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2NE1のミンジを語る。

ミンジ、みんき。みんきちゃん。
私の人生で初めての「推し」と呼べる人だと思う。
私をK-POPの世界にいざなった人だ。

初めて見たときの衝撃は忘れられない。
ダンスが上手であることが、
こんなにもカッコイイことであることを私は知らなかった。
そもそもダンスという概念をよく知らなかった。
ダンスってこういうものかって、
ミンジを見て初めて分かったような気がする。

今でこそ歌重視というか、
歌が上手ければダンスはどうでもいいという考えの私だけど、
最初にK-POPに惹かれたのはダンスからだった。

2NE1を初めて見たとき、
ミンジのパフォーマンスに目が釘付けになった。
しばらくして、
笑顔がめためた可愛いことに気づき、
こんなに可愛い笑顔の人いる?
と思って、
それからライブ映像を見て、
額に汗を浮かべて歌うミンジの横顔に惚れた。

ミンジほどcoolな女の子には、
二度と出会えないだろうな。

ミンジは昔から人間味があって、
笑った顔とか、
びっくりした顔とか、
ちょっとスネた顔とか、
表情がコロコロ変わって可愛い。
でも、それら全てが、
全然わざとらしくなくて、
ナチュラルでいやみがない。

ボムちゃんとの距離感は、
実の姉妹みたいな雰囲気。
喧嘩もするし、
ベタベタするのは照れ臭い、みたいな。

CLとの距離感は、
独特な緊張感(?)があって、
それはそれでよかった。
もちろん仲良しなのは前提だが、
お互いにだいぶ気を遣っていて、
ちょっとライバルっぽい感じ。
CLはミンジを傷つけないように、
というかミンジのことが好きで、
「お姉さんとしてミンジに好かれたい」
みたいな内心が見え隠れしていて、
それがCLの数少ない人間味の一つだった。
それに対しミンジはCLにだいぶ、
リスペクトというか気楽にじゃれ合わない感じが、
(そりゃ3歳上のCLは怖いだろうな)って。
CLより7歳も年上のダラちゃんでさえ、
だいぶ気を遣ってるように見えたし…(笑)
しかしそれもなんか、
わざとらしくベタベタしない感じが、
とても好きだったんだよね。

ミンジの声はハスキーで低め。
歌もどんどん上達して、
解散直前はK-POP界でトップクラスくらいに上手かった。
渋くて厚みのある声で、
安定感もあって、こぶしも効かせるし、
自由自在に声を操っている感じ。
もちろん踊りながらでもブレない。
加えてラップもできるし、
今でもK-POP史上最高の実力派じゃないかな。

それだけにミンジの脱退報道は、
しばらくトラウマだった。
もう2NE1からは離れようというか、
K-POPからは離れようってほどに。
今となってはもう、あんなことは、
なかったことにしていいことなんだけど。
あれはYGが引き裂いただけだから。
あえて蒸し返すと、
唯一の3人でリリースされた楽曲である、
『アンニョン(Good Bye)』の歌詞が、
当時CLがミンジに向けて書いた詩だったと知ったとき、
納得感がすさまじかった。
しかもリリース当時、ミンジは、
「(3人でレコーディングしたことを)知らなかった。残念。」
とコメントしてたこともあって、
そんなことも全部ひっくるめて、
(ああ〜すれ違っちゃったんだな。)と。
でもしばらくして、
ダラちゃんが「ミンジとの関係は変わっていない」と明言してくれたり、
ボムちゃんが出演したクイーンダムにミンジの応援メッセージが来たり、
ミンジの誕生日を3人が祝ったり、
徐々に溝が埋まったのか
最初から溝なんかなかったのか、
私は知らないけど、
とりあえず本当に良かった。

ソロ歌手になったミンジが
紫のマイクを持って現れたとき、
(そのマイクを海に捨ててたらどうしようかと…)
とだいぶ安心した。

きっと今の四人は、
当時よりもっと強い絆で結ばれていると思う。

ミンジが2014年、
2NE1のコンサートツアーで神戸に来たときのビハインド映像で、
スタッフから団子を差し入れされ、大喜びする有名な一幕がある。
そのときに
「うわああああ!!(喜)」
みたいに悲鳴を上げるその声が、
めちゃくちゃかわいいんだけど、
2024年にダラちゃんと一緒にフィリピンに行き、
ショッピングモールに連れて行ってもらって、
そのときも全く同じ悲鳴をあげてて、
なんか胸が熱くなった(笑)

ずっと変わらないミンジの声。

ちなみに2023年にソロ・コンサートのために日本に来たときも、
ちゃんとお団子食べてた(笑)

