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アサの朝 (ch4) - コーヒー牛乳

 私は幼い頃から牛乳が好きだ。学生の頃給食で出ていた牛乳も欠かさず飲んでいたし、家でも牛乳にバリエーションを加えて飲んでいた。季節でちょっとだけ変わる牛乳の味を、季節と共に味わっていた。

 アメリカに住み初めの頃ももちろんスーパーで牛乳を買って飲んだのだが、どうも味が違う。それに牛乳を飲むとすぐにトイレに行きたくなる。その時初めて知り合いに乳糖不耐症なのではないか、といわれた。初めて聞いた言葉だったけどなんとアジア人の七割程度はそうなのだという。

 そうか、確かに幼い頃から牛乳を飲むと、トイレに行きたくなっていたような。そこまで酷い不耐症でいし、不快ではないので、大人になっても牛乳の味に疑問を持つまで考えたこともなかった。

 それからずいぶん長い間アメリカで牛乳を買うことはなかった。でも別に乳糖不耐症を気にして飲まないのではなく、味が薄くて美味しいと思わなかったからだ。カフェなどでは、抹茶オーレなんかは飲んでいたし、全く牛乳を取らない生活ではなかった。

 ところがだ。2020年のコロナになって、夫が家で飲むコーヒーを少し格上げさせ始めた。それまでのよくあるマシーンではなく、豆の種類や焙煎、入れ方もこだわり始めた。私はそれまでコーヒーの味と苦味が苦手でカフェオレすらも飲めなかった。それがだ、夫の作ってくれた1:9(コーヒー:牛乳)の飲み物がとっても美味しい。そこで美味しい牛乳も探してみることにした。何本か試し、ようやく美味しいと思える牛乳を見つけたのだ。

 今では私の舌も耐性ができ、2.5:7.5 のコーヒー牛乳を飲めるようになった。大分、大人になれた気がする。それでも毎日飲むわけではないが、今日は夫がフレンチプレスでコーヒーを作ってくれたのでありがたくコーヒー牛乳を飲みながらこれを書くことにした。

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