どもの対応をやってくれたり、土日は子どもを連れて公園に連れて行ったり、そんな家庭も多々あります。両親共に育児参加型の家庭に比べると私はワンオペ育児でしょう。
ワンオペ育児という言葉は、どんな家庭であれ育児の大変さを強調する言葉
育児は思い通りにいかないことも多々あり、子どもが幼ければ幼いほど大変なものです。それを1人でこなしていると辛くなるのも当然だと思います。
誰にも共感してもらえない
育児をすることに世間から評価されない
親になったら大変な育児をして当たり前
子どものワガママやイヤイヤ期に対応して当たり前
育児をやってみないと分からない大変さを口に出してはいけない、“親なんだから当然“そんな考え方が昔からなんとなくあったように思います。
現代は働く母も増え社会も変化し、親戚や近所の力を借りて子育てをすることが稀になってより辛い状況になってしまいました。そんな状況の中で1人孤独に子どもと向き合うしかない親の心の叫びとして“ワンオペ育児“という言葉が注目され使われるようになったのではないかと思います。
ワンオペ育児だからこそ、他の家庭と育児の仕方を比べても全く意味がない
以前、付き合っている時期に夫から『料理人として働く以上生活リズムを替えるのは難しい、できることは頑張るができないことを求めるなら別れるしかない』というようなことを言われたことがあります。
この言葉から“諦めることも大事“ということを学んだ気がします。
我が家の場合、
夫は店を数年前にオープンし、今は仕事を頑張っていきたい。
私は、育児も楽しみながら仕事を頑張っていきたい。
という夫婦の状況があります。
育児と仕事のバランスを取るのはワーキングマザーにとって難しいことですが、育児にも手を抜きたくないと望んでいる自分がいます。
ワンオペ育児とまとめられてしまうとマイナスイメージが強く辛くなってしまうこともありますが、
・子どもと過ごす時間が長いこと
・子どものちょっとした変化に気づけること
・日々の子どもとの関わりを楽しめること
・子どもたちは、最終的には母を頼りにしてくれる
と良いこともあるはず…と思っています。
時間単位で切り取ると確かに1人で育児をしている時間もありますが、広い視野で見ると保育園だったり、実家だったり、夫だったり、友達だったり、育児をする上で気に掛けてくれる人が周囲にたくさんいます。
今の自分の環境でどう心地よく育児をしていくかを考える
育児を始め、各家庭の状況で育児環境が全く異なることを知りました。ないものが目に入ると羨ましくなることも正直ありますが、まずは自分の今の環境を知り、受け入れるようにしています。
そこで私にとって困っていること、必要なこと、できないこと、夫婦間で折り合いをつけながら、心地よい育児をする環境を共に築いていくことが重要だなと感じています。
共働きであっても『家事や育児の分担を夫婦半分にすること』という選択肢だけではないと私は思っています。
“育児の喜びや大変さを感じる時間を互いに作ろうとすること“が心地よく育児をするヒントだったりするのではないかと思っています。
心地よい育児(子どもとの距離感)は人によって異なります。自分の心地よい育児スタイルを模索することが必要であり、その為には夫婦間のコミニケーションは必須だなと感じています。そして現代は、たくさんの選択肢があり夫婦間だけでなく、家電製品やシッター、家事代行、保育園、託児所、などの外部の様々なサポートを受けながら自分にとって心地よい育児ができる環境を作ることができます。
“今できることに目を向けること“自分が育児をする上で何を大切にしているのかを明確にしていくことで育児をしていく上でのモヤモヤ感が少し晴れてくるのではないかと思っています。
育児は1人でやるものではない!私は今でもそう思ってワンオペ育児?をしています。