ミンジは9歳の頃から、
YGの練習生をやっていて、
2NE1の四人の中でも練習生歴は一番長かった。
15歳でデビュー。
高校進学は断念した。

普通の子供時代を送れなかったせいで、
社会生活を送ることに自信がなく、
友達の作り方も分からなくて苦労したと、
後から振り返っていた。

普通に中学・高校と過ごしてきた私には、
学校生活がないというのが、
どういうことなのかよく分からない。
ミンジは学校には通えなかったけど、
そのぶん早くに社会に出て、
色々な人たちと仕事をしたのだから、
学校なんか行かなくても大丈夫じゃないかと、
学校なんかより得るもの学ぶものがたくさんあったんじゃないかと、
そう思ってしまうのだけど、
現実には失うものも案外多いのかもしれない。

脱退後にミンジが当時を振り返って、
「ステージが人生の全てのように感じられた」
という一方で
「家でお姉さんたち(メンバー)とテレビを見る時間が一番幸せだった」
と言っているのを聞いて、
当時のミンジがどんな世界に生きていたか、少し分かったような気がした。

最近、米ビルボードとのインタビューで、ミンジは世界的に大きな愛を受けた2NE1活動時代に抱えていた悩みから脱退を決意した理由まで率直に明かしました。これまでミンジは華やかなスポットライトを浴び、天賦の才能を持ち、さらに運まで後押しされた成功した歌手としてのみ映っていたため、彼女のインタビューは少なからず衝撃的でした。
このインタビューでミンジは、世界で最も愛されるガールズグループの一つで過ごした10代から20代初めの時期が、彼女にとっては不安定と混乱に満ちた時間だったと打ち明けました。10代前半でYGエンターテインメントの練習生として いわゆる「社会生活」を始めたミンジは、小さな失敗や経験を通じて人間関係を練習する十分な機会を持てなかったとのことです。
ミンジは「人々との関係の築き方を知りませんでした。幼い頃から管理された環境で人々と交わる方法を学べませんでした」と述べ、「正常な子供時代を過ごせませんでした。友達と遊んだことがなく、ただトレーニングだけがありました」と告白しました。
2NE1の成功は、ミンジの欠乏感を埋めるどころか、むしろより深い欠乏感につながったようでした。
ミンジは「歌謡界の頂点に立ったこともありましたが、うつ病と自殺衝動を感じました。ステージ上では皆が私を愛してくれますが、ステージが終わるとホテルで空虚感を感じました。人生はただステージのように感じられました。私は自分の人生が何なのか分かりませんでした。信仰を通じて自分で乗り越えようと努力しました」と打ち明けました。
2NE1は、女性らしく保護本能を刺激する少女イメージが大半を占めるガールズグループとは異なり、強烈なパフォーマンスと実力を前面に出したガールズグループを標榜して誕生しました。しかし2NE1に付きまとった非難の一つは「ブス グループ」という言葉でした。
ミンジは「ヤン・ヒョンソク代表から『本当にブスだ』という言葉を何度も聞き、ネットユーザーからブスなガールズグループという言葉を何度も聞いてうつ病に苦しんだ」と述べ、極端な選択をしたSHINeeの故ジョンヒョンの気持ちが理解できると語りました。
ミンジは新しい所属事務所と専属契約を結び、2016年にソロ歌手として転向しました。12回も歌謡界の頂点に立ち、世界中のファンを抱えていた2NE1の栄光を後にし、ミンジは遅ればせながらより専門的で新しいことを学び始め、より自分に合った音楽作品を作るために作詞、作曲にも挑戦しました。
最近、10代の青少年たちの間で最も憧れられている職業の一つが芸能人です。その中でも、いくつかのアイドルグループが世界的な成果を上げ大きな成功を収めているため、多くの10代の青少年たちはアイドル歌手を憧れの対象としています。
韓国のアイドルグループの特徴は二つあります。年齢が若いにもかかわらず、その実力が卓越しているという点です。過程よりも結果が重視される芸能界において、社会的な経験が不足した状態で盲目的な目的意識や憧れだけでアイドル歌手を夢見るなら、たとえその夢を実現したとしても、華やかな照明の裏で様々な副作用を経験せざるを得ません。
ビルボードのインタビューでコン・ミンジは、2NE1を離れて歌手コン・ミンジとして新たに始めようとした理由についてこう語りました。「アイドルの世界での成功は、あなたが人として生きていく上で必要なほど重要ではないということを伝えたい」
自分の名前を見つけるためのコン・ミンジの勇気ある挑戦に拍手を送ります。
[SBS funE記者カン・ギョンユン]

