【エッセイ】父と向き合いわたしを知る道。
父との面会日。
いつものように
タイマーを手に
部屋へ向かう。
不調の時を経て
穏やかさを
取り戻した空間。
そっと手を取り
体調を読む。
ゆっくり
そっと
マッサージ。
いろいろつらつら。
父が反応をするのは
わたしがわたしの理解を
深めた話をするとき。
いま父の人生を通して
わたしの人生の理解度を
高めてくれている。
互いが言葉を使って
対峙していたときからは
考えられない域にいる。
父を通して
父と向き合って
わたしはわたしを知った。
典型的な団塊の世代で