SBS芸能ニュース(2018年12月25日)

ミンジが2NE1時代に抱えていた苦悩は、
ファンとしてはショッキングではあったけど、
「アイドルの世界での成功は、
あなたが人として生きていく上で必要なほど重要ではない」
という言葉を聞いて、
ミンジが人として幸せになろうとしていることを知ったというか、
社会的成功よりも大切なものを見つけようとしていることが分かって、
それが見つかればいいな、と思った。
ミンジのダンス、歌、天性のパフォーマンスにもちろん惹かれたけど、
今はミンジの優しい笑顔が一番好きだから(泣)
人としての幸せの中に、歌手としての人生が、
それしかないのではなく、彩るものとしてあってくれたら、
そしてミンジが幸せを実感してくれたら、
ファンとしてはとても嬉しいな。

ミンジはYGをやめた後も、
事務所と裁判になったりとか、
もう本当にいろいろ大変で、
ファンとしては心配だったけど、
去年のソロコンサートでは、
「私は今しあわせです」
って言ってくれたので、本当に安心した。
インスタでもたくさん友達がいるみたいで、
日常を楽しんでいるみたいで。
それでも毎日トレーニングを欠かさず、
あの美しすぎるプロポーションと、
一流のパフォーマンスを維持しているところは、
本当に真面目だなって思う。
不遇なキャリアだったけど、
腐らずに頑張ってきたミンジの姿は、
扱いによってはすぐに努力をやめる私からすると、
眩しくて眩しくて仕方がない。

こちらはダラちゃんとのデュエット。
圧倒的声量でダラちゃんの声を消さないよう、
マイクを離して歌うミンジ優しい。

目の前でパフォーマンスを見ると、
さらに磨きのかかったダンスと歌、
いきいきと輝く姿を見せてくれて、
もちろん本人が思うことは色々あるにしろ、
やっぱりステージに立つために生まれてきた人だと、改めて実感する。
今回の復活ツアーでは、
3人のお姉さんたち、特にCLは、
ミンジの存在に、それはもう感謝してもしきれないはずだ(笑)
もちろん全員が必要なのは当たり前だが、
やはりミンジがいなければ、
パフォーマンスという面では、
絶対に2NE1として成り立たない。

2NE1が、ただファンに再会するのではなく、
やっぱりさすが2NE1だ!!と言わせるためには、
どう考えてもミンジが最重要メンバーだから。
これはキレイゴト抜きに(笑)

それでもミンジはまだ人生に不安が残っているのか、
最近、ダラちゃんとトーク番組に出たときに、
「ミンジさんは本当によくやっているから大丈夫ですよ」
とMCの女性に言われてめっちゃ泣いてた。
ダラちゃんがもらい泣きするほどに。

ミンジって本当にずっと素直で純粋だよね。
ここに至るまでどれだけ気苦労があったんだろう(泣)
でもなんというか、
年月が経ちすぎているせいで、
「お互い色々大変だったよね〜」
なんて言いたくなるが別に友達ではないのだ(笑)

でも10年あれば色々ある。
芸能人でも一般人でも。
だからこそなんか、
往年の友達のように感じられ、
お互い苦労したよね、
お互い大人になったよね、
また会えるなんてね、
なんて言いたくなるような存在。

最近ミンジがインスタのストーリーで、
「私は世界で一番幸せだ。
だって最強のお姉さんが3人もいる」
みたいなことを言ってて、
それが本当に嬉しかった。
ミンジが実感できる幸せの中に、
2NE1という存在があること。
それは2NE1として成功できたからというわけじゃないということ。

四人揃った2NE1だけが好きだから。

今回の復活ツアーで本当に感動した理由。

2NE1がまるで冷凍保存されていたかのように、
当時の姿でそこにいるように見えたこと。
失われた10年という歳月は、
2NE1の本質を奪うものではなかったこと。

でもよく見ると四人とも当時のままではないこと。
CLはさらに貫禄とオーラが増強され、
ボムちゃんは人生の辛酸を経て、
さらに深みを増した歌を聞かせてくれるようになり、
ダラちゃんは以前よりも自信に溢れた姿を見せてくれて、
ミンジは綺麗な大人のお姉さんになって。

2NE1は時が止まっていたように見えたけど、
実際はそんなことはなくて、
四人それぞれの人生は進んでいた。
それぞれの先に再び2NE1があったんだね。

私にとって2NE1の復活は、
単なる推しの再結成ではなくて、
人生の宝物のような出来事でした。

以上ミンジいつもありがとうの回でした。